ダートグレード競走は、JRAと地方競馬の所属馬が同じレースで対戦するダートの重賞競走です。
フェブラリーSやチャンピオンズCといったJRAのGIだけでなく、帝王賞、JBCクラシック、東京大賞典など、地方競馬場で行われる大舞台も含まれます。
この記事では、ダートグレード競走とは何か、GIとJpn1の違い、2026年の日程一覧、賞金、競馬予想で注目したいポイントまで初心者向けに解説します。
ダートグレード競走とは?JRAと地方競馬を結ぶ交流重賞
ダートグレード競走とは、JRAと地方競馬が共通の格付けを設けて行うダート重賞の総称です。
中央所属馬と地方所属馬が互いの競馬場へ遠征し、全国のダート路線で頂点を目指します。
芝競馬にはない競馬場ごとの個性も大きく、中央馬と地方馬がぶつかる構図はダートグレード競走ならではの魅力です。
ダートグレード競走は交流競走の中心となるレース
ダートグレード競走では、JRA所属馬が大井、川崎、船橋、盛岡、門別、園田などの地方競馬場へ出走します。
反対に、地方所属馬もフェブラリーSやチャンピオンズCなど、JRAで行われるダートグレード競走へ挑戦できます。
地方競馬のスターホースが中央の強豪を破ることもあり、所属だけでは決められない勝負になる点が見どころです。
1997年度にはダート交流重賞へ共通の格付けが導入され、現在では2歳、3歳、古馬、牝馬、短距離、長距離まで体系的な路線が整えられています。
ダートグレード競走と地方競馬の重賞は同じではない
地方競馬には、各主催者が独自に格付けする地方重賞も数多くあります。
例えば南関東のS1や、北海道のH1、兵庫の重賞などは地域の重要競走ですが、すべてがダートグレード競走に指定されているわけではありません。
ダートグレード競走は、JRAと地方競馬の交流を前提とした全国規模の重賞です。
レース名にJpn1やJpn3と付くか、JRAのGIやGIIIに指定されているかを確認すると、ダートグレード競走かどうかを判断しやすくなります。
ダートグレードの格付け|GI・GII・GIIIとJpn1・Jpn2・Jpn3の違い
ダートグレード競走は、競走の重要度に応じてGI、GII、GIII、Jpn1、Jpn2、Jpn3に分かれます。
ここで重要なのは、GとJpnは単純な格の上下を示す表記ではないことです。
国際格付けの有無を表す違いとして理解すると、各レースの位置付けが分かりやすくなります。
| 表記 | 意味 | 主な競走 |
|---|---|---|
| GI・GII・GIII | 国際格付けを持つグレード競走 | フェブラリーS、チャンピオンズC、エルムSなど |
| Jpn1・Jpn2・Jpn3 | 日本国内の格付けによるダートグレード競走 | 帝王賞、東京大賞典、かしわ記念、クラスターCなど |
Jpn1はGIより下という意味ではない
JpnはJapanの略で、日本国内の格付けであることを示します。
そのため、Jpn1はGIの下位という意味ではありません。
帝王賞、JBCクラシック、かしわ記念、さきたま杯などは、国内ダート路線の頂点を決めるJpn1競走です。
レースを比べる際は、GかJpnかという表記だけで優劣を付けず、距離、開催時期、出走条件、1着賞金、出走予定馬を合わせて確認しましょう。
Jpn2とJpn3は次の大舞台につながる重要な前哨戦
Jpn2とJpn3には、Jpn1競走を目指す実力馬が集まりやすいレースも少なくありません。
3歳路線の雲取賞、京浜盃、不来方賞は、3歳ダート三冠へ向かう馬にとって重要なステップです。
古馬路線でも、日本テレビ盃やレディスプレリュードのように、JBC競走や年末の大一番を見据えた競走が組まれています。
格付けだけでなく、その後にどのレースへ向かう馬が多いかを見ると、レースの役割をつかみやすくなります。
ダートグレード競走2026の日程一覧
2026年のダートグレード競走は、JRAと地方競馬を合わせて年間を通じて行われます。
ここでは、主な開催日、競走名、格付け、競馬場、距離を時期別にまとめました。
開催日や発走時刻、条件は変更される場合があるため、馬券購入や現地観戦の際は必ず主催者の最新発表を確認してください。
2026年1月から3月のダートグレード競走
| 日程 | 競走名 | 格 | 競馬場・距離 |
|---|---|---|---|
| 1月21日 | ブルーバードカップ | Jpn3 | 船橋・ダート1,800m |
| 1月25日 | プロキオンS | G2 | 京都・ダート1,800m |
| 2月1日 | 根岸S | G3 | 東京・ダート1,400m |
| 2月11日 | クイーン賞 | Jpn3 | 船橋・ダート1,800m |
| 2月12日 | 佐賀記念 | Jpn3 | 佐賀・ダート2,000m |
| 2月18日 | 雲取賞 | Jpn3 | 大井・ダート1,800m |
| 2月22日 | フェブラリーS | GI | 東京・ダート1,600m |
| 2月23日 | かきつばた記念 | Jpn3 | 名古屋・ダート1,500m |
| 3月11日 | ダイオライト記念 | Jpn2 | 船橋・ダート2,400m |
| 3月24日 | 黒船賞 | Jpn3 | 高知・ダート1,400m |
| 3月25日 | 京浜盃 | Jpn2 | 大井・ダート1,700m |
| 3月29日 | マーチS | G3 | 中山・ダート1,800m |
2026年4月から6月のダートグレード競走
| 日程 | 競走名 | 格 | 競馬場・距離 |
|---|---|---|---|
| 4月1日 | 兵庫女王盃 | Jpn3 | 園田・ダート1,870m |
| 4月8日 | 川崎記念 | Jpn1 | 川崎・ダート2,100m |
| 4月15日 | 東京スプリント | Jpn3 | 大井・ダート1,200m |
| 4月18日 | アンタレスS | G3 | 阪神・ダート1,800m |
| 4月29日 | 羽田盃 | Jpn1 | 大井・ダート1,800m |
| 5月2日 | ユニコーンS | G3 | 京都・ダート1,900m |
| 5月4日 | 名古屋グランプリ | Jpn2 | 名古屋・ダート2,100m |
| 5月5日 | かしわ記念 | Jpn1 | 船橋・ダート1,600m |
| 5月6日 | 兵庫チャンピオンシップ | Jpn2 | 園田・ダート1,400m |
| 5月13日 | エンプレス杯 | Jpn2 | 川崎・ダート2,100m |
| 5月23日 | 平安S | G3 | 京都・ダート1,900m |
| 6月10日 | 東京ダービー | Jpn1 | 大井・ダート2,000m |
| 6月17日 | 関東オークス | Jpn2 | 川崎・ダート2,100m |
| 6月24日 | さきたま杯 | Jpn1 | 浦和・ダート1,400m |
2026年7月から9月のダートグレード競走
| 日程 | 競走名 | 格 | 競馬場・距離 |
|---|---|---|---|
| 7月1日 | 帝王賞 | Jpn1 | 大井・ダート2,000m |
| 7月8日 | スパーキングレディーC | Jpn3 | 川崎・ダート1,600m |
| 7月20日 | マーキュリーC | Jpn3 | 盛岡・ダート2,000m |
| 7月26日 | 東海S | G3 | 中京・ダート1,400m |
| 8月8日 | エルムS | G3 | 札幌・ダート1,700m |
| 8月9日 | レパードS | G3 | 新潟・ダート1,800m |
| 8月11日 | クラスターC | Jpn3 | 盛岡・ダート1,200m |
| 8月13日 | 北海道スプリントC | Jpn3 | 門別・ダート1,200m |
| 8月27日 | ブリーダーズGC | Jpn3 | 門別・ダート2,000m |
| 9月1日 | 不来方賞 | Jpn2 | 盛岡・ダート2,000m |
| 9月3日 | サマーチャンピオン | Jpn3 | 佐賀・ダート1,400m |
| 9月22日 | 白山大賞典 | Jpn3 | 金沢・ダート2,100m |
| 9月23日 | オーバルスプリント | Jpn3 | 浦和・ダート1,400m |
| 9月26日 | シリウスS | G3 | 阪神・ダート2,000m |
| 9月30日 | 日本テレビ盃 | Jpn2 | 船橋・ダート1,800m |
2026年10月から12月のダートグレード競走
| 日程 | 競走名 | 格 | 競馬場・距離 |
|---|---|---|---|
| 10月1日 | マリーンC | Jpn3 | 船橋・ダート1,800m |
| 10月6日 | レディスプレリュード | Jpn2 | 大井・ダート1,800m |
| 10月7日 | ジャパンダートクラシック | Jpn1 | 大井・ダート2,000m |
| 10月8日 | 東京盃 | Jpn2 | 大井・ダート1,200m |
| 10月12日 | マイルCS南部杯 | Jpn1 | 盛岡・ダート1,600m |
| 10月29日 | エーデルワイス賞 | Jpn3 | 門別・ダート1,200m |
| 11月3日 | JBC2歳優駿 | Jpn3 | 門別・ダート1,800m |
| 11月3日 | JBCレディスクラシック | Jpn1 | 金沢・ダート1,500m |
| 11月3日 | JBCスプリント | Jpn1 | 金沢・ダート1,400m |
| 11月3日 | JBCクラシック | Jpn1 | 金沢・ダート2,100m |
| 11月8日 | みやこS | G3 | 京都・ダート1,800m |
| 11月14日 | 武蔵野S | G3 | 東京・ダート1,600m |
| 11月25日 | 浦和記念 | Jpn2 | 浦和・ダート2,000m |
| 11月26日 | 兵庫ジュニアGP | Jpn2 | 園田・ダート1,400m |
| 12月6日 | チャンピオンズC | GI | 中京・ダート1,800m |
| 12月13日 | カペラS | G3 | 中山・ダート1,200m |
| 12月16日 | 全日本2歳優駿 | Jpn1 | 川崎・ダート1,600m |
| 12月23日 | 名古屋大賞典 | Jpn3 | 名古屋・ダート2,000m |
| 12月24日 | 兵庫ゴールドT | Jpn3 | 園田・ダート1,400m |
| 12月29日 | 東京大賞典 | GI | 大井・ダート2,000m |
3歳ダート三冠とは?羽田盃・東京ダービー・ジャパンダートクラシック
2024年に始まった3歳ダート三冠は、3歳ダート馬の頂点を決める大きなシリーズです。
羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートクラシックの3競走で構成され、いずれも大井競馬場で行われます。
JRAと地方競馬の有力馬が集まるため、世代最強馬を見極めるうえでも欠かせない路線です。
| 競走名 | 2026年日程 | 距離 | 1着賞金 |
|---|---|---|---|
| 羽田盃 | 4月29日 | ダート1,800m | 6,000万円 |
| 東京ダービー | 6月10日 | ダート2,000m | 1億円 |
| ジャパンダートクラシック | 10月7日 | ダート2,000m | 8,000万円 |
春の羽田盃から距離が延びるため、単純なスピードだけではなく、1,800mから2,000mへの距離適性も重要になります。
夏場の成長力や、古馬との対戦を見据えた馬づくりも関わるため、3競走を通じて同じ馬が活躍し続ける難しさもあります。

ダートグレード競走の賞金はどのくらい?
ダートグレード競走の賞金は、格付けだけで一律に決まるものではありません。
同じJpn1でも競走ごとに1着賞金は異なり、主催者、レースの位置付け、出走条件などによって設定されます。
賞金は陣営のローテーションにも影響するため、出走馬のレベルやレース選択を考える材料のひとつになります。
2026年は東京ダービーと東京大賞典の1着賞金が1億円
2026年の地方競馬ダート交流重賞では、東京ダービーと東京大賞典の1着賞金が1億円に設定されています。
川崎記念とJBCクラシックは1着1億円で、帝王賞、かしわ記念、さきたま杯、マイルチャンピオンシップ南部杯、JBCスプリントは8,000万円です。
一方、Jpn3競走でも1着賞金3,000万円前後のレースは多く、地方馬にとっては地元で大きな賞金を獲得できる貴重な機会となります。
賞金額だけでレースの難易度を判断するのではなく、出走するJRA所属馬の実績、地方馬のコース適性、負担重量も合わせて見ましょう。
賞金は次走の出走選定にも関わる
重賞で獲得した賞金は、今後の競走に出走する際の選定や、馬のローテーションに影響します。
特に3歳馬は、前哨戦で優先出走権を得られるかどうかが、その後の大一番へ進めるかを左右する場合があります。
賞金が高いレースには実力馬が集まりやすい一方で、目標レースの前に余力を残したい陣営もあります。
出走馬の本気度を考える時は、前走からの間隔や次走の予定にも目を向けることが大切です。

ダートグレード競走を予想に生かす4つのポイント
ダートグレード競走では、中央馬が出走するからといって必ず上位を独占するとは限りません。
競馬場ごとの形状、砂質、距離、展開、地方馬の適性を確認すれば、レースの見え方は大きく変わります。
ここでは、初心者でも押さえやすい4つの予想ポイントを紹介します。
地方競馬場のコース適性を確認する
地方競馬場はJRAの競馬場よりも小回りで、直線が短いコースが多くあります。
東京競馬場のような広いコースで末脚を生かしてきた馬でも、地方の速い流れやコーナー4回の競馬へ対応できるとは限りません。
一方で、地元コースに慣れた地方馬は、先行力や器用さを生かして粘り込むことがあります。
初めて地方競馬場へ遠征する中央馬は、過去に似た形状のコースを走った経験があるかも確認しましょう。
距離と砂質の適性を見る
ダートは芝以上に、距離と砂質の相性が結果へ表れやすい傾向があります。
例えば盛岡は左回りで直線が長く、門別は平坦でスピードを生かしやすいコースです。
浦和や園田はコーナーまでの距離や小回りへの対応が重要で、大井は外回りコースと内回りコースで求められる適性が変わります。
過去に同じ競馬場で好走している馬や、近い距離で安定して走っている馬は、予想の軸にしやすいでしょう。
JRA所属馬と地方所属馬を所属だけで決めない
ダートグレード競走では、JRA所属馬が人気を集めることが多くなります。
ただし、地方馬には地元コースへの慣れ、先行力、輸送負担が少ないことなどの強みがあります。
特に短距離戦や小回りコースでは、地方馬が好位から粘り込み、馬券内へ入るケースも珍しくありません。
中央馬か地方馬かだけを見るのではなく、近走内容、展開、枠順、コース実績を比較することが重要です。
前哨戦か目標レースかを考える
ダートグレード競走には、次の大舞台へ向けた前哨戦という役割を持つレースがあります。
例えば日本テレビ盃はJBCやチャンピオンズC、東京大賞典へ向かう馬が出走しやすく、レース内容を見ながら仕上げる陣営もいます。
3歳路線でも、羽田盃や東京ダービーを目標にした馬が、雲取賞や京浜盃を使うケースがあります。
追い切り、馬体重、騎手、前走からの間隔を確認し、そのレースが勝負仕上げなのかを考えると予想へ生かしやすくなります。
ダートグレード競走に関するよくある質問
- ダートグレード競走は中央馬しか出走できませんか?
-
中央馬だけでなく、地方馬も出走できます。
地方競馬場で行われる競走にはJRA所属馬が出走し、JRAで行われるダートグレード競走には地方所属馬が出走する仕組みです。
ただし、出走できる頭数や選定方法は競走ごとに定められているため、出馬表や主催者発表を確認してください。
- Jpn1とGIはどちらが格上ですか?
-
Jpn1とGIは、単純にどちらが格上とはいえません。
GIは国際格付けを持つ競走、Jpn1は国内格付けによる最高格の競走という違いです。
帝王賞やJBCクラシックのようなJpn1競走は、日本のダート界で最高峰に位置付けられています。
- ダートグレード競走はどこで見られますか?
-
JRAで行われる競走はJRAの公式映像やテレビ中継で視聴できます。
地方競馬で行われる競走は、地方競馬ライブ、各競馬場の公式配信、テレビやネット配信などで中継される場合があります。
視聴方法は競走や主催者によって異なるため、開催前に公式の案内を確認しましょう。
まとめ:ダートグレード競走で全国のダート路線を楽しもう
ダートグレード競走は、JRAと地方競馬をつなぐ全国規模のダート重賞です。
GI・GII・GIIIとJpn1・Jpn2・Jpn3の違いは、主に国際格付けの有無にあり、Jpn1も国内ダート路線の最高峰に位置付けられます。
2026年は3歳ダート三冠、帝王賞、JBC、東京大賞典などの大舞台が続くため、日程を押さえておくとダート競馬をより深く楽しめます。
予想では所属だけで判断せず、地方競馬場のコース適性、距離、展開、前哨戦かどうかまで確認して、自分なりの注目馬を探してみてください。

