競馬を長く楽しみながら利益を目指すためには、「回収率」という指標が非常に重要です。
たとえ馬券がよく当たっていても、回収率が低ければ結果的にマイナスになることも少なくありません。
本記事では、競馬における回収率の意味や計算方法、平均値の目安、さらに回収率100%以上を目指す買い方まで詳しく解説していきます。
初心者から上級者まで参考になる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
競馬における回収率とは?
回収率は「どれだけ儲かったか」「いくら損したか」を把握するための基本指標です。
競馬において勝ち組になるためには、的中率よりもこの回収率を意識することが欠かせません。
最初に、競馬における回収率について解説します。
回収率の意味と定義
競馬の「回収率」とは、馬券の購入額に対して、払い戻された金額の割合を示す指標です。
たとえば1万円分の馬券を購入して1万2,000円の払い戻しがあれば、回収率は120%になります。
計算式は「回収率=払戻金額 ÷ 購入金額 × 100」で求められ、100%を超えていればプラス収支となります。
逆に100%を下回っていればマイナス収支であり、収支改善の余地があることを意味します。
的中率との違い
「的中率」と「回収率」は混同されがちですが、実はまったく異なる指標です。
的中率は予想がどれだけ当たったかの割合を示すものであり、回収率は実際の収支に直結する数値です。
たとえば、的中率が高くてもオッズの低い馬券ばかりでは回収率が上がらない場合もあります。
逆に、的中率は低くても穴馬の的中で大きな配当を得れば、回収率が高くなることもあるのです。
馬券戦略を考えるうえでは、両者の違いをしっかりと理解しておくことが重要です。
回収率の計算方法|初心者でも簡単にできる
回収率は計算が難しそうに思えるかもしれませんが、実は非常にシンプルな算出式で求めることができます。
ここでは計算式の使い方と、便利な確認方法について解説します。
回収率の計算式と具体例
回収率は以下の計算式で求めます。
回収率=払戻金額÷購入金額×100
たとえば、1レースで5,000円分の馬券を購入し、6,500円の払戻しがあった場合、回収率は次のようになります。
6,500÷5,000×100=130%
このように100%を上回っていれば利益が出ており、100%を下回っていれば損をしている状態です。
的中・不的中に関わらず、長期的にどれだけ戻ってきているかを判断するために、この数値を把握しておくことが大切です。
回収率が確認できる便利なツールやアプリ
回収率を手動で計算するのが面倒な場合は、専用のツールやアプリを活用するのがおすすめです。
たとえば「JRA-VAN」や「netkeiba」の会員サービスでは、自動で購入記録と払戻金を集計し、回収率を可視化してくれます。
また、無料のスマホアプリやExcelテンプレートなどを使えば、自分で記録しながら傾向分析も可能です。
特に、券種別・競馬場別に集計することで、自分の得意・不得意を把握でき、回収率の改善につながります。
回収率の平均値と参考基準
自分の回収率が高いのか低いのかを判断するには、競馬全体の平均値を知ることが役立ちます。
また、100%を超えるにはどれほど難しいのかもあわせて確認しておきましょう。
競馬全体の平均回収率はどれくらい?
JRAの馬券には、それぞれ控除率(主催者側の取り分)が設定されており、平均すると回収率はおおよそ75〜80%程度に収まると言われています。
券種によっても異なり、単勝や複勝の回収率は約80%前後、3連単やWIN5は70%台前半になることが多いです。
つまり、馬券を機械的に買い続けた場合、長期的には2〜3割の損をする可能性が高いということです。
この平均を上回るように買い方を工夫していくことが、競馬でプラス収支を目指すうえでの第一歩となります。

回収率50%や100%超えはどれほどの難易度か
実際に多くの競馬ファンが直面する現実として、回収率が50%前後に落ち着いてしまうケースは少なくありません。
特に初心者の場合、人気馬ばかりに投資したり、無計画に買い目を広げてしまった結果、収支が下がる傾向があります。
一方で、年間トータルで回収率100%を超えるには、相応の分析力と戦略が求められます。
実際に、長期間プラスを維持できている層は全体の数%程度とも言われており、プロや一部の上級者に限られるのが現状です。
そのため、まずは無理に100%超えを狙うよりも、平均を少しずつ上回ることを目標にするのが現実的です。
回収率を100%以上にするには?プロの買い方に学ぶ
競馬でプラス収支を目指すなら、的中率ではなく回収率に注目することが重要です。
実際に回収率100%以上を継続している上級者は、独自の買い方や分析方法を取り入れています。
ここでは、回収率100%以上を目指す方法をプロの買い方を基にまとめました。
プロや上級者が実践する高回収率の買い方
高回収率を誇るプロや上級者は、主に「期待値」を意識した馬券の買い方を実践しています。
具体的には、オッズに対して過小評価されている穴馬や展開に恵まれそうな馬を狙うスタイルが多いです。
また、開催場ごとの傾向や馬場バイアス、騎手の得意不得意なども重視し、買い目を吟味しています。
いわゆるなんとなく買いは避け、すべてにロジックがあるのが特徴です。
このような分析を繰り返すことで、長期的なプラスを実現しているのです。

点数を絞って資金配分する
もうひとつの重要なポイントが「点数を絞ること」です。
買い目を広げすぎると的中率は上がるものの、オッズが低くなり、結果的に回収率は伸び悩む傾向があります。
プロは、勝負レースを見極めたうえで、買い目を最小限に抑え、的中時の配当が見合うように資金配分を調整しています。
たとえば、本命馬を1頭に固定して馬連・3連複などを絞って買う、穴馬を軸にするなどがその一例です。
闇雲に買い続けるよりも、狙いを定めて集中投資することで、高回収率が実現しやすくなります。

回収率が高いAI予想やアプリは使える?
近年では、膨大なデータをもとに予想を行うAIツールや予想アプリが普及し、注目を集めています。
こうしたサービスのなかには、回収率100%を超える結果を出しているものも存在します。
ここでは、2025年時点でリリースされているAI予想アプリについて解説します。
競馬AIの回収率ランキングや実績
近年人気のAI予想サービスには、「無理競馬ai」「競馬AI ATHENA」「福来絵馬の地方競馬無料AI」などがあり、それぞれ独自のアルゴリズムで予想を提供しています。
一部のAIは特定の条件下で回収率100%を超える実績も報告されており、ユーザー評価も上々です。
特に、レース展開や馬場傾向、枠順など複数のファクターを数値化することで、人間では見落としがちな高配当馬を抽出できる点が強みです。
AI予想のランキングや回収率は各サービスの公式ページやSNSでも随時公開されています。
無料で利用できるアプリもあるので、実際に利用すると良いでしょう。
AI予想を活用するメリットと注意点
AI予想のメリットは、膨大な過去データを高速かつ客観的に分析できる点です。
忙しくて予想に時間をかけられない人でも、AIを活用すれば効率的に高回収率を狙うことができます。
ただし、AIの予想はあくまで「確率的な提案」であり、すべてが的中するわけではありません。
また、過去データに依存しすぎると当日の馬場状態や急な展開変更に対応しきれないリスクもあります。
AIの予想はあくまで参考材料のひとつと捉え、自身の見解と組み合わせて活用するのが賢明です。
自分の回収率を管理して継続的に改善しよう
競馬で安定した収支を目指すには、ただ馬券を当てるだけでなく、自分の買い方を客観的に見直す習慣が必要です。
そのために重要なのが、回収率の「見える化」と「継続的な分析」です。
自分の成績をきちんと記録し、どの券種や競馬場で好成績を残せているのかを把握することで、改善のヒントが得られます。
小さな変化を積み重ねることで、回収率は着実に上昇していくでしょう。
具体的な方法について解説します。
回収率を記録して分析する方法
回収率を向上させるには、まず自分の馬券成績を把握することが欠かせません。
方法としては、エクセルやノートに記録するほか、専用のアプリを使えば集計やグラフ化も簡単です。
記録する際は、購入日・レース名・券種・購入額・払戻額・オッズなどのデータを残しておくと、後で分析しやすくなります。
また、月単位や券種別で集計することで、得意な条件や苦手な傾向が浮き彫りになり、改善のヒントになります。
回収率が下がる人の特徴と改善策
回収率が低迷する人にはいくつか共通点があります。
たとえば「感情的な買い方」「直感頼みの予想」「負けを取り戻そうとする無計画な追加購入」などが挙げられます。
こうした行動は、冷静な判断を妨げ、長期的な収支に悪影響を与えます。
改善するには、自分の傾向を客観的に見つめ直し、買い方に一貫性を持たせることが大切です。
また、予算管理を徹底し、レースごとに「買うべきか」「見送るべきか」を明確に判断する習慣も、回収率の改善につながります。
競馬の回収率|まとめ
競馬において「回収率」は、自分の馬券成績を数値で可視化できる非常に重要な指標です。
的中率ばかりを気にしてしまいがちですが、収支をプラスにするには、回収率を中心に考えることが鍵となります。
今回ご紹介したように、回収率は簡単な計算で求められ、ツールやアプリを使えば管理も容易です。
また、平均回収率の水準や、プロが実践する買い方、AI予想の活用方法などを知ることで、自分の予想精度を高めるヒントにもなります。
いきなり100%超えを目指すのではなく、記録と分析を続けて徐々に精度を上げていく姿勢が重要です。
ぜひ本記事の内容を参考に、着実な回収率アップを目指して競馬を楽しんでください。