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WIN5は何通りある?配当金の計算方法とキャリーオーバーの仕組みを解説

WIN5は何通りある?配当金の計算方法とキャリーオーバーの仕組みを解説のアイキャッチ

WIN5は、JRAが発売する5レース連続的中型の馬券です。

わずか100円の投資で億超えの配当が狙えることから、競馬ファンの中でも特に人気の高い券種として知られています。

ただし、WIN5は他の馬券と比べて的中難易度が高く、配当の仕組みや組み合わせ数を理解していないと効率的に買うことができません。

また、「控除率30%」や「キャリーオーバー制度」など、知っておくべきポイントも多く存在します。

この記事では、WIN5の配当計算方法や全通り数の求め方を初心者にもわかりやすく解説します。

記事を読み終える頃には、WIN5の「仕組み」と「確率の重み」がしっかり理解できるはずです。

目次

WIN5とは?基本ルールをおさらい

WIN5とは、JRAが実施する「指定された5レースすべての1着馬を当てる」馬券です。

通常の単勝や馬連とは異なり、複数のレースをまたいで予想するのが最大の特徴です。

的中すれば数百万〜数億円の配当も夢ではなく、まさに“一攫千金”を狙える券種として人気を集めています。

WIN5の発売はJRAが主催するレース限定で行われ、購入にはインターネット投票(UMACA・即PAT・A-PAT)が必要です。

当日の対象レースが決まった後に購入でき、1口100円からチャレンジできます。

ここでは、まずWIN5の発売条件と的中ルールを整理していきましょう。

WIN5の発売条件と対象レース

WIN5が発売されるのは、原則として毎週日曜日のJRA開催日です。

対象となるのはJRAが指定する5つのレースで、その週ごとに組み合わせが変わります。

購入時には、各レースごとに「勝つと思う馬」を1頭以上選び、5レース分をまとめて購入します。

選んだ頭数を増やすほど的中確率は上がりますが、同時に購入金額も増えていく仕組みです。

なお、WIN5は1点=100円で購入可能です。

すべての対象レースに1頭ずつ選んだ場合は100円、2頭ずつ選んだ場合は32倍の3,200円となります。

このシンプルな掛け算ルールがWIN5の基本です。

的中の判定ルール

WIN5の的中条件は非常に明快で、対象5レースすべての1着馬を的中させることです。

1レースでも外すと不的中となるため、精度の高い予想と戦略が求められます。

また、1着同着のレースが発生した場合は、その同着馬のすべてが的中対象となります。

たとえば1レース目が1着同着で2頭、残り4レースで各1頭を選んで的中した場合でも、WIN5は成立します。

的中者が一人もいなかった場合は、翌週に「キャリーオーバー」として繰り越されるのも特徴です。

これが、WIN5で高額配当が頻発する大きな要因となっています。

WIN5の配当計算方法を解説

WIN5の配当は「運」だけでなく、「仕組み」を知ることで理解が深まります。

JRAが定める配当計算のルールは明確で、総売上金額・控除率・的中票数という3つの要素から成り立っています。

この仕組みを把握しておくと、キャリーオーバー発生時の配当上昇の理由も自然と理解できるでしょう。

ここでは、実際の計算式と控除率の考え方、そして具体的な配当例を紹介します。

基本式

WIN5の配当は、以下のシンプルな式で求められます。

配当金=(総売上金×0.7)÷的中口数配当金 = (総売上金 × 0.7) ÷ 的中口数配当金=(総売上金×0.7)÷的中口数

総売上金のうち、70%が的中者への払戻金として使われ、残り30%はJRAの運営費などに充てられます。

そのため、的中者が少ないほど、1口あたりの配当は高額になります。

例えば総売上が20億円、的中が100口だった場合、

(20億×0.7)÷100=1,400万円(20億 × 0.7) ÷ 100 = 1,400万円(20億×0.7)÷100=1,400万円

となり、1口につき1,400万円の配当が支払われる計算です。

控除率は30%

JRAの公式発表によると、WIN5の払戻率は70%、控除率は30%と定められています。

つまり、総売上金のうち30%がJRAの運営費や国庫納付金などに充てられ、残り70%が的中者に分配されます。

この控除率30%という数字は、単勝(控除率20%)や3連単(控除率27.5%)よりも高く設定されています。

そのぶんWIN5は「リスクが高い反面、夢のある馬券」といえるでしょう。

控除率を理解しておくことで、「売上が多い週」や「キャリーオーバー発生時」にどの程度の配当が期待できるかを把握しやすくなります。

配当例

たとえば、WIN5の総売上が20億円だったとします。

控除率30%を引いた残りは以下の通りです。

20億×0.7=14億円20億 × 0.7 = 14億円20億×0.7=14億円

この14億円を的中者で分配します。

仮に的中が100口あった場合、1口あたりの配当は次のようになります。

14億÷100=1,400万円14億 ÷ 100 = 1,400万円14億÷100=1,400万円

もし的中がわずか1口しかなければ、14億円すべてがその1口に支払われることになります。

これがWIN5で「億超え配当」が頻発する理由です。

WIN5の組み合わせ数(全通り)の計算方法

WIN5は、5つのレースすべての1着馬を当てる馬券です。

そのため、各レースで何頭を選ぶかによって組み合わせ数(=購入点数)が大きく変わります。

この仕組みを理解しておくと、「どのレースを絞るべきか」「どこで点数を増やすべきか」の判断がしやすくなります。

WIN5の組み合わせ数はとてもシンプルな計算式で求められます。

基本式

WIN5の全通り数は、次の計算式で求められます。

組み合わせ数=a1×a2×a3×a4×a5

a1〜a5a_1〜a_5a1​〜a5​ はそれぞれのレースで選んだ頭数を表します。

また、WIN5は1点あたり100円なので、購入金額は次のように計算します。

購入金額=100×(a1×a2×a3×a4×a5)

計算例

たとえば、以下のように各レースで複数の馬を選んだ場合を考えてみましょう。

  • 第1レース:1頭
  • 第2レース:3頭
  • 第3レース:2頭
  • 第4レース:3頭
  • 第5レース:1頭

このときの組み合わせ数は以下の通りです。

1×3×2×3×1=18通り

1点が100円なので、購入金額は以下の通りとなります。

18×100=1,800円

すべて18頭立てなら?

もし対象5レースすべてが最大の18頭立てだった場合、全通りの組み合わせ数は次の通りです。

8×18×18×18×18=185=1,889,568通り

購入金額に換算すると、以下の通りとなります。

1,889,568×100=188,956,800円

つまり、約1億8,895万円

理論上はこれだけの資金があれば「全通り買い」も可能ですが、現実的には不可能な金額です。

この数字からも、WIN5がいかに難易度の高い馬券であるかがわかります。

他の券種との比較

WIN5は、5レースをすべて的中させる特殊な馬券ですが、その難易度を実感するには他の券種との「組み合わせ数」を比較するのが一番わかりやすいです。

ここでは、すべて18頭立てのレースを想定し、各馬券の「最大点数(全通り数)」を具体的に計算してみましょう。

券種別の最大組み合わせ数(18頭立て)

券種計算方法最大点数(18頭立て)
単勝出走頭数そのまま(18頭)18通り
馬連18頭の中から2頭を選ぶ組み合わせ18×17÷2=153通り
馬単18頭の中から1着・2着を順番に選ぶ18×17=306通り
3連複18頭の中から3頭を選ぶ組み合わせ18×17×16÷6=816通り
3連単18頭の中から1着・2着・3着を順番に選ぶ18×17×16=4,896通り
WIN518頭立てレースを5つすべて的中させる18×18×18×18×18=1,889,568通り

この表を見ると、3連単の全通り数(4,896点)に対して、WIN5は約385倍もの組み合わせがあることが分かります。

同じ100円単位でも、WIN5の全通り購入には約1億8,900万円が必要という計算になります。

この膨大な組み合わせこそが、WIN5の的中難易度と高配当の理由です。

キャリーオーバー発生時の仕組み

WIN5が他の馬券と大きく異なる特徴のひとつに「キャリーオーバー制度」があります。

これは、的中者がいなかった場合に、払戻対象の資金が次回の開催日に繰り越される仕組みです。

キャリーオーバーが発生すると、翌週のWIN5は一気に「高配当ステージ」に突入します。

通常よりも払戻原資が増えるため、少ない点数で購入しても夢のある大金が狙えるチャンスです。

キャリーオーバーとは

キャリーオーバーとは、的中者がゼロだった場合に残った払戻資金を次回に持ち越す制度です。

WIN5は5レースすべてを的中させなければならないため、該当者なしとなるケースも少なくありません。

その場合、配当に使われなかった70%分の資金が翌週に積み立てられます。

この繰り越し分は次回の「払戻金プール」に加算され、通常よりも配当額が高くなる仕組みです。

キャリー発生時の計算例

たとえば、ある週のWIN5で

  • 総売上:15億円
  • 払戻率:70%(=10.5億円)
  • 的中者:0口

だった場合、この10.5億円がまるごとキャリーオーバーとして次回に繰り越されます。

翌週に新たな総売上が15億円だったとすると、払戻原資は次のように増加します。

(15億×0.7)+10.5億=21億円

この21億円を的中者で分け合うため、仮に的中が20口しかなかった場合、

21億÷20=1億500万円

となり、1口あたり1億円超えの配当が誕生します。

まとめ:確率と夢のバランスを理解しよう

WIN5は、競馬の中でも最も“夢”のある馬券です。

5レースすべてを当てなければならないという高いハードルの一方で、たった100円から数千万〜億単位の配当を狙えるのが最大の魅力です。

しかし、配当の仕組みや控除率、そして組み合わせ数を理解すると、いかに的中が難しいかも見えてきます。

全通り購入をしようとすれば約1億8,900万円が必要になり、現実的には不可能に近い数字です。

だからこそ、どのレースで「点数を絞るか」「どこで勝負するか」の戦略が重要になります。

また、キャリーオーバーが発生している週は、的中者が少なくなるぶんリターンが大きくなるチャンスです。

少ない投資でも高配当が期待できるため、週ごとのキャリー状況をチェックしておくと良いでしょう。

WIN5は確率の壁が高い一方で、ロマンと現実のバランスを楽しむことができる馬券です。

仕組みを理解して賢く購入し、自分なりの“勝ちパターン”を見つけていきましょう。

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