競馬で馬券が当たったのに、払戻金が購入額を下回る「トリガミ」に陥ることがあります。
トリガミは競馬収支向上を妨げる買い方なので、できるだけ抑えたいです。
ところで、トリガミってどういう意味があるのかいまいちよく分からないという方も多いことでしょう。
そこで、本記事では、トリガミの意味や由来、計算方法を解説し、避けるための買い方を紹介します。
オッズの見極めや資金配分の工夫をすれば、トリガミを防ぎながら賢く馬券を購入できます。当記事ではトリガミにならない買い方などもまとめているのでぜひ参考にしてください!
競馬におけるトリガミの意味と語源

競馬では、馬券が的中しても思った以上に払戻金が少ないことがあります。
その中でもトリガミは収支の悪化につながる要因なので、馬券収支を意識するのであれば必ず避けたいです。
最初に、トリガミの定義や語源、トリガミが発生する事例について解説します。
トリガミの定義
「トリガミ」とは、馬券が的中しても、払い戻し金額が購入額を下回る状態のことを指します。
例えば、合計5,000円分の馬券を購入し、的中しても払戻金が3,000円だった場合、この差額2,000円の損失がトリガミとなります。
トリガミは馬券が的中しても収支がマイナスになってしまうので、必ず避けたいです。
多くの競馬ファンはトリガミを意識しながら馬券予想を行っています。
トリガミの語源
競馬ではトリガミだけでなく、「ガミる(ガミった)」という言葉も使われることがあります。
これらの言葉の語源には諸説ありますが、「粋が身を食う(すいがみをくう)」という故事ことわざが由来だとも言われています。
この言葉は、「粋な振る舞いをしているうちに、遊びにのめり込みすぎて、最終的には自分の身を滅ぼしてしまう」という意味を持ちます。
つまり、ギャンブルの文脈で考えると、調子に乗って賭けすぎた結果、大きな損失を出してしまうということになります。
この「すいがみをくう」が「がみを食う」→「ガミる」と変化し、競馬用語として定着したと言われています。
ギャンブルにおけるリスクを象徴する言葉であり、勝つことだけでなく資金管理の重要性を示唆しています。
トリガミが発生する例
実際にトリガミが発生するケースを、具体的な馬券購入の例で見てみましょう。
例①:多点買いによるトリガミ
- 購入馬券:三連複(5頭ボックス)
- 購入点数:10点(1点500円 × 10点 = 5,000円)
- 的中馬券のオッズ:5.0倍
- 払戻金:500円 × 5.0倍 = 2,500円
- 損失額:-2,500円
この場合、馬券は的中しましたが、購入額5,000円に対して払戻金は2,500円しかないため、2,500円の損失となります。多点買いは的中率が上がる反面、購入額が膨らむとトリガミのリスクが高まるのです。
例②:低オッズ馬券でのトリガミ
- 購入馬券:単勝(1番人気)
- オッズ:1.2倍
- 購入額:10,000円
- 払戻金:10,000円 × 1.2倍 = 12,000円
- 利益:+2,000円
このケースでは投資金額を上回る利益を得ているのでトリガミにはなっていません。
ただし、リスクに対して利益が少ない買い方と言えます。
仮に別のレースで外れた場合、利益を回収するのが難しくなります。低オッズの馬券に高額投資するのは、長期的には非効率な戦略です。
競馬のトリガミを簡単に計算する方法【計算アプリ紹介】

競馬で利益を出すためには、的中率だけでなく、回収率を意識した馬券の購入が重要です。
特に、トリガミを防ぐためには、事前に払戻金と購入額を比較し、収支がプラスになるかを計算することが欠かせません。
計算が面倒に感じる方もいるかもしれませんが、シンプルな計算式を知っておけば、自分で判断できるようになります。
さらに、計算アプリを活用することで、瞬時にトリガミの有無をチェックできるので、便利なツールも紹介します。
具体的な計算例
トリガミになるかどうかを判断するには、回収率を計算するのが基本です。回収率の計算式は以下の通りです。
回収率(%)=払戻額÷馬券の購入金額×100
上記の数式を当てはめて、回収率が100%を超えたら黒字の利益、100%未満なら赤字(トリガミ)となります。
例えば、あるレースで馬連10.0倍の組み合わせを1点1,000円で購入し手的中した場合の払戻金額は10,000円です。
この場合の回収率を上記の表に当てはめると下記の通りとなります。
1,000%=10,000÷1,000×100
回収率1,000%となります。
では、あるレースで馬連1.5倍の組み合わせと10.0倍の組み合わせをそれぞれ1,000円ずつ、合計2,000円分の馬券を購入し、そのうち1.5倍の組み合わせが的中した場合、回収率は以下の通りとなります。
75%=1.500÷×2,000×100
回収率が100%を下回ったので的中したもののトリガミになってしまいました。
このように、計算式を使うことで、買い目ごとの回収率を算出することができます。
そして、回収率の数値でトリガミになるかどうか判断できるようになります。
計算アプリを使った簡単なトリガミ判定
手動で計算するのが面倒な場合は、競馬の回収率を自動で計算してくれるアプリやツールを活用するのもおすすめです。
これらのツールを使うことで、購入額やオッズを入力するだけで、払戻金や回収率を瞬時に計算し、トリガミかどうかを判定してくれます。
計算アプリやツールは世の中にたくさん出回っていますが、特に使い勝手が良いものをいくつかまとめました。
- 競馬点数計算(アプリ)
- とむつる(サイト)
などがあります。
特に、複数の馬券を購入する場合や、資金配分を考慮して購入したい場合には、計算アプリが役立ちます。例えば、オッズが異なる複数の馬券を買ったときに、「どの組み合わせならトリガミを回避できるか?」をシミュレーションできるため、事前にリスクを把握して無駄のない買い方をすることが可能です。
競馬の勝率を上げるには、単に当てることだけでなく、資金管理と回収率の最適化が重要です。計算アプリを活用してトリガミを事前にチェックし、効率的な馬券購入を心がけましょう!
競馬でトリガミになる2つの買い方

競馬でトリガミを避けるためには、馬券の買い方に注意することが大切です。
特に、多くの人がやりがちな買い方の中に、的中率は高いものの、トリガミになりやすいパターンが存在します。
ここからは、トリガミのリスクを高めてしまう代表的な2つの買い方について解説します。
これらの買い方を見直し、資金配分や点数選びを工夫することで、回収率の向上を目指しましょう!
買い目が多い
馬券の買い目を増やせば的中率は上がりますが、その分購入金額も膨らみ、トリガミになるリスクが高まります。
特に、「ボックス買い」を多用すると、的中しても利益が出ないケースが増えてしまいます。
ボックス買いの例
例えば、5頭のボックス買いで三連複を購入すると、以下のような点数になります。
- 5頭ボックス(三連複)→10点
- 6頭ボックス(三連複)→20点
このように、頭数を増やすほど購入点数が増えてしまいます。
そして、1点あたりのオッズが低いと、的中してもトリガミになる可能性が高いのです。
具体的なトリガミのケース
- 購入額:10点 × 500円 = 5,000円
- 的中馬券のオッズ:6.0倍
- 払戻金:500円 × 6.0倍 = 3,000円
- 損失額:-2,000円
このように、的中しても払戻金が購入額を下回ってしまうため、結果的に損をしてしまいます。ボックス買いを使う場合は、オッズの確認や、購入点数の調整を意識することが大切です。
人気馬を複数馬券に絡めている
競馬では、人気馬を絡めた馬券が的中しやすいものの、配当が低いため、トリガミになるリスクが高まります。
特に、1番人気・2番人気・3番人気の組み合わせが多い馬券は、例え三連複や三連単といった高配当に期待できる券種でも配当は低くなりがちです。
例えば、2023年のジャパンカップでは圧倒的1番人気に支持されたイクイノックスが優勝し、2着には同年の三冠牝馬リバティアイランドが、3着は前年の牝馬二冠を制したスターズオンアースが入線しました。
1番人気→2番人気→5番人気の決着でしたが、三連単の配当は1,130円しかありませんでした。
三連単の平均払戻金額約12万円を大きく下回ったのです。
このように、人気馬を中心に買ってしまうと、的中してもオッズが低く、回収率が100%を下回る可能性が高くなるのです。

競馬でトリガミにならない買い方3選

競馬で勝つためには、的中させること以上に、トリガミを防ぐ戦略が重要になります。
どれだけ多くのレースで馬券を当てても、最終的に払戻金が購入額を下回ってしまっては意味がありません。
そこで、今回はトリガミを防ぎながら効率よく利益を出すための3つの買い方を紹介します。
馬券の買い方を少し工夫するだけで、回収率を高めることができるので、ぜひ参考にしてください!
1点買いで購入する
競馬でトリガミを防ぐ最もシンプルな方法は、1点買いで勝負することです。
実は、トリガミが発生するのは多点買い購入時のみで、1点買いでは絶対に発生しません。
1点買いはどうしても的中率が低くなりがちですが、もともとの的中率が高い単勝や複勝馬券なら1点買いでも馬券を当てることは難しくありません。
どうしてもトリガミを避けたいのであれば、単勝や複勝を中心に馬券購入するのが良いでしょう。
オッズを確認する
馬券を購入する前に、オッズをしっかり確認し、回収率を計算することが大切です。
どれだけ的中率が高くても、オッズが低すぎると利益が出ず、トリガミのリスクが高まります。
そこで、先ほど紹介した回収率を意識しながら、買い目ごとに的中した時の回収率を予測することが大切です。
もちろん、買い目が多いほど回収率の計算は手間がかかるため、そのような場合は点数を計算するアプリやツールを駆使することで簡単に買い目が確認できますよ。
多点買いで人気馬の購入を控える
多点買いをする際に注意すべきポイントは、人気馬ばかりを馬券に絡めないことです。
なぜなら、人気馬が絡む馬券はオッズが低いため、的中しても払戻金が少なく、結果的にトリガミになる可能性が高くなるからです。
特に、1~3番人気の人気馬の組み合わせは的中したとしても配当が1,000円を下回る傾向が目立ちます。
逆に、穴馬が馬券に絡んだら相手が人気馬だったとしても高配当が飛び出すケースは珍しくありません。
決して人気馬を絡めたらいけないわけではありませんが、オッズやトリガミを意識するのであれば、下記を意識しながら馬券予想に取り組むのが良いでしょう。
- 人気馬同士の組み合わせで投資金額を大きくする
- 人気馬と穴馬の組み合わせで買う
- 穴馬同士の組み合わせで買う
競馬のトリガミ馬券は税金がかかる?【確定申告は必要?】

競馬の払戻金には税金がかかる場合がありますが、トリガミになった場合でも確定申告が必要なのか気になるところです。
競馬の払戻金は、税法上「一時所得」に分類されます。しかし、一時所得には年間50万円の特別控除があり、これを超えた場合に課税対象となります。つまり、年間の払戻金が50万円以下であれば、申告の必要はありません。
しかし、たとえトリガミでも年間の的中払戻金の合計が50万円を超えると、税務上は課税対象となる可能性があります。
なぜかというと、一時所得には外れ馬券は経費に該当しないからです。
まず、一時所得の税金は下記の数式で求めることができます。
(配当金の合計 – 当たり馬券の購入費 – 50万円×1/2
例えば、1年間の馬券の払戻が60万円で、60万円を的中する上で馬券を1点1万円で合計10点購入し、そのうち1点が的中した場合の計算式は以下の通りとなります。
(60万円-1万円-50万円)×1/2=4万5,000円
この場合、配当60万円から当たり馬券の購入費である1万円を差し引き、基礎控除の50万円を引いた額からさらに半分の4万5,000円が課税対象となります。
ところが、60万円の配当を得る際に、1点1万円で合計100点の馬券を購入し、そのうち1点が的中した場合、マイナス40万円のトリガミですが、外れ馬券は経費に含まれないため、50万円以上の配当を得ていることとなり、一時所得の税金が発生してしまうのです。
トリガミで50万円以上の高配当が的中してしまうと、収支がマイナスになるだけではなく、納税の義務も発生してしまうので注意しましょう。

競馬のトリガミのまとめ

競馬におけるトリガミとは、馬券が的中しても払戻金が購入額を下回る状態を指します。
主な原因は、多点買いや低オッズ馬券の購入で、回収率を意識しないと発生しがちです。
トリガミは、1点買いで勝負する、オッズを確認する、人気馬に偏らない買い方をすることで回避することができます。
競馬で利益を出すには、的中率だけでなく回収率を考慮した馬券購入が不可欠といえるでしょう。
資金管理を徹底し、無駄なトリガミを防ぎましょう!