東京芝3,400mは、年に一度の長距離重賞・ダイヤモンドステークスでのみ使用される特殊なコースです。
向正面からスタートして大箱の東京コースを1周半するレイアウトで、スタミナと折り合いの良さが問われます。
一般的な中距離戦とは求められる能力が大きく異なるため、適性の見極めが重要になります。
本記事では東京芝3,400mのコース形態やレース傾向を解説し、予想に役立つポイントをわかりやすく紹介します。
東京芝3,400mのコース特徴

東京芝3,400mは、2月のダイヤモンドステークスでのみ使用される特殊な長距離コースです。
向正面からスタートし、最初のコーナーまでの距離は259.6mと十分に確保されています。
その後は東京競馬場の大きなコースを1周半するレイアウトで、純粋なスタミナと折り合いの良さが求められます。
枠順の有利不利ははっきりしておらず、コース形状的にもフラットな条件といえるでしょう。
長距離適性の高い馬が素直に力を発揮しやすく、人気馬が安定した成績を残しているのも特徴です。
東京芝3,400mで開催される重賞競走
東京芝3,400mは、中央競馬でも数少ない超長距離コースで、年に一度だけ重賞競走が行われます。
この舞台で開催されるのが、古くから長距離戦線を支えてきた伝統のハンデ重賞です。
ここからは、その唯一の重賞であるダイヤモンドステークスについて見ていきましょう。
ダイヤモンドステークス
| グレード | G3 |
|---|---|
| 開催時期 | 2月下旬 |
| 出走条件 | 4歳以上 |
| 負担重量 | ハンデ |
| 1着賞金 | 4,300万円 |
ダイヤモンドステークスは、東京芝3,400mで行われる4歳以上のハンデG3競走です。
1951年に創設された長い歴史を持つ重賞で、現在は2月の東京開催で施行されています。
JRAの重賞の中でも屈指の長距離戦として知られ、春の天皇賞を目指すステイヤーにとって重要な前哨戦のひとつです。
近年はこのレースを制した馬がその後も活躍する例が見られ、2022年・2024年の勝ち馬テーオーロイヤルや、2025年の勝ち馬ヘデントールは天皇賞(春)を制覇しており、長距離路線の登竜門として注目されています。
東京芝3,400mのタイム
東京芝3,400mは使用機会が少ない特殊な長距離コースのため、タイムの基準を把握しておくことが重要です。
同じ長距離戦でも馬場状態や展開によって時計は大きく変わるため、過去の目安を知ることでレースレベルの判断がしやすくなります。
ここでは東京芝3,400mの標準タイムについて見ていきましょう。
東京芝3,400mの平均タイム
| クラス | レース数 | 平均タイム |
|---|---|---|
| 重賞・オープン | 5レース | 3:32.3 |
東京芝3,400mのレコードタイム
| 年齢 | レコードタイム | 馬名 | レース名 |
|---|---|---|---|
| 3歳以上 | 3:29.1 | ミクソロジー | ダイヤモンドS(G3) (2023年2月18日) |
東京芝3,400mのレコードタイムは、2023年のダイヤモンドステークスでミクソロジーが記録した3分29秒1です。
年に一度しか使われない特殊な長距離コースであり、レース数自体が少ないため、記録の更新機会も限られています。
超長距離戦らしく全体時計はゆったりしたものになりやすく、3分30秒前後がひとつの基準タイムといえるでしょう。
東京芝3,400mのコースデータ
東京芝3,400mはスタート直後から長い距離を走るぶん、序盤の位置取りよりも道中のペース配分が結果を左右しやすい条件です。
加えて、直線の末脚だけでなく長く脚を使える持続力も重要になります。
ここでは、タイムや枠順などのデータから、狙いやすい馬の傾向を整理します。
東京芝3,400mの枠順別データ
| 枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 0-0-1-7/8 | 0.0% | 0.0% | 12.5% | 0 | 18 |
| 2枠 | 1-1-0-6/8 | 12.5% | 25.0% | 25.0% | 46 | 37 |
| 3枠 | 0-2-0-7/9 | 0.0% | 22.2% | 22.2% | 0 | 248 |
| 4枠 | 1-0-1-7/9 | 11.1% | 11.1% | 22.2% | 21 | 50 |
| 5枠 | 1-0-2-6/9 | 11.1% | 11.1% | 33.3% | 191 | 118 |
| 6枠 | 1-0-0-8/9 | 11.1% | 11.1% | 11.1% | 44 | 21 |
| 7枠 | 0-1-1-8/10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% | 0 | 26 |
| 8枠 | 1-1-0- 8/10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% | 31 | 139 |
東京芝3,400mの脚質別データ
| 脚質 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 0-0-0-5/5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| 先行 | 2-3-0-12/17 | 11.8% | 29.4% | 29.4% | 34 | 98 |
| 差し | 3-1-3-18/25 | 12.0% | 16.0% | 28.0% | 96 | 105 |
| 追込 | 0-1-2-22/25 | 0.0% | 4.0% | 12.0% | 0 | 69 |
| まくり | 0-0-0-0/0 | – | – | – | – | – |
東京芝3,400mの人気別データ
| 人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
| 1番人気 | 1-2-1-1/5 | 20.0% | 60.0% | 80.0% | 38 | 108 |
| 2番人気 | 3-0-1-1/5 | 60.0% | 60.0% | 80.0% | 216 | 122 |
| 3番人気 | 0-0-1-4/5 | 0.0% | 0.0% | 20.0% | 0 | 28 |
| 4番人気 | 0-0-0-5/5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| 5番人気 | 0-0-1-4/5 | 0.0% | 0.0% | 20.0% | 0 | 64 |
| 6~9番人気 | 1-0-0-19/20 | 5.0% | 5.0% | 5.0% | 86 | 16 |
| 10番人気以下 | 0-3-1-23/27 | 0.0% | 11.1% | 14.8% | 0 | 152 |
東京芝3,400mの騎手別データ
| 騎手 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 菱田裕二 | 2-0-0-0/2 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 355 | 155 |
| 三浦皇成 | 1-0-0-2/3 | 33.3% | 33.3% | 33.3% | 573 | 110 |
| 戸崎圭太 | 1-0-0-3/4 | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 47 | 32 |
| 西村淳也 | 1-0-0-0/1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 370 | 160 |
| C.ルメール | 0-1-2-0/3 | 0.0% | 33.3% | 100.0% | 0 | 136 |
| 田辺裕信 | 0-1-0-3/4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% | 0 | 285 |
| 田中勝春 | 0-1-0-2/3 | 0.0% | 33.3% | 33.3% | 0 | 423 |
| 野中悠太郎 | 0-1-0-0/1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% | 0 | 1100 |
| 川田将雅 | 0-1-0-0/1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% | 0 | 140 |
| 石川裕紀人 | 0-0-1-2/3 | 0.0% | 0.0% | 33.3% | 0 | 106 |
東京芝3,400mの調教師別データ
| 調教師 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 岡田稲男 | 2-0-0-1/3 | 66.7% | 66.7% | 66.7% | 236 | 103 |
| 木村哲也 | 1-1-0-1/3 | 33.3% | 66.7% | 66.7% | 63 | 90 |
| 辻野泰之 | 1-0-0-0/1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 370 | 160 |
| 田村康仁 | 1-0-0-0/1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 1720 | 330 |
| 国枝栄 | 0-1-0-4/5 | 0.0% | 20.0% | 20.0% | 0 | 24 |
| 小手川準 | 0-1-0-3/4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% | 0 | 285 |
| 西田雄一郎 | 0-1-0-0/1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% | 0 | 1100 |
| 藤沢和雄 | 0-1-0-0/1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% | 0 | 1270 |
| 高木登 | 0-0-1-1/2 | 0.0% | 0.0% | 50.0% | 0 | 70 |
| 堀宣行 | 0-0-1-4/5 | 0.0% | 0.0% | 20.0% | 0 | 28 |
東京芝3,400mの血統別データ
| 血統 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ルーラーシップ | 2-0-0-5/7 | 28.6% | 28.6% | 28.6% | 272 | 65 |
| リオンディーズ | 2-0-0-0/2 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 355 | 155 |
| オルフェーヴル | 1-2-0-3/6 | 16.7% | 50.0% | 50.0% | 61 | 240 |
| ディープインパクト | 0-1-1-13/15 | 0.0% | 6.7% | 13.3% | 0 | 29 |
| キングカメハメハ | 0-1-0-3/4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% | 0 | 317 |
| ハービンジャー | 0-1-0-4/5 | 0.0% | 20.0% | 20.0% | 0 | 220 |
| ハーツクライ | 0-0-1-6/7 | 0.0% | 0.0% | 14.3% | 0 | 20 |
| ドレフォン | 0-0-1-1/2 | 0.0% | 0.0% | 50.0% | 0 | 70 |
| ゴールドシップ | 0-0-1-4/5 | 0.0% | 0.0% | 20.0% | 0 | 120 |
| トーセンジョーダン | 0-0-1-2/3 | 0.0% | 0.0% | 33.3% | 0 | 50 |
東京芝3,400mの母父血統別データ
| 母父血統 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| マンハッタンカフェ | 2-0-0-0/2 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 355 | 155 |
| サンデーサイレンス | 1-0-1-5/7 | 14.3% | 14.3% | 28.6% | 245 | 68 |
| ステイゴールド | 1-0-0-0/1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 190 | 130 |
| アフリート | 1-0-0-0/1 | 100.0% | 100.0% | 100.0% | 370 | 160 |
| ディープインパクト | 0-1-1-4/6 | 0.0% | 16.7% | 33.3% | 0 | 235 |
| チチカステナンゴ | 0-1-0-3/4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% | 0 | 285 |
| シンボリクリスエス | 0-1-0-1/2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% | 0 | 70 |
| アドマイヤベガ | 0-1-0-0/1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% | 0 | 1100 |
| Lomitas | 0-1-0-0/1 | 0.0% | 100.0% | 100.0% | 0 | 120 |
| コンデュイット | 0-0-1-1/2 | 0.0% | 0.0% | 50.0% | 0 | 300 |
東京芝3,400mの攻略方法
東京芝3,400mはスタミナだけでなく、道中で脚を溜めながら長く脚を使える持続力も問われる舞台です。
序盤の位置取りやペース配分によって結果が大きく変わるため、コース特性を理解した予想が重要になります。
ここでは過去のデータやレース傾向をもとに、東京芝3,400mの攻略ポイントを解説します。
東京芝3,400mのデータから見る有利な脚質と展開
東京芝3,400mのデータを見ると、枠順は極端な内有利・外有利という傾向はなく、バランス型の結果になっています。
1枠は0勝で複勝率12.5%とやや物足りず、2枠は勝率12.5%、連対率25.0%と安定しています。
回収率で目立つのは5枠で、単勝回収率191%、複勝回収率118%と妙味十分です。
8枠も複勝回収率139%と健闘しており、外枠だからといって大きく割り引く必要はありません。
脚質別では、逃げは0-0-0-5で全滅しています。
長丁場らしく、単騎で飛ばす形は厳しい舞台と言えるでしょう。
一方で、先行は連対率29.4%、複勝率29.4%と安定感があります。
差しも3勝を挙げており、単勝回収率96%、複勝回収率105%とバランスが取れています。
追込は複勝率12.0%とやや苦戦傾向で、直線一気は届きづらい条件です。
総合的に見ると、東京芝3,400mは極端な瞬発力勝負ではなく、道中で脚を溜められる先行〜差しタイプが有利な舞台と言えるでしょう。
スタミナ量が多い馬が有利
東京芝3,400mはJRAでも数少ない超長距離戦で、スタミナ量の多さが結果に直結しやすい条件です。
道中で息を入れながら長く脚を使う展開になりやすく、瞬発力だけで押し切るのは難しい舞台といえます。
実際のレースでも、菊花賞や天皇賞(春)など長距離実績のある馬や、2,500m以上で好走歴のあるタイプが上位に来る傾向があります。
距離延長ローテでも、過去にスタミナ勝負で結果を出している馬は評価を上げたいところです。
東京の長い直線は魅力ですが、最後まで脚を残せる持久力がなければ差し切ることはできません。
東京芝3,400mでは、まずスタミナ量の多い馬を重視することが攻略の基本となります。
上がりの定評のある馬も活躍している
| 上がり3F | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 4-1-1-0/6 | 66.7% | 83.3% | 100.0% | 431 | 358 |
| 2位 | 0-2-2-0/4 | 0.0% | 50.0% | 100.0% | 0 | 550 |
| 3位 | 0-1-0-5/6 | 0.0% | 16.7% | 16.7% | 0 | 20 |
| 4~5位 | 1-1-2-7/11 | 9.1% | 18.2% | 36.4% | 36 | 143 |
| 6位以下 | 0-0-0-45/45 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
東京芝3,400mはスタミナ戦になりやすい条件ですが、同時に上がりの速さも重要なポイントです。
上がり3F別の成績を見ると、1位は4-1-1-0で勝率66.7%、複勝率100.0%と圧倒的な安定感を誇っています。
差し切りが決まりやすい東京コースらしく、最後にしっかり脚を使える馬が結果を残しています。
2位も複勝率100.0%と安定しており、上がり上位の馬は高確率で馬券に絡んでいます。
一方で、6位以下になると0-0-0-45で複勝率0.0%と完全に苦戦しており、終いの脚が使えない馬は好走が難しい傾向です。
このように、長距離戦とはいえ単純なスタミナ勝負ではなく、最後にしっかり伸びる末脚も求められます。
東京芝3,400mでは、スタミナに加えて上がり上位を使える実績のある馬を重視することが重要です。
東京芝3,400mのまとめ
東京芝3,400mはスタミナと持続力が問われる長距離戦です。
逃げ切りは難しく、先行から差しに回れるタイプが安定しています。
さらに、上がり上位の脚を使える馬が好走傾向にあり、スタミナと末脚を兼ね備えた馬を重視することが攻略のポイントです。

