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競馬の特別競走とは?意味や特徴を初心者向けにわかりやすく解説【季節別の有名レース一覧】

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競馬のレースには「一般競走」と「特別競走」があります。

一般競走は条件名だけで表されるシンプルなレースですが、特別競走は固有の名前が付けられているのが特徴です。

特別競走は賞金が高く、強い馬が集まりやすい舞台になっています。

重賞も特別競走の一部ですが、ここでは重賞以外の特別戦を指して使われることが多いです。

また、特別競走には地名や季節、植物や動物にちなんだユニークな名称が多く、ファンの間で話題になることも少なくありません。

この記事では、特別競走の基本的な意味や一般競走との違い、さらに季節ごとの代表的な特別競走を紹介していきます。

目次

競馬の特別競走とは?

競馬の世界では数多くのレースが行われていますが、大きく分けると一般競走と特別競走に区分されます。

特別競走は必ず固有の名前を持ち、一般競走よりも賞金が高く設定されている点が特徴です。

ここからは、特別競走の定義や一般競走との違いを整理していきます。

特別競走の定義

特別競走とは、レース名に「○○特別」「○○賞」「○○ステークス」といった固有名が付けられた競走を指します。

新馬戦や未勝利戦のように条件名のみで表記される一般競走とは異なり、特別競走は必ず固有の名称が与えられます。

この区別によってファンや関係者がレースを覚えやすくなり、開催ごとの特徴を示す役割も担っているのです。

さらに、特別競走は一般競走よりも賞金が高く、出走には特別登録という手続きが必要です。

重賞競走も広い意味では特別競走に含まれますが、通常は重賞を除いたオープン特別や条件特別を指して使うことが多いです。

このように、特別競走は一般戦より上位に位置づけられる重要なカテゴリーといえるでしょう。

特別競走と特別レースの呼び方

競馬では「特別競走」と呼ばれるレースがありますが、人によっては「特別レース」と表現することもあります。

どちらも固有名を持つレースを指しており、意味の違いはほとんどありません。

ここでは呼び方の違いや使い分けについて整理してみましょう。

特別競走と特別レースは同じ意味

「特別競走」という言葉はJRAの公式表記として用いられることが多いですが、日常会話やメディアでは「特別レース」と呼ばれることもあります。

例えば新聞の馬柱やテレビ中継では、見出しとして「○○特別レース」という書き方をすることも珍しくありません。

両者は指す範囲に違いがあるわけではなく、どちらも「固有の名前を持つ一般戦以外のレース」を示しています。

そのため、専門的に説明する場合は「特別競走」と呼ぶのが正確ですが、会話や記事などでは「特別レース」と表現しても問題はありません。

また、重賞競走も広い意味では特別競走の一種ですが、現在は重賞という呼称が定着しているため、日常的には「特別競走=重賞以外の特別戦」と理解されることが多いです。

呼び方に違いはあっても指している対象は同じなので、混乱する必要はないでしょう。

特別競走に名前が付く理由と条件

特別競走には必ず固有の名称が付けられており、一般競走とは大きく異なります。

名前が与えられるのはレースを区別しやすくするためだけでなく、賞金や注目度の高さを示す意味もあります。

ここからは、特別競走に名前が付けられる理由や条件を具体的に解説しましょう。

一般競走との差別化

一般競走は「3歳以上2勝クラス 芝1,600m」のように出走条件だけで表記されますが、特別競走は「朱鷺ステークス」「阿寒湖特別」といった固有の名称を持ちます。

これは数多く行われるレースの中で個別に区別できるようにするためで、観客や関係者が記録や記憶に残しやすいという効果もあります。

また、名前には地域の名所や季節感が込められることが多く、レースそのものの特色を示す役割も果たしています。

例えば、北海道の「阿寒湖特別」は地元の観光地にちなんで命名され、新潟の「朱鷺ステークス」は県鳥であるトキに由来しています。

こうした由来があるからこそ、ファンはレースの雰囲気を楽しみやすくなり、競馬全体の魅力が増しているのです。

賞金と注目度の高さ

特別競走は同じクラスの一般競走よりも賞金が高く設定されています。

例えば、同じ「3勝クラス」の条件でも、一般戦より特別戦のほうが1着賞金で数百万円の差があるケースも珍しくありません。

そのため、能力の高い馬や次のステップを狙う馬が集まりやすく、自然と注目度も上がるのです。

さらに、特別競走は重賞へ向けた前哨戦となることも多く、ここで好走した馬がのちにG1戦線へ進むこともあります。

馬主や調教師にとっても、賞金を稼ぎつつ馬をアピールできる舞台となるため、一般競走よりも出走意欲が高まります。

このように賞金面の優遇は、特別競走に強い馬が集まる最大の理由のひとつです。

特別登録制度の存在

特別競走に出走するためには、通常の投票に加えて「特別登録」という手続きが必要です。

これは事前に登録料を納める仕組みで、G1なら数十万円、条件特別でも数万円が必要となります。

登録は1回だけでなく複数段階に分けられる場合もあり、クラシック競走では前年からの早期登録が必須です。

登録馬が定員を超えた場合は、優先出走権を持つ馬や収得賞金の多い馬が優先され、それでも決まらなければ抽選で出走馬が決まります。

こうした制度は一般競走にはなく、特別競走ならではの特徴です。

出走権を得るためのハードルがあるからこそ、特別競走は価値ある舞台として位置づけられています。

一般競走・特別競走・重賞の比較表

競馬のレースは大きく分けて一般競走と特別競走に区分され、その中でも特別競走の最上位が重賞です。

それぞれの違いを整理すると、名前の有無や賞金水準、登録方法などに明確な差があることが分かります。

ここでは3つのカテゴリーを表にまとめ、特徴を比較してみましょう。

3つのカテゴリーの特徴

以下の表は、一般競走・特別競走・重賞の違いを分かりやすく整理したものです。

区分名前の有無賞金水準出走登録位置づけ
一般競走固有名なし(条件名のみ)
「3歳以上1勝クラス 芝1,600m」など
基本水準通常の出馬投票のみ新馬・未勝利・条件戦などデビューから下級条件まで「未勝利戦」「2勝クラス」
特別競走固有名あり「○○特別」「○○賞」「○○ステークス」など一般より高め特別登録が必要(登録料あり)中級〜上級馬が出走重賞前哨戦や出世レースに多い「朱鷺ステークス」「阿寒湖特別」
重賞競走固有名あり「G1・G2・G3」表記あり最高水準特別登録が必要(高額の登録料)特別競走の最上位格付け国内外の大舞台「日本ダービー」「有馬記念」

このように整理すると、名前が付いているかどうかがまず大きな分かれ目であり、次に賞金や登録方法で段階的な違いがあることが分かります。

初心者の方は「名前があるレース=特別競走」と覚えておくと理解しやすいでしょう。

季節ごとの有名な特別競走一覧

特別競走の魅力は、各地の競馬場や季節感を反映したレース名にあります。

春夏秋冬を通して開催されるレースには、地域の名所や自然、星座などが由来となるものが多く、名前だけでも季節を感じられるのが特徴です。

ここからは、春・夏・秋・冬に分けて有名な特別競走を紹介していきます。

春(3〜5月)

春の特別競走はクラシックを意識したレースや、新緑をイメージさせる名称のものが多く見られます。

そのため、クラシックを目指す3歳馬が集う重要な舞台や、季節感あふれるネーミングのレースが特徴です。

プリンシパルステークスは東京優駿(日本ダービー)への最終トライアルとして知られ、毎年多くの有力馬が参戦します。

新緑賞は春の芽吹きをイメージした中距離戦で、フレッシュな若駒が成長を示す舞台です。

また、白百合ステークスはその名の通り白百合に由来し、牝馬の出世レースとしても注目されています。

夏(6〜8月)

夏の特別競走は、開催地の名物やご当地色が強く出るのが特徴です。

北海道・新潟・小倉など、夏競馬の舞台ならではの個性豊かなレースが揃っています。

例えば、米子ステークスは鳥取県米子市にちなんだレースで、2025年からは「しらさぎステークス」としてG3に昇格します。

朱鷺ステークスは新潟競馬場で行われるリステッド競走で、新潟県の県鳥であるトキを由来としています。

また、名鉄杯は名古屋鉄道の寄贈賞が付いたレースで、専用ファンファーレが流れることでも有名です。

秋(9〜11月)

秋はスポーツの秋、芸術の秋といわれるように、文化や自然に由来した特別競走が多いのが特徴です。

また、冬に向けて力をつける馬たちが集い、重賞の前哨戦として機能するレースも少なくありません。

丹頂ステークスは北海道・釧路の象徴である丹頂鶴にちなんで名付けられた長距離戦です。

紅葉ステークスは秋らしい名前のマイル戦で、紅葉シーズンの中山を彩ります。

さらに、カシオペアステークスアンドロメダステークスといった星座シリーズの特別戦も秋競馬の風物詩です。

冬(12〜2月)

冬の特別競走は、一年の締めくくりや新年の幕開けを意識した名前が多く、季節感を強く打ち出しています。

寒い時期にも熱気あふれる戦いが繰り広げられ、競馬ファンにとって欠かせないイベントです。

師走ステークスはその名の通り12月(師走)に行われるダート戦で、年末の恒例行事として定着しています。

ファイナルステークスは一年最後の開催日の最終レースとして行われ、クラス戦ながら多くのファンが注目します。

また、ディセンバーステークスは12月の開催を表す名前で、中山の芝中距離戦として古くから親しまれています。

競馬の特別競走とは?まとめ

特別競走とは、固有の名前を持つレースの総称であり、一般競走よりも賞金や格式が高く設定されています。

出走には特別登録が必要で、賞金の分配や付加賞なども用意されているため、馬主や調教師にとっても重要な位置付けです。

また、特別競走は季節や地域を反映した名称が多く、春夏秋冬それぞれに特色あるレースが行われています。

クラシックへの登竜門となるものから、その年を締めくくるファイナル戦まで、特別競走は競馬カレンダーを彩る存在といえるでしょう。

初心者の方はまず「固有名詞が付いているレース=特別競走」と覚えるとわかりやすいです。

名前の由来や歴史を知ることで、より一層レース観戦が楽しくなるはずです。

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