競馬で複数の馬券を購入する際に登場する用語が「合成オッズ」です。
合成オッズとは、複数の買い目のオッズを合成して算出される期待値のような指標を指します。
簡単に言えば、複数の馬券を均等払い戻し(的中時の払戻金額が均等になるよう資金配分する)で購入した場合の、総賭け金に対する想定払戻倍率です。
この記事では、この合成オッズの考え方や計算方法、活用術について、中級者〜収支改善を狙う上級者向けに詳しく解説します。
馬券のトリガミ(的中してもマイナス収支になること)防止や資金効率アップにつなげたい方は、ぜひ参考にしてください。
競馬の合成オッズとは?定義や目的、考え方、重要性

冒頭でも触れましたが、合成オッズは複数の馬券のオッズをまとめて1つのオッズに換算したものです。
一見すると難しく聞こえますが、目的はシンプルで、「複数の馬券を買ったとき、その買い方全体で期待できる払い戻し倍率(オッズ)がどれくらいになるか」を事前に把握することにあります。
例えば単勝馬券を何頭か買う場合、どの馬が当たっても一定の払い戻しになるよう資金配分すれば、その合計投資に対するリターンを計算できます。
合成オッズを活用する目的
合成オッズを活用する目的は大きく分けて3つあります。
トリガミを防止する
合成オッズを事前に計算し、それに合わせて賭け金を調整すれば、どの組み合わせが当たっても効率よく稼げるようにでき、結果として的中時のトリガミを予防できます。
期待値の見える化
複数の馬券を購入する際に、その組み合わせ全体での期待値を数値で把握できるため、自分の馬券戦略がどれくらいリターンを見込めるか分かりやすくなります。
資金配分の指針
合成オッズを軸にすれば、複数の買い目にどの程度の資金を割り振ればよいか明確になります。
「的中時の利益を一定にする」という視点で資金配分ができるため、無駄なく資金を使う指針となります。
以上の点から、合成オッズの考え方は単なる計算式ではなく、馬券購入時の資金管理ツールと言えます。その重要性は、的中した際に「どの買い目でも利益が出る状態」を作り出すことで、効率的に収支を向上させられる点にあります。
合成オッズの考え方
では、なぜ合成オッズが重要視されるのでしょうか?
それは複数の馬券購入によるリスク分散とリターン確保を両立する鍵だからです。
例えば「このレースは有力馬が何頭かいて一頭に絞れない」という場合、複数の馬に分散して単勝を買うことがあります。
しかし、適当に配分すると当たっても儲けがほとんど出なかったり、下手をするとマイナス(トリガミ)になることも珍しくありません。
そこで合成オッズを使えば、「複数点買いした馬券全体を1点買いに置き換えたら何倍のオッズになるか」が分かります。
言い換えれば、合成オッズを使って資金配分することで、複数買いしても1点買いと同等の効率で賭けることが可能になるのです。
合成オッズの重要性
合成オッズの重要性は、事前にリスクとリターンのバランスを定量的に把握できる点です。以下にそのポイントをまとめます。
効率的な資金配分
合成オッズを計算し、その値に基づいて賭け金を配分すれば、資金配分で損をすることがなくなり、トリガミを防ぐことが出来ます。これは収支管理で重視するポイントです。
戦略比較が可能
複数の買い方を比較する際にも合成オッズは役立ちます。
たとえば「3連単フォーメーションで買う場合」と「単勝を数点買う場合」で、それぞれ合成オッズを算出すれば、どちらの方が期待払い戻し倍率が高いかを比較できます。
これにより最も稼ぎやすい券種・買い方を選ぶ参考になります。
収支目標の設定
合成オッズを計算すれば、その買い目グループで何倍の払戻が見込めるかが分かります。
たとえば「今回は合成オッズ○倍以上になるような買い目だけ買おう」といった収支目標の基準を作ることも可能です。これにより闇雲な多点買いを避け、利益率重視の馬券購入ができます。
以上のように、合成オッズの考え方は単なる計算テクニックではなく、馬券戦略全体の効率を高め収支改善につなげるための重要な指標と言えます。
合成オッズの活用法
合成オッズの使い方として代表的なのが、払戻金の均等化による資金配分です。
前章で説明したように、合成オッズを用いると複数の買い目に対して的中時の払戻金額が同じになるよう賭け金を割り振ることができます。この方法を活用すると以下のメリットがあります。
トリガミ回避
どの組み合わせが当たっても一定以上の払戻しになるよう配分するため、的中=ほぼ確実にプラス収支となります。
特に高配当狙いで点数を増やすときも、合成オッズ計算に基づき投資額をコントロールすれば「当たったのにマイナス」という事態を避けられます。
利益の極大化
資金配分によって「どの買い目でも利益が同じ」という状態にすることで、本来であれば払い戻しが過剰になっていた分を他の目に回すことができます。
その結果として無駄なく利益を引き出すことにつながります。例えば本命馬と穴馬を両方買う場合でも、本命が来たときの余剰払い戻しを穴馬購入に充てれば、穴馬的中時のリターンを底上げできます。
目標回収率の確保
合成オッズを使えば「この馬券グループの回収率(払戻/投資)を○○%にしたい」といった目標に沿った買い目構成が可能です。
実際、後述する便利な計算ツールでは目標の合成オッズに合わせて各買い目の賭け金を自動算出できます。例えば「回収率150%以上になるように馬券を配分する」といった戦略も、合成オッズ計算により容易に実践できます。
もう一つの合成オッズの活用は、馬券戦略の選択やレース取捨の判断です。
勝負すべきレースの選別
計算した合成オッズがあまりにも低い(例えば1.1倍や0.x倍)場合、そのレースで多点買いしても効率が悪いことが分かります。
そのような時は買い方を見直すか、思い切ってそのレースを見送る判断も重要です。
合成オッズが極端に低いということは、オッズ構成的に妙味が薄いか自信過剰な買い目になっている恐れがあるためです。
券種選びの指針
同じ資金を使っても、券種(馬券の種類)によって合成オッズは変わります。
例えば「馬連で5点買った場合の合成オッズ」と「ワイドで5点買った場合の合成オッズ」を比較すると、一般的に的中率は異なるものの期待値としてどちらが高いか見えてきます。
合成オッズは「複数馬券を1点買いに置き換えた場合の価値」を示すので、最も効率よく稼げる券種はどれかを判断する材料になるのです。
資金配分シミュレーション
馬券を購入する前に、合成オッズを使っていくつかシミュレーションしてみるのも効果的です。
「本命サイド中心の買い目セット」と「穴馬も交えた買い目セット」でそれぞれ合成オッズを計算し、より高い合成オッズが得られるプランを選ぶことで、結果的にリスクとリターンのバランスが良くなるでしょう。
要するに、合成オッズの使い方は(1)資金配分テクニックとして直接活用する方法と、(2)事前の戦略立案やレース選択の判断材料として活用する方法があります。
合成オッズの目安はどのくらい?

合成オッズの目安として、まず最低限知っておきたいのは「1.0倍を上回っているか」です。
合成オッズが1.0倍ということは総投資額と払戻額が同じ、つまり的中しても収支プラスマイナスゼロ(元返し)というラインになります。
1.0倍未満の場合は確実にトリガミ(当たってマイナス)ですから、それを避けるためには合成オッズを1.0倍以上に保つことが必要条件です。
では実際、どれくらいの合成オッズなら余裕をもってプラス収支と言えるのでしょうか?
この点については意見が分かれますが、一つの指標として「合成オッズ約4倍」という値があります。
なぜ、4.0倍かというと、JRAの馬券にかかる控除率(テラ銭)が2~3割であるため、、合成オッズが4倍以上だと利益を出しやすいからです。
一方で、「合成オッズは○○倍以上が良い」と一概に決めつけることはできないとの意見もあります。
極端な例ですが、合成オッズが1.2倍と低くとも「その組み合わせで的中する自信が高いならプラス収支にできる可能性はある」という考え方です。
つまり、期待値(オッズ倍率)と的中率のバランス次第では、必ずしも4倍にこだわる必要はないということです。
現実的な目安としては下記の目安が参考になります。
- 合成オッズの最低ライン:合成オッズ1.0倍以上(1.0倍未満は論外)。1.0ちょうどでも利益ゼロなので実質アウト)。
- 合成オッズの推奨ライン:合成オッズ2.0倍以上。多くの上級者は2倍(投資額の2倍払い戻し)を切るような買い方は非効率と考えます。特に2.0倍未満だとトリガミのリスクが高いため、最低でも2.1倍以上になる組み合わせにするのが安全策とされています。
- 合成オッズの理想ライン:合成オッズ3〜4倍以上。これなら的中時に投資額の3〜4倍の払い戻しが得られる計算で、控除率を差し引いても期待収支がプラスになりやすいラインです。
実際、プロ馬券師の中には「合成オッズ4倍以上ぐらいなら勝負する」という基準を持っている人もいます。
ただし強調しておきたいのは、合成オッズが高ければ必ず勝てるわけではないということです。
合成オッズはあくまで「当たったときの倍率」であって、「当たるかどうか」そのものではありません。したがって、的中率とのバランスが重要になります。
極端に高い合成オッズ(例えば10倍以上)でも、的中率が低すぎれば収支は安定しませんし、逆に合成オッズ1.5倍程度でも高確率で当てられるなら収支はプラスになるでしょう。
目安の数値は参考程度に、自身の予想の的中精度と相談しながら合成オッズ目標を設定することが大切です。
合成オッズの計算方法【具体例あり】

それでは合成オッズの計算方法を見ていきましょう。計算式自体はシンプルで、各買い目オッズの逆数を合計し、その合計の逆数をとるというものです。数式で表すと以下のようになります。
合成オッズ=1+(1/オッズA+1/オッズB+1/オッズC…)
例えば、オッズA・B・Cの3点買いであれば、合成オッズ=1÷(1/オッズA+1/オッズB+ 1/オッズC) となります。
この計算で求められる合成オッズは、「各馬券が均等な払戻金となるよう賭け金を配分した場合の払い戻し倍率」を意味します。そこで実際に資金配分を行うには、各買い目への投資額を以下のように計算します。
各買い目の投資額=総投資額×(合成オッズ÷その買い目のオッズ)
この式により、どの買い目が的中しても総投資額×合成オッズの払戻金になるよう配分できます。
具体例で計算してみましょう。
仮に、あるレースで以下の3頭に単勝で賭けるケースを考えます(総投資額は900円とします)。
- 馬A:オッズ3.0倍(賭け金 400円)
- 馬B:オッズ4.0倍(賭け金 300円)
- 馬C:オッズ6.0倍(賭け金 200円)
それぞれの馬が勝った場合の払戻金を計算すると、以下のようになります。
- 馬A的中時:400円 × 3.0 = 1,200円
- 馬B的中時:300円 × 4.0 = 1,200円
- 馬C的中時:200円 × 6.0 = 1,200円
いずれが当たっても払戻金は1,200円となり、利益(払戻 – 総投資)は300円になります。
総投資900円に対し払戻1,200円ですので、この買い方全体の合成オッズは1,200 ÷ 900 = 1.33倍となります。つまり、「オッズ1.33倍の単勝馬券を1点買いした」のと同じ期待値になるということです。
別の例を挙げれば、オッズ10倍と15倍の馬券2点に均等払戻になるよう賭けた場合、合成オッズは約6.0倍になります。
仮に総投資1,000円とすると、オッズ15倍の馬券に400円、オッズ10倍の馬券に600円を投じます。
この結果、どちらかが当たれば払い戻しはどちらも6,000円となり(15倍馬券:400円×15=6,000円、10倍馬券:600円×10=6,000円)、投資1,000円に対して6倍の払戻しが得られる計算です。
このように合成オッズ1点分の賭けと同等の形にできるのが均等払い戻しの資金配分であり、それを数値化したものが合成オッズなのです。
合成オッズの計算上の注意
合成オッズはあくまで現在のオッズを用いた場合の値です。
オッズはレース直前まで変動するため、事前に計算した合成オッズもレース直前のオッズでズレが生じることがあります。
均等払い戻しのつもりがオッズ変動で僅かに狂い、利益が目減りしたりトリガミになったりする可能性もゼロではありません。
そのため、可能な限り最新のオッズ(できればレース直前のオッズ)で合成オッズを再計算するように心がけましょう。
合成オッズの制約

合成オッズは非常に有用な指標ですが、利用にはいくつかの制約もあります。特に注意すべきなのは「どんな組み合わせにも合成オッズが使えるわけではない」という点です。
基本的に合成オッズを計算して意味があるのは、同じレース内で同じ券種を多点買いした場合のみだと考えてください。例えば「単勝を複数点買いする場合」や「三連複をフォーメーションで複数買う場合」などでは使用できません。
同様に複数のレースの合成オッズを求めることもできません。あくまでも合成オッズは一つのレースでひとつの券種に限ります。
さらにもう一点、オッズ変動にも注意が必要です。同じ券種・同じレースで多点買いする場合でも、計算時と実際の購入時でオッズが変われば均等配分が崩れる恐れがあります。
そのため、合成オッズ計算は最新のオッズを使うことと、購入時にも念のため再確認することが推奨されます。
「合成オッズは意味がない」と言われる背景とその真偽

ネット上や一部の競馬ファンの間で「合成オッズは意味がない」という声を聞くことがあります
。合成オッズ自体は便利な指標のはずですが、なぜこのように言われるのでしょうか?
考えられる背景と、それに対する見解を解説します。
背景1: レース展開次第では役に立たない場合がある
合成オッズの有効性はレースの状況によります。
例えば、圧倒的な人気馬がいるレースや実力差が歴然としているレースでは、たとえ合成オッズを使って複数買いしても期待値的にあまり意味がない場合があります。
本命馬のオッズが低すぎる場合、他の馬と組み合わせても合成オッズは上がらずリターンが見込めませんし、逆に実力差が大きいと感じるレースでは素直に一頭に絞った方が良いという判断も成り立ちます。
要するに、「買い目の妙味がないレースでは何をしても儲からない」ので、合成オッズを計算しても無駄、というケースが存在し得るのです。
背景2: 合成オッズは当たらなければただの数字
シビアな意見ですが、「合成オッズを知っていても予想が下手なら意味がない」という指摘があります。
合成オッズはあくまで自分が選んだ買い目が当たった場合の期待値です。
その選んだ買い目自体の質(的中する可能性)が低ければ、いくら合成オッズを高くしても徒労に終わります。
極端な例を言えば、的中率1%しかない予想に対して合成オッズ10倍の馬券を組んでも、長期的にはマイナスでしょう。
合成オッズは当てて初めて活きる指標なので、まずは的中させる予想力あってこそです。
この点を勘違いして「合成オッズを計算しても当たらなきゃ意味ないじゃないか」と言われることがあります。
背景3: 計算しなくても分かる・単なる数学に過ぎない
合成オッズの計算式自体は単純なので、「そんなの計算しなくても勘で配分してる」「結局どれか当たればプラスになるよう賭ければいいだけでしょ」と軽視する向きもあります。
しかし勘や目測で資金配分すると意外とミスが出るものですし、複数点を買う場合の期待値を正確に把握する意義は決して小さくありません。
合成オッズの真偽と対策
以上の背景から、「合成オッズは意味がない」と言われることもありますが、実際には合成オッズは上手に使えば馬券戦略の強力な武器となります。ただし、以下の条件を考えながら使用する必要があります。
予想精度あっての合成オッズ
まず前提として合成オッズは魔法のツールではないことを認識しましょう。
適切な予想と組み合わせて使ってこそ効果を発揮します。的中率とのバランスを無視して合成オッズの数字だけ追いかけるのは本末転倒です。
レース選びも重要
合成オッズを計算した結果に注目して、妙味の薄いレースは手を出さない決断も必要です。
先述の通り、混戦模様のレースでは有効でも、ガチガチのレースでは無理に多点買いしてもメリットは少ないです。
一部の誤解
「合成オッズは意味がない」という人の中には単に計算や管理が面倒だから敬遠しているケースもあります。
今は次に紹介するような便利なツールがあるので、手間を省いて活用できます。数学が苦手な方でもボタン一つで計算できるので、食わず嫌いせず一度試してみると見方が変わるでしょう。
結論として、合成オッズが「意味をなす」かどうかは使い方次第です。
適切な場面で正しく使えば収支改善に貢献しますが、使いどころを間違えたり過信したりすれば無意味にもなり得る、ということです。
合成オッズ計算に使える便利なサイト・アプリ3選

合成オッズの計算は手計算でもできますが、実際の馬券購入ではリアルタイムで計算して即座に資金配分しなければなりません。
そこで役立つのが、合成オッズ計算に特化したウェブサイトやスマホアプリです。
ここでは無料で使える3つの便利な合成オッズ計算サイト・アプリをご紹介します。
どのツールも「合成オッズ 計算サイト」やアプリとして非常に便利で、手早く正確に合成オッズを出せます。自分のスタイルに合ったものを活用してみましょう。
合成オッズ計算機(ブラウザ)
ブラウザ上で動作するシンプルな合成オッズ計算サイトです。
買い目のオッズを改行区切りで入力し、総資金を指定するだけで合成オッズと各買い目への最適な賭け金を一発算出してくれます。
インストール不要でPC・スマホから利用可能ですし、面倒な計算式や表計算ソフトなしに、直感的に使えるおすすめサイトです。
>>合成オッズ計算機
競馬点数で予想~オッズ計算電卓(スマホアプリ)
iPhone/Android向けの競馬計算アプリです。
馬券の購入点数計算や組み合わせ計算など競馬に特化した機能が多く、合成オッズ機能も搭載されています。
買い目とオッズを入力すると想定回収率が目標を下回らないかチェックでき、合成オッズが自動計算されます。
ボックス・フォーメーションなど様々な買い方に対応し、馬券の保存管理機能もある優れものです。
「合成オッズでプラスになるか迷った時の目安になる」と評されており、競馬ファンなら入れておいて損はないアプリでしょう。
「合成オッズの計算」サイト
個人が公開している合成オッズ計算サイトですが高機能で人気です。
シンプル版とオリジナル版があり、オリジナル版では多数のオッズを入力してチェックボックスで組み合わせを選択することも可能です。
さらに購入額計算時の端数処理(四捨五入・切り捨て等)の設定もでき、計算結果には各買い目の払戻金や利益、実オッズ(実質回収率)まで表示されます。
競馬はもちろん競艇や競輪など他の公営競技でも利用でき、スマホにも対応しているため幅広く活用できます。
細かい資金配分までシミュレーションしたい上級者には特におすすめです。
合成オッズのまとめ

今回は合成オッズについて紹介しました。
最後に、合成オッズを実践で活用する際のポイントや注意点をまとめます。
- 前提として的中あってこそ:合成オッズの活用は当ててナンボです。合成オッズの数字にとらわれすぎず、まずは冷静な予想と買い目選定が大前提となります。予想力アップと併せて使いましょう。
- 合成オッズは常にチェック:複数買いをするなら、買う前に合成オッズを必ず計算してみましょう。なんとなく配分して当たったものの実はギリギリマイナス…という事態を防げます。特に点数が多い馬券ほど事前計算が重要です。 オッズ変動に注意:購入直前のオッズでもう一度最終的な合成オッズを計算し直すのがおすすめです。前日に計算した時はプラスでも、当日オッズが下がってトリガミになる可能性もあります。最新情報で最適化しましょう。
- 無理な多点買いはしない:合成オッズ計算をしてみて期待値が低すぎる組み合わせしか作れない場合(例えば合成オッズが1.x倍程度にしかならない)、点数の絞り込みやレースの見送りを検討すべきです。無理に買い目を増やしても収支が悪化するだけです。
- 券種混在は避ける:同じレースで異なる券種を同時購入する場合、合成オッズで一括管理しようとすると破綻します。券種ごと、レースごとに分けて考え、混ぜるなら十分計画的に(もしくは別々に計算するか、割り切って遊び程度に)。
- 良いツールを活用:上記で紹介したような合成オッズ計算サイト・アプリを賢く使いましょう。手計算のミスを防ぎスピーディーに資金配分できます。特にスマホアプリなら競馬場やWINSにいてもサッと計算できるので便利です。
- データを活かす:合成オッズは回収率向上のためのデータでもあります。自身の馬券の傾向を記録し、「合成オッズ○倍以上で買った時の成績」を検証するなど、後から分析に活かすこともできます。上級者ほどデータを重視しますので、合成オッズもうまく記録・分析してみてください。
以上、競馬における合成オッズについて定義から計算方法、活用法、注意点まで詳しく解説しました。
合成オッズは中級者以上が収支改善を目指す上で強力なツールとなりますが、その真価を発揮するかどうかは使い手次第です。
ぜひ正しい理解のもとで合成オッズを活用し、効率的な馬券戦略で回収率アップを狙ってみてください。あなたの馬券ライフに少しでもプラスになりますよう願っています。