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夏競馬でも重賞は熱い!注目3レースと荒れやすい傾向をデータで解説

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JRAでは、毎週末に何かしらの重賞レースが行われますが、それは夏競馬においても変わりありません。

しかし、夏競馬では、G1レースの開催はなく、新潟記念(G3)や北九州記念(G3)といったG3レースが中心です。

また、ワンランクグレードが高いG2レースとなれば、札幌記念しか開催されないため、夏競馬では小規模な重賞レースが多くなっています。

そして、夏の重賞レースと聞けば、多くの競馬ファンは、荒れると予想するはずです。

そこで今回は、夏競馬の重賞レースの中で特に人気が高いレースを3つピックアップし、各レースの詳細から過去の勝ち馬、馬券の攻略なども合わせて紹介していきます。

きっと皆さんの馬券購入に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までお楽しみください。

※当記事は2014年から2023年の過去10年のデータを基にまとめています。

目次

札幌記念(G2)

前述しました通り、夏競馬の開催期間で唯一のG2レースが札幌記念です。

夏の北海道開催の総決算とも呼べるレースであり、賞金額は国内のG2レースの中でも最高額に設定されています。

また、負担重量も「定量」であることから、世代戦やG1レース以外では珍しいレースといえます。

これによって、秋のG1戦線に向け、弾みを付けたい実力馬や天皇賞・秋(G1)や凱旋門賞(仏G1)を始めとする欧州遠征などのステップレースとしても使われることが多いです。

過去には、ヘヴンリーロマンス、トーセンジョーダンなどが、それに当たりますね。

また、グレード制導入以降、札幌記念を唯一連覇している名牝・エアグルーヴも同レースを経て、次走の天皇賞・秋を制しました。

このように早目の調整を終えた一流馬が参戦し、豪華な顔ぶれになることが多いのも札幌記念の特徴といえます。

よって、同レースは、中山記念(G2)や毎日王冠(G2)などと並び、国際レーティングがG1レース基準の115を超える、スーパーG2レースの筆頭格といっても過言ではありません。

そのため、北海道開催のハイライトとあって、スターホースを一目見ようと毎年大勢の観客が押し寄せることも特徴です。

しかし、馬券となれば、1番人気馬の”一本被り”のように思えますが、傾向は少し違ってきます。

それは、札幌記念の過去10年の傾向をみますと、1番人気が(0-4-3-3)とまったく勝てていない現状があるからです。

逆にそれを補うかのように、2番人気が(5-1-0-4)と50%の高勝率を誇っています。

さらに3番人気は(2-0-0-8)、4番人気(0-1-4-5)、5番人気(2-0-0-8)と基本的には、上位人気馬を中心に単穴も狙えるレースといえそうですが、傾向的に狙い目なのは、2番人気ではないでしょうか。

アイビスサマーダッシュ(G3)

日本の競馬場で唯一直線コースが設置されているのが、新潟競馬場です。

その直線コースを舞台に行われるアイビスサマーダッシュは、新潟名物であり、近年では3連単20万超が連発するほど、夏競馬の中でも波乱含みの重賞レースです。

このレースのポイントは、外枠が断然有利です。それは、芝の状態が通常の内ラチ沿いよりも外ラチ沿いの方が荒れていないからです。

よって、内枠であってもスタートダッシュを決めて外ラチ沿いに向かっていく馬も多く、その結果、外側に馬が集結する形となります。

そんな新潟の直線コースは、かなり特殊な舞台といえますので、外ラチ沿いを意識的に走らせることができる騎手が最適となるわけです。

ここで以下の表をご覧ください。

順位騎手名期間内成績勝率複勝率単勝回収率
1位菊沢 一樹騎手4-5-0-2511.8%26.5%142.1%
2位丹内 祐次騎手3-4-0-1613.0%30.4%73.5%
3位杉原 誠人騎手3-2-3-2010.7%28.6%124.3%
4位津村 明秀騎手3-1-1-1614.3%23.8%113.3%
5位石川 裕紀人騎手3-0-0-633.3%33.3%758.9%
※表内のデータは『競馬ラボ』を参照にしています。
※表内の期間内成績は、左から1着-2着-3着-着外の数を表しています。

この表は、2022年1月1日から2024年5月19日までを集計期間とした、新潟直線コースにおけるリーディングジョッキーのトップ5です。

1位は、菊沢一樹騎手でしたが、狙い目は複勝率が高い2位の丹内祐次騎手ではないでしょうか。

また、3位の杉原誠人騎手もミルファームとのコンビでよく馬券に絡んでいる印象があります。

そして、注目したいのは、直線名人との異名を持つ4位の津村明秀騎手ですね。

津村騎手は、2024年のヴィクトリアマイル(G1)にて、念願のG1ジョッキーの仲間入りを果たし、今もっとも勢いがある騎手の1人です。

また、新潟の直線コースに関しては、他のG1ジョッキーにも負けないほどの腕前を持つ騎手ですので、出馬表に津村騎手の名前があれば、是非とも”買い”として、オススメします。

その他、惜しくもトップ5には入りませんでしたが、6位だった藤田菜七子騎手は、直線コースが得意な騎手なので、上位騎手と合わせて注目してみてください。

そして、アイビスサマーダッシュの傾向としまして、まず安定感がみられるのが、3、4歳馬よりも5歳馬の好走が多いです。

次に外枠有利は、先ほどから何度もお伝えしています通り、競馬ファンの中では常識だと思います。実際に枠順ベスト5を以下の表にまとめましたので、ご覧ください。

順位期間内成績勝率複勝率
1位8枠12-15-17-779.9%36.4%
2位7枠12-11-5-9110.1%23.5%
3位6枠11-7-9-6811.6%28.4%
4位2枠5-4-5-805.3%14.9%
5位5枠3-4-3-853.2%10.5%
※表内のデータは『競馬ラボ』を参照にしています。
※表内の期間内成績は、左から1着-2着-3着-着外の数を表しています。

表をみていただくと、まさにその通り、8枠が好成績で、以下7枠、6枠と外枠が続いています。ただし、その中でも4位の2枠が健闘していますが、これは好走した馬のほとんどが実力馬によるものです。

よって、内枠は不利を覆せる人気馬しか買えないことも頭に入れて、馬券を購入した方が良いと思います。

小倉記念(G3)

夏競馬のハンデ重賞として有名なのが、小倉記念ではないでしょうか。大穴馬が激走するシーンも良く見られ、穴党を歓喜させるレースの1つでもあります。

2016年には11番人気クランモンタナが制し、3連単は32万円のもの配当が付き、2020年は10番人気のアールスターが制したことで3連単は、137万馬券と大波乱の決着となり、合わせて長岡禎仁騎手が、デビュー9年目で重賞初制覇となりました。

また、過去にはナイスネイチャやイクノディクタスといった往年の名馬から、近年では同一年のグランプリを連覇したドリームジャーニーなども勝ち馬として名を連ねています。

そんな歴史ある小倉記念ですが、このレースのカギは何といっても脚質です。

ローカルのハンデ重賞といえば、逃げ馬や先行馬が止まらないイメージがあると思いますが、小倉記念はむしろ逆といえます。

過去10年の成績をみますと、逃げ馬は3着が2度あるだけで、馬券圏内に入る馬は、差しや追い込み脚質を持った馬が多いことが分かります。

前述しました、2020年の勝ち馬アールスターも道中は、中団から後方を追走していました。

また、2021年には、初勝利がデビューから数えて16戦目の超遅咲き馬、モズナガレボシも追い込みで勝利し、グランプリボス産駒として、JRA重賞初制覇を飾っています。

よって、小倉記念に関しては、前が止まらないイメージで逃げ・先行馬が狙われるからこそ、逆に人気薄の差し・追い込み馬に目を向けるべきレースだといえますね。

夏競馬の重賞:まとめ

夏競馬の重賞:まとめの見出し

今回は、夏競馬の代表的な重賞を3つ紹介しました。

どのレースも一筋縄ではいかない波乱含みで夏競馬を盛り上げる面白いレースだと思います。

特に今回ご紹介した3つのレースは、夏競馬においても大盛り上がりをみせるレースですので、馬券を購入する際は、是非とも本記事を参考にしていただけると幸いです。

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