競馬の攻略といえば、血統や騎手、馬場状態など様々なファクターがありますよね。
何度も試行錯誤して、いざレースを迎えて的中すれば、嬉しいですが、なかなか的中しないのも競馬です。
その中でも特に夏競馬は、春や秋競馬に比べると的中するのが難しいといわれています。
そんな夏競馬には、パドックで調子のよい馬をみつけることや馬場の特徴を掴んだり、前走の着順に惑わされないなど、夏競馬にしかない攻略があります。
そこで今回は、夏競馬の攻略について4つ紹介します。
どれも夏競馬の予想に対して欠かせない攻略内容だと思いますので、ぜひ最後までご一読ください。
夏競馬を攻略するための予想のコツとは?

夏競馬は他のシーズンとは違い、有力馬の不在や高温多湿の影響により、思わぬ波乱が起きやすい時期です。
そのため、普段通りの予想では通用しない場面も多く、予想スタンスを変えることが重要になってきます。
ここでは、夏競馬を的中させるために覚えておきたい基本的な考え方や予想時の注目ポイントを3つ紹介します。
前走の着順に惑わされないこと
まずは前走の着順に惑わされないことです。
これは、どういうことかといいますと、夏競馬では、実力的に大きな差がない馬同士で争われることが多く見られるからです。
特にデビューして間もない2歳馬などは、前走で1着になっても次のレースでは下位になることもしばしば見られます。
夏競馬を攻略するためには、前走の着順よりも出走する馬のその日のコンディションや調教の状況を重視することが大事になってきます。
調子の良い馬を見つける
次に夏競馬では調子の良い馬を狙うことに重きを置きます。
これは、夏競馬に限らずですが、特に夏の暑さや湿度によって、体調を崩しやすいですよね。
それは人間だけでなく馬も同じだからです。基本的に馬は、暑さに弱い動物といわれていますが、中には暑さに強い馬もいます。
そこで夏の過酷な環境下でも平然と走れる、コンディションの良い強い馬をみつけることが攻略につながります。
また、春競馬の重賞レースなどに出走せず、夏競馬に向けて調教されてきた馬は、疲労の蓄積が少ないと考えられ、体力もあると思われます。
まずは、競馬情報サイトや競馬新聞に載っている関係者などのコメントを参考にして、調子の良い馬を選ぶことを心掛けてみてください。
さらに馬券対象となる馬の四季別成績もチェックすることで夏に強い、夏を得意とする馬を見つけましょう。
パドックを必ず見ること
3つ目は、パドックでの馬の様子を必ずチェックすることです。
これは、先ほどの調子の良い馬を見つけることにもつながります。
そして、パドックでは、各馬の体調面や精神状態などを見ることができますよね。
たとえば、下を向いて疲れているように見える馬は、長時間の移動や暑さで弱っている可能性があります。
また、発汗も注目すべき点です。よくゼッケン下などに白い泡状のものをみることがあると思いますが、それが馬の汗となります。
気温が高いため、発汗するのは問題ないですが、ポタポタと滴るくらい発汗している馬は、決して調子が良いと判断しにくいので、注意してください。
逆にパドックで元気があって、集中できているように見える馬は、好走する可能性が高いと思いますので、まずは、そのような馬を探すことが、夏競馬の攻略につながります。
夏競馬攻略の近道は競馬場の特徴を知ること!

次に夏競馬で行われる各ローカル競馬場の特徴をしっかりと把握することも攻略の第一歩です。
そして、各競馬場と相性の良い馬を見つけることも重要となってきますので、次からは各ローカル競馬場の特徴を紹介していきます。
函館競馬場の特徴
函館競馬場は夏競馬のみで開催され、期間は例年6月中旬頃から7月中旬までとなっています。
函館競馬場の大きな特徴は、直線距離が262メートルとJRAの競馬場の中で、もっとも短いことです。
そのため、逃げ馬が有利な競馬場といえます。
また、コース全体で高低差3.5メートルのアップダウンが多いことも特徴の1つです。
さらに北海道の競馬場のみ、寒冷地仕様として洋芝が使用されています。
これは、他の競馬場で使用されている野芝に比べて、洋芝は傷みやすく、開催時期後半になると、芝が傷んでしまうことも珍しくありません。
そんなボコボコの馬場も苦にしないパワフルでスタミナのある馬を狙うことが函館の攻略法といえます。

札幌競馬場の特徴
札幌競馬場も函館と同じく夏競馬のみの開催で、開催期間は函館と入れ替わりとなる7月中旬から8月末です。
夏でも比較的すごしやすい気候の中で開催される点や洋芝が使用されている点、直線の距離などは函館競馬場と同じですね。
ただ、大きく違う点は、高低差の大きい函館に対し、札幌競馬場はほぼ平坦なコースとなっている部分です。
そのため、下り坂による加速が見込めず、差し・追い込み馬には厳しいコースでもあります。
ところが、開催後半にもなってくると馬場が荒れることで差し・追い込み馬の活躍も見られます。
よって、開催前半は、逃げ・先行馬、開催後半には、差し・追い込み馬を狙うのが1つの攻略ポイントとなるでしょう。
福島競馬場の特徴
現在、10箇所あるJRAの競馬場でもっとも小規模なのが、福島競馬場です。
コース形態は、それほど大きくない高低差から最後の直線が緩やかな坂となっています。
小さなコースのため、カーブがきつくコーナリングの得意な馬が有利といえそうです。
合わせて、直線距離も長くないので、基本的には逃げ・先行馬が有利ですが、カーブでの加速や最後の坂を利用して、後方から差す場面もありますので、その点も考慮する必要もあります。
新潟競馬場の特徴
コースの長さが大きな特徴である新潟競馬場は、芝・外回りの1周距離が約659メートルと日本最長です。
そのため、千直と呼ばれる芝1,000メートルは日本で唯一直線のみのコースとして、新潟名物となっています。
その新潟名物、千直では、通常とは違って芝の痛みが少ない外側を選択するので、スタート直後から全馬が外側に向かって走るというのも特徴的です。
なお、コース形態は、高低差がほとんどなく、ほぼ平坦なコースです。
よって、第4コーナーがスパイラルカーブになっていることや、直線距離が長いことから、後ろから走る差し馬に有利なコースといえるでしょう。
中京競馬場の特徴
2012年に大規模改修工事が行われ、芝コース1周1,706メートル、直線距離412.5メートルと広いコースに生まれ変わった中京競馬場。
高低差3.5メートルと大きなアップダウンがあり、直線にも高低差約2メートルの坂も特徴です。
そんな中京競馬場は、起伏が激しい上に地盤が緩く馬場が荒れやすいため、タフでハードなコースといわれています。
その理由から差し馬有利なコースでもありながら、先行馬が粘り勝ちするという場面もよく見られるコースでもあります。
とにかく、中京競馬場の攻略としては、タフなコースを制するパワーのある馬を見極めることがポイントとなってきそうです。
小倉競馬場の特徴
JRAの競馬場の中で2番目に小規模な小倉競馬場は、高低差が約3メートル、第2コーナーからゴールまで下りと平坦が続くコースです。
また、ゴール前の直線が平坦なため、体力を消耗して失速することが少なく、比較的逃げ・先行馬が有利なコースでもあります。
さらに小規模な割には、コース幅が広いので、位置取りも多く選択できることも特徴の1つです。なお、小倉競馬場では、開催週が進むに連れ、使用するコースを使い分け、馬場の痛みが内側に集中しない工夫がなされています。
そのため、前述の通り、逃げ・先行馬が有利となり、差し・追い込み馬にとっては、苦戦しがちなコースともいえます。
よって、前に行くと予想される馬を中心に馬券を組み立てた方が賢明かも知れません。
夏競馬の攻略 まとめ

今回は、夏競馬の攻略について、4つ紹介しました。
馬の調子を見ることは、少し難しいかも知れませんが、馬場傾向やコース形態を頭に入れることは可能だと思います。
それだけでも馬券の的中率や回収率は大きく変わってきますので、是非とも取り入れてみてください。
そして、本記事が夏競馬において、馬券攻略のカギとなれば幸いです。