地方競馬の1年を締めくくる年間表彰制度がNARグランプリです。
2025年の地方競馬シーズンを対象としたNARグランプリ2025が発表され、年度代表馬をはじめとする各部門の受賞馬や受賞者が決定しました。
この記事では、NARグランプリとはどのような表彰なのか、2025年のNARグランプリはいつ発表されたのか、そして2025年度代表馬に選ばれた馬はどの馬なのかについて、初心者にも分かりやすく解説していきます。
NARグランプリは地方競馬全国協会が主催する、地方競馬限定の年間表彰制度です。
中央競馬のJRA賞とは異なり、地方競馬での成績や活躍が評価対象となる点が特徴といえます。
2025年はどの馬が地方競馬の象徴として評価されたのか。
年度代表馬の選出理由や、NARグランプリ2025全体のポイントを整理しながら見ていきましょう。
NARグランプリとは?
NARグランプリとは、地方競馬においてその年に最も活躍した競走馬や騎手、調教師などを表彰する年間表彰制度です。
中央競馬におけるJRA賞に相当する存在で、地方競馬ファンにとっては1年の総決算ともいえるイベントになります。
この表彰を主催しているのが、地方競馬全国協会です。
地方競馬全国協会は、大井競馬場や川崎競馬場、船橋競馬場、名古屋競馬場など、全国の地方競馬を統括する組織で、NARグランプリはその公式表彰として位置づけられています。
NARグランプリの大きな特徴は、評価対象が原則として地方競馬のレースに限られている点です。
中央競馬や海外競馬での実績がどれだけあっても、地方競馬での出走や成績がなければ高く評価されません。
そのため、地方競馬を主戦場として活躍した馬や陣営が正当に評価される仕組みになっています。
表彰部門は、年度代表馬を筆頭に、2歳馬や3歳馬、短距離馬、牝馬といった競走馬部門に加え、最優秀騎手賞や最優秀調教師賞などの人物部門まで幅広く設けられています。
中でも年度代表馬は、その年の地方競馬を象徴する存在として選ばれるため、NARグランプリの中で最も注目度の高い賞といえるでしょう。

NARグランプリ2025はいつ発表された?
NARグランプリ2025は、2026年1月14日に地方競馬全国協会から正式に発表されました。
この表彰は2025年1月から12月までに行われた地方競馬の成績を対象としており、年明けに年間表彰として結果が公表されるのが通例です。
発表後には年度代表馬をはじめ、各部門の受賞馬や受賞者が話題となり、その年の地方競馬を振り返る大きな節目となります。
NARグランプリ2025の年度代表馬はディクテオン
NARグランプリ2025では、その年の地方競馬を最も象徴する存在として年度代表馬が選出されました。
年度代表馬は、単に勝利数や重賞実績だけでなく、シーズンを通した安定感や話題性、地方競馬全体への影響力なども含めて評価される特別な賞です。
2025年は国内外の大舞台で存在感を示した馬が多く、その中でどの馬が地方競馬の顔として認められるのか注目が集まりました。
ここからは、NARグランプリ2025の年度代表馬に選ばれたディクテオンについて、選出理由と2025年の主な成績を詳しく見ていきます。
ディクテオンの2025年主な成績
| 生年月日 | 2018年3月10日 |
|---|---|
| 性別 | セン |
| 父 | キングカメハメハ |
| 母 | メーデイア |
| 母父 | キングヘイロー |
| 生産牧場 | 追分ファーム |
| 戦績 | 31戦11勝 |
| 主な勝ち鞍 | 東京大賞典(G1) 2025年 コリアC(G3) 2025年 浦和記念(Jpn2) 2023年 名古屋グランプリ(Jpn2) 2023年 白山大賞典(Jpn3) 2024年 |
| 獲得賞金 | 4億6,284万8,700円 |
| 登録抹消日 | 2006年12月25日 |
ディクテオンは2025年、地方競馬のビッグレースを中心に活躍しました。
東京大賞典や川崎記念、帝王賞といった国内最高峰クラスのレースで上位争いを演じ、さらに海外の国際競走でも勝利を挙げています。
特に2025年の東京大賞典では20年ぶりの地方馬の快挙を成し遂げています。
年間を通して高いパフォーマンスを維持し、強豪馬が揃う中でも常に主役級の存在として戦い続けた点が印象的でした。
これらの実績が評価され、NARグランプリ2025の年度代表馬にふさわしい存在として認められました。
ディクテオンが年度代表馬に選ばれた理由
ディクテオンが年度代表馬に選ばれた理由として大きかったのは、2025年シーズンを通じて地方競馬のトップクラスとして安定した成績を残した点です。
国内の主要な地方重賞だけでなく、ダートグレード競走や国際競走でも結果を残し、地方競馬のレベルの高さを示した存在として高く評価されました。
勝利数や内容だけでなく、地方競馬を代表する馬としての象徴性も、年度代表馬選出の決め手になったといえるでしょう。
NARグランプリ2025の受賞馬一覧
| 部門 | 馬名 | 所属 |
|---|---|---|
| 年度代表馬 | ディクテオン | 大井 |
| 2歳最優秀牡馬 | ベストグリーン | 北海道 |
| 2歳最優秀牝馬 | リュウノフライト | 北海道 |
| 3歳最優秀牡馬 | ナイトオブファイア | 大井 |
| 3歳最優秀牝馬 | プラウドフレール | 船橋 |
| 4歳以上最優秀牡馬 | ディクテオン | 大井 |
| 4歳以上最優秀牝馬 | フェブランシェ | 大井 |
| ばんえい最優秀馬 | メムロボブサップ | ばんえい |
| 最優秀短距離馬 | ファーンヒル | 大井 |
| 最優秀ターフ馬 | 該当なし | ー |
| ダートグレード競走特別賞馬 | ミッキーファイト | JRA |
| 特別表彰馬 | フォーエバーヤング | JRA |
NARグランプリ2025の受賞者一覧
| 部門 | 受賞者 | 所属・備考 |
|---|---|---|
| 最優秀勝利回数調教師賞 | 打越 勇児 | 高知(2年連続6回目) |
| 最優秀賞金収得調教師賞 | 荒山 勝徳 | 大井(初受賞) |
| 最優秀勝率調教師賞 | 荒山 勝徳 | 大井(初受賞) |
| 殊勲調教師賞 | 荒山 勝徳 | 大井(8年ぶり2回目) |
| 最優秀勝利回数騎手賞 | 笹川 翼 | 大井(初受賞) |
| 最優秀賞金収得騎手賞 | 矢野 貴之 | 大井(3年ぶり2回目) |
| 最優秀勝率騎手賞 | 渡邊 竜也 | 笠松(2年連続2回目) |
| 殊勲騎手賞 | 矢野 貴之 | 大井(5年ぶり2回目) |
| 最優秀新人騎手賞 | 望月 洵輝 | 愛知 |
| 優秀女性騎手賞 | 今井 千尋 | ばんえい(2年ぶり2回目) |
| フェアプレイ賞 | 落合 玄太 | 北海道 |
| フェアプレイ賞 | 御神本 訓史 | 大井 |
| 特別賞 | 佐々木 竹見 | 引退・川崎 |
| 特別賞 | 的場 文男 | 引退・大井 |
| 特別賞 | 宮下 瞳 | 愛知 |
| 特別賞 | 矢野 貴之 | 大井 |
| 特別賞 | 御神本 訓史 | 大井 |
NARグランプリ2025から見る地方競馬の勢力図
近年の地方競馬を語るうえで欠かせないのが、中央競馬で実績を積んだ馬が地方に移籍し、再びトップクラスで活躍する流れです。
2025年のNARグランプリ年度代表馬に選ばれたディクテオンも、その象徴的な存在といえるでしょう。
ディクテオンはもともと中央競馬に所属し、重賞路線で力を示してきた馬でした。
その後、地方競馬へ移籍すると舞台適性と経験値を存分に発揮し、東京大賞典では約20年ぶりとなる快挙を達成します。
地方競馬の枠を超えた高いパフォーマンスが評価され、2025年の年度代表馬に選出されました。
こうした流れはディクテオンに限ったものではありません。
近年は、中央のG1やG2で善戦してきた実力馬が地方へ移籍し、ダート重賞や国際競走で再び脚光を浴びるケースが増えています。
実際、中央競馬でチャンピオンズカップに2年連続で3着入りしたドゥラエレーデも、地方への移籍が発表されており、今後の地方競馬の勢力図を大きく左右する存在として注目されています。
このように、現在の地方競馬は「生え抜きの地方馬」だけでなく、「中央で実績を残した移籍馬」が加わることで層が厚くなっています。
NARグランプリ2025は、地方競馬が独自の進化を遂げつつ、中央競馬との人材や馬の循環によって新たなステージに入っていることを示す結果だったといえるでしょう。
まとめ|NARグランプリ2025と年度代表馬の意味
NARグランプリ2025は、地方競馬の1年を総括する重要な年間表彰として、多くの注目を集めました。
年度代表馬に選ばれたディクテオンは、地方競馬での実績はもちろん、中央競馬で培った経験を武器に大舞台で結果を残し、地方競馬の新たな可能性を示した存在といえます。
近年は中央から地方へ移籍した実力馬が活躍するケースが増えており、地方競馬のレベルや注目度は年々高まっています。
NARグランプリは、そうした変化や流れを可視化する指標であり、次世代の主役や勢力図を読み解く上でも欠かせない存在です。

