中山芝1,800mは、2歳戦から古馬戦まで幅広く使用される中距離コースです。
重賞や条件戦でも多く採用されており、予想するうえで基本となる舞台の一つといえるでしょう。
コース形状の影響を受けやすく、展開や枠順によって結果が変わりやすい点も特徴です。
本記事では中山芝1,800mの特徴やタイム傾向、枠順や脚質のデータをもとに攻略のポイントを解説します。
中山芝1,800mのコース特徴

中山芝1,800mはスタート直後から1、2コーナーにかけて上り坂が続くため、前半のペースが落ち着きやすいコースです。
そのため下級条件では逃げ・先行馬が粘り込みやすい一方、上級条件では向正面の下り坂からペースが上がりやすく、差し馬が台頭する場面も見られます。
また高速馬場では内枠が有利になりやすく、特に秋開催ではその傾向が強まりますが、時計の掛かる馬場では馬群が凝縮しやすく外差しも決まりやすくなるため、枠順の有利不利は小さくなります。
中山芝1,800mで開催される重賞・リステッド競走
中山芝1,800mでは古馬重賞から3歳重賞まで幅広いレースが行われており、年間を通じて重要な舞台となっています。
G2中山記念やG2スプリングステークスをはじめ、牝馬限定重賞やリステッド競走も組まれており、実力馬が集まりやすい点も特徴です。
ここでは中山芝1,800mで行われる重賞・リステッド競走を紹介します。
中山記念
| グレード | G2 |
|---|---|
| 開催時期 | 2月下旬~3月上旬 |
| 出走条件 | 4歳以上 |
| 負担重量 | 別定 |
| 1着賞金 | 6,700万円 |
中山記念は中山芝1,800mで行われる古馬のG2競走で、1936年創設の長い歴史を持つ伝統レースです。
現在は2月下旬から3月上旬に行われ、大阪杯やドバイワールドカップデーへ向かう実力馬や上昇馬が集まる重要な前哨戦として位置付けられています。
施行距離は1957年から芝1,800mに定着し、コース適性と完成度の高さが問われるレースとして知られています。
過去にはサイレンススズカやジャスタウェイ、ドゥラメンテなどの名馬が優勝しており、2025年にはシックスペンスが1分44秒8のレコードタイムを記録しました。

スプリングステークス
| グレード | G2 |
|---|---|
| 開催時期 | 3月中旬 |
| 出走条件 | 3歳牡・牝馬 |
| 負担重量 | 馬齢 |
| 1着賞金 | 5,400万円 |
スプリングステークスは中山芝1,800mで行われる3歳馬のG2競走で、皐月賞トライアルとして3着までに優先出走権が与えられます。
1952年に創設され、1960年以降は中山芝1,800mで定着しました。
クラシック路線やNHKマイルカップを見据えた素質馬が集まり、キタサンブラックやネオユニヴァース、オルフェーヴルなど後の名馬も勝ち馬に名を連ねます。
最近も2023年ベラジオオペラ、2024年シックスペンスがその後重賞レースを制しており、出世レースとして注目されています。
中山牝馬ステークス
| グレード | G3 |
|---|---|
| 開催時期 | 3月上旬~中旬 |
| 出走条件 | 4歳以上牝馬 |
| 負担重量 | ハンデ |
| 1着賞金 | 3,800万円 |
中山牝馬ステークスは、中山競馬場の芝1,800mで行われる4歳以上牝馬限定のG3重賞です。
1972年にオープン特別として創設され、1983年に重賞へ昇格、グレード制導入後の1984年からG3に格付けされています。
2006年以降はヴィクトリアマイル路線の前哨戦として位置づけられ、負担重量はハンデ戦のため実力差が出にくく波乱も起こりやすい一戦です。
ヴィクトリアマイルを目指す実績馬から上がり馬まで幅広いタイプが出走し、毎年ハンデ差を生かした激走馬が現れやすい重賞として知られています。
フラワーカップ
| グレード | G3 |
|---|---|
| 開催時期 | 3月中旬~下旬 |
| 出走条件 | 3歳牝馬 |
| 負担重量 | 馬齢 |
| 1着賞金 | 3,800万円 |
フラワーカップは中山芝1,800mで行われる3歳牝馬限定のG3競走で、桜花賞やオークスへ向かう関東地区の重要な前哨戦として位置づけられています。
1987年に創設されて以来、中山芝1,800mで継続して行われており、クラシックを目指す素質馬が集まりやすいレースです。
過去にはダンスインザムードやシーザリオ、スタニングローズなど後にG1戦線で活躍する馬も勝利しており、将来性の高いマイル・中距離馬が好走する傾向が見られます。
3歳牝馬同士の対戦で力関係が流動的なため、伏兵の激走が起こることも多く、波乱が起きやすい重賞としても知られています。
ディセンバーステークス
| グレード | L |
|---|---|
| 開催時期 | 12月中旬~下旬 |
| 出走条件 | 3歳以上 |
| 負担重量 | 別定 |
| 1着賞金 | 2,800万円 |
ディセンバーステークスは中山芝1,800mで行われる3歳以上のリステッド競走で、年末の中山開催を代表するオープン特別です。
1965年に創設された歴史ある競走で、距離変更を経て現在は芝1,800mに定着しています。
オープンクラスの実力馬が集まりやすく、翌年の重賞戦線を占う意味でも注目される一戦です。
過去にはショウワモダンやアドマイヤリードなど後にG1を制する馬も輩出しており、将来の活躍馬が現れることも少なくありません。
中山芝1,800mのタイム
中山芝1,800mのタイムは、スタート直後から上り坂が続くコース形態の影響で極端に速くなりにくい傾向があります。
クラス別の平均タイムやレコードタイムを見ることで、馬場状態やレースレベルの違いも把握しやすくなります。
ここでは中山芝1,800mの平均タイムとレコードタイムを確認していきます。
中山芝1,800mの平均タイム
| クラス | レース数 | 平均タイム |
|---|---|---|
| 重賞・オープン | 25レース | 1:49.3 |
| 3勝クラス | 14レース | 1:48.6 |
| 2勝クラス | 37レース | 1:49.3 |
| 1勝クラス | 38レース | 1:49.4 |
| 未勝利 | 41レース | 1:51.0 |
| 新馬 | 20レース | 1:52.1 |
中山芝1,800mのレコードタイム
| 年齢 | レコードタイム | 馬名 | レース名 |
|---|---|---|---|
| 2歳 | 1:46.4 | ミヤジタイガ | アスター賞(500万下) (2012年9月8日) |
| 3歳以上 | 1:44.8 | シックスペンス | 中山記念(G2) (2025年3月2日) |
中山芝1,800mのレコードタイムは、馬場状態の影響を受けやすい点が特徴です。
2歳のレコードであるミヤジタイガの1分46秒4は、全面野芝で時計が出やすい9月開催に記録されたもので、軽い馬場の恩恵が大きかったといえます。
一方、3歳以上のレコードであるシックスペンスの1分44秒8は、春開催の開幕初週に記録されたもので、芝状態の良さを反映した高速決着でした。
中山芝1,800mでは開幕週や野芝主体の時期ほど時計が速くなりやすく、タイム比較では開催時期や馬場状態を考慮することが重要です。

中山芝1,800mのコースデータ
中山芝1,800mはスタンド前からスタートし、最初のコーナーまでが短いため位置取りが重要になります。
急坂を2回越えるタフなコース形態で、先行力と持続力が求められやすいコースです。
ここからは枠順や脚質などのコースデータをもとに、中山芝1,800mの特徴を詳しく見ていきます。
中山芝1,800mの枠順別データ
| 枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 20-30-15-178/243 | 8.2% | 20.6% | 26.7% | 76 | 76 |
| 2枠 | 19-12-28-197/256 | 7.4% | 12.1% | 23.0% | 51 | 59 |
| 3枠 | 19-16-32-206/273 | 7.0% | 12.8% | 24.5% | 68 | 78 |
| 4枠 | 24-26-24-213/287 | 8.4% | 17.4% | 25.8% | 78 | 76 |
| 5枠 | 18-20-17-247/302 | 6.0% | 12.6% | 18.2% | 32 | 50 |
| 6枠 | 23-23-22-249/317 | 7.3% | 14.5% | 21.5% | 122 | 63 |
| 7枠 | 29-28-21-250/328 | 8.8% | 17.4% | 23.8% | 76 | 64 |
| 8枠 | 23-20-16-281/340 | 6.8% | 12.6% | 17.4% | 126 | 64 |
中山芝1,800mの脚質別データ
| 脚質 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 39-26-12-104/181 | 21.5% | 35.9% | 42.5% | 346 | 159 |
| 先行 | 81-82-78-384/625 | 13.0% | 26.1% | 38.6% | 116 | 104 |
| 差し | 47-56-71-627/801 | 5.9% | 12.9% | 21.7% | 53 | 65 |
| 追込 | 8-8-10-686/712 | 1.1% | 2.2% | 3.7% | 15 | 11 |
| まくり | 0-3-4-19/26 | 0.0% | 11.5% | 26.9% | 0 | 51 |
中山芝1,800mの人気別データ
| 人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 44-37-29-65/175 | 25.1% | 46.3% | 62.9% | 55 | 80 |
| 2番人気 | 38-32-22-83/175 | 21.7% | 40.0% | 52.6% | 89 | 83 |
| 3番人気 | 34-26-20-95/175 | 19.4% | 34.3% | 45.7% | 114 | 88 |
| 4番人気 | 12-22-31-110/175 | 6.9% | 19.4% | 37.1% | 53 | 87 |
| 5番人気 | 12-18-12-133/175 | 6.9% | 17.1% | 24.0% | 76 | 71 |
| 6~9番人気 | 25-31-52-581/689 | 3.6% | 8.1% | 15.7% | 85 | 73 |
| 10番人気以下 | 10-9-9-754/782 | 1.3% | 2.4% | 3.6% | 79 | 42 |
中山芝1,800mの騎手別データ
| 騎手 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 戸崎圭太 | 22-8-10-75/115 | 19.1% | 26.1% | 34.8% | 86 | 66 |
| 横山武史 | 18-17-18-50/103 | 17.5% | 34.0% | 51.5% | 84 | 98 |
| C.ルメール | 14-16-7-27/64 | 21.9% | 46.9% | 57.8% | 57 | 77 |
| 三浦皇成 | 8-7-9-53/77 | 10.4% | 19.5% | 31.2% | 51 | 69 |
| 菅原明良 | 7-10-14-73/104 | 6.7% | 16.3% | 29.8% | 65 | 70 |
| 津村明秀 | 7-8-9-66/90 | 7.8% | 16.7% | 26.7% | 37 | 64 |
| 丹内祐次 | 6-2-8-73/89 | 6.7% | 9.0% | 18.0% | 68 | 62 |
| 横山和生 | 5-6-3-49/63 | 7.9% | 17.5% | 22.2% | 82 | 73 |
| M.デムーロ | 5-4-5-23/37 | 13.5% | 24.3% | 37.8% | 75 | 88 |
| 田辺裕信 | 4-7-6-61/78 | 5.1% | 14.1% | 21.8% | 34 | 56 |
中山芝1,800mの調教師別データ
| 調教師 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 鹿戸雄一 | 11-5-6-49/71 | 15.5% | 22.5% | 31.0% | 160 | 77 |
| 国枝栄 | 9-7-2-38/56 | 16.1% | 28.6% | 32.1% | 67 | 81 |
| 田中博康 | 5-6-1-19/31 | 16.1% | 35.5% | 38.7% | 30 | 63 |
| 辻哲英 | 5-1-8-20/34 | 14.7% | 17.6% | 41.2% | 275 | 162 |
| 青木孝文 | 5-1-2-19/27 | 18.5% | 22.2% | 29.6% | 387 | 97 |
| 宮田敬介 | 5-1-1-12/19 | 26.3% | 31.6% | 36.8% | 230 | 67 |
| 池上昌和 | 4-6-4-21/35 | 11.4% | 28.6% | 40.0% | 46 | 100 |
| 黒岩陽一 | 4-5-4-21/34 | 11.8% | 26.5% | 38.2% | 102 | 92 |
| 高木登 | 4-5-4-26/39 | 10.3% | 23.1% | 33.3% | 38 | 50 |
| 堀宣行 | 4-4-4-21/33 | 12.1% | 24.2% | 36.4% | 115 | 91 |
中山芝1,800mの血統別データ
| 血統 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ドゥラメンテ | 16-11-9-72/108 | 14.8% | 25.0% | 33.3% | 246 | 106 |
| キズナ | 11-9-9-52/81 | 13.6% | 24.7% | 35.8% | 91 | 95 |
| ロードカナロア | 10-14-6-57/87 | 11.5% | 27.6% | 34.5% | 74 | 61 |
| エピファネイア | 10-10-6-89/115 | 8.7% | 17.4% | 22.6% | 127 | 65 |
| ディープインパクト | 9-8-9-63/89 | 10.1% | 19.1% | 29.2% | 43 | 88 |
| モーリス | 7-8-5-59/79 | 8.9% | 19.0% | 25.3% | 56 | 66 |
| ハーツクライ | 7-4-5-62/78 | 9.0% | 14.1% | 20.5% | 58 | 78 |
| ゴールドシップ | 6-10-9-97/122 | 4.9% | 13.1% | 20.5% | 39 | 52 |
| ハービンジャー | 6-5-9-55/75 | 8.0% | 14.7% | 26.7% | 79 | 58 |
| リアルスティール | 6-4-2-23/35 | 17.1% | 28.6% | 34.3% | 93 | 77 |
中山芝1,800mの母父血統別データ
| 母父血統 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ディープインパクト | 15-17-10-116/158 | 9.5% | 20.3% | 26.6% | 65 | 65 |
| キングカメハメハ | 7-9-7-97/120 | 5.8% | 13.3% | 19.2% | 20 | 38 |
| アグネスタキオン | 6-7-7-53/73 | 8.2% | 17.8% | 27.4% | 31 | 73 |
| ダイワメジャー | 6-6-7-30/49 | 12.2% | 24.5% | 38.8% | 221 | 120 |
| クロフネ | 6-0-3-42/51 | 11.8% | 11.8% | 17.6% | 52 | 29 |
| シンボリクリスエス | 5-6-5-59/75 | 6.7% | 14.7% | 21.3% | 333 | 91 |
| ハーツクライ | 5-3-2-30/40 | 12.5% | 20.0% | 25.0% | 115 | 47 |
| スペシャルウィーク | 5-2-3-29/39 | 12.8% | 17.9% | 25.6% | 106 | 150 |
| ジャングルポケット | 4-2-3-28/37 | 10.8% | 16.2% | 24.3% | 531 | 171 |
| Kendargent | 4-1-1-5/11 | 36.4% | 45.5% | 54.5% | 335 | 191 |
中山芝1,800mの攻略方法
中山芝1,800mはコース形態の特徴がはっきりしているため、ポイントを押さえることで予想精度を高めやすい条件です。
タイム傾向や枠順、脚質など複数の要素を組み合わせて考えることが重要になります。
ここでは中山芝1,800mを攻略するために押さえておきたいポイントを解説します。
中山芝1,800mは逃げ・先行力のある馬が有利
中山芝1,800mはスタート後に上り坂が続くため極端なハイペースになりにくく、前の位置を確保した馬が粘り込みやすい傾向があります。
実際のデータを見ても、逃げ馬や先行馬は好走例が多く、勝利数や連対数でも他の脚質を大きく上回っています。
一方で差しや追込は後方からでは届きにくく、展開や馬場の助けが必要になるケースが目立ちます。
基本的には前に行けるスピードと立ち回りの良さを備えた馬を中心に考えると予想を組み立てやすくなるでしょう。
中山芝1,800mは芝に強い血統を探したい
中山芝1,800mではコース適性の差が出やすく、芝中距離向きの血統に注目すると狙い馬を絞りやすくなります。
種牡馬別ではドゥラメンテやキズナ、ロードカナロアなどの産駒が安定して好走しており、リアルスティール産駒も高い水準の成績を残しています。
いずれもスピードと持続力を兼ね備えたタイプが多く、中山の起伏あるコースに適しています。
母父ではディープインパクト系を中心に好走例が多く、ダイワメジャーやスペシャルウィークなどの血を持つ馬も安定しています。
血統面から適性を見極めることで中山芝1,800mの予想精度は高まりやすくなるでしょう。
中山芝1,800mで有利な騎手
中山芝1,800mではコース特性を理解している騎手の成績が安定しやすく、騎手の得意条件を把握することが重要です。
戸崎圭太騎手や横山武史騎手は騎乗機会が多い中でも安定した好走成績を残しており、このコースへの適性が高い騎手といえます。
C.ルメール騎手は騎乗数こそ限られますが好走率が非常に高く、騎乗時は信頼度が上がりやすい存在です。
そのほか三浦皇成騎手や菅原明良騎手、津村明秀騎手なども一定の好走例が見られ、中山芝1,800mでは騎手のコース実績を重視することで予想の精度を高めやすくなります。
中山芝1,800mのまとめ
中山芝1,800mはスタート直後から上り坂が続くためペースが落ち着きやすく、基本的には逃げ・先行馬が粘り込みやすいコースです。
内回りコースらしく立ち回りの上手さが求められ、位置取りやコーナーワークが結果に直結しやすい特徴があります。
血統面では芝中距離に適性を持つ系統が安定しており、騎手のコース実績も重要な判断材料になります。
枠順や馬場状態によって傾向が変わることもあるため、当日の条件を確認しながら総合的に判断することが攻略のポイントです。

