競馬のレース情報を見ていると、レース名に続けて「(L)」という表記を目にすることがあります。これは【リステッド競走】であることを示しています。たとえば、【ジュニアカップ(L)】といった具合です。
このリステッド競走は、2019年に日本で導入された比較的新しい制度ですが、さすがに導入してから何年も経っているのでさすがに競馬ファンにも浸透したことでしょう。
しかしながら、競馬初心者の方はこのリステッド競走とは一体どのような意味を持つのか気になる方もいると思います。
そこで、この記事ではリステッド競走の概要や歴史、2025年に開催される全リステッド競走一覧、収得賞金の変更について詳しく解説していきます。
競馬(JRA)のリステッド競走ってどういう意味?

リステッド競走とは、オープンクラスのレースよりもレベルが高く、G3レースよりも低い位置づけのレースです。分かりやすく言うとオープン以上G3以下のレースとなります。
冒頭で紹介したジュニアカップはこの区分に該当し、重賞レースへのステップアップレース、もしくは重賞出走歴がある馬が収得賞金加算のために選択するレースと言えるでしょう。
このような位置づけのため、リステッド競走は【準重賞】とも呼ばれています。
競馬(JRA)のリステッド競走の歴史

リステッド競走はJRAでは2019年から導入されましたが、実は世界競馬ではそれ以前から導入されていました。
ここからは、リステッド競走の歴史についておさらいします。
リステッド競走の歴史
国内で2019年から始まった制度ですが、国際的にはもっと昔から存在しています。
世界に目を向けると、レースを格付けするグループ制度(現在のグレード制とほぼ同義)は1943年に原型が作られました。
当時、【グループ1】【グループ2】【グループ3】という区分が設けられ、各レースに割り当てられましたが、これは現在のG1、G2、G3とほぼ同様の概念です。
しかし、グループに属さないその他のレースも序列化したいという要望が多く、【グループ4】という区分が新設され、このグループ4に該当するレースが【リステッド競走】と命名されました。
JRAによるリステッド競走の導入
日本中央競馬会(JRA)は2019年からリステッド競走を導入しました。
これは、従来存在したオープンクラスのレースのうち、特に注目度の高いものやレースレーティングで上位に位置するもの、さらにはクラシックレースへのつながりが深いものなど、約60レースを選んで格上げしたものです。
リステッド競走に指定されたレースは、特段の事情がない限り、開催される競馬場やレース条件が変更されることはありません。
しかし、2025年には、これまで米子ステークスとして親しまれていたレースが、新たに名称を【しらさぎステークス】と改め、リステッド競走から初の重賞競走への昇格となりました。
この例のように、今後もリステッド競走の中から重賞へとステップアップするレースが現れる可能性は十分に考えられます。

【2025年版】競馬(JRA)のリステッド競走の一覧

2025年における中央競馬のリステッド競走は、63レースが実施される予定です。
これらのレース日程の一覧をまとめました。競馬ファン必見のレーススケジュールとなっておりますので、ぜひご確認ください。
年齢 | レース名 | コース | 1着賞金 |
---|---|---|---|
2歳 | アイビーステークス | 東京芝1,800m | 1,700万円 |
萩ステークス | 京都芝1,800m | 1,700万円 | |
3歳 | ジュニアカップ | 中山芝1,600m | 2,000万円 |
若駒ステークス | 中京芝2,000m | 2,000万円 | |
クロッカスステークス | 東京芝1,400m | 2,000万円 | |
ヒヤシンスステークス | 東京ダート1,600m | 1,900万円 | |
マーガレットステークス | 京都芝1,200m | 2,000万円 | |
すみれステークス | 阪神芝2,200m | 2,000万円 | |
若葉ステークス | 阪神芝2,000m | 2,000万円 | |
プリンシパルステークス | 東京芝2,000m | 2,000万円 | |
橘ステークス | 京都芝1,400m(外) | 2,000万円 | |
鳳雛ステークス | 京都芝1,800m | 1,900万円 | |
白百合ステークス | 京都芝1,800m | 2,000万円 | |
3歳牝馬 | 紅梅ステークス | 中京芝1,400m | 2,000万円 |
エルフィンステークス | 京都芝1,600m(外) | 2,000万円 | |
アネモネステークス | 中山芝1,600m | 2,000万円 | |
忘れな草賞 | 阪神芝2,000m | 2,000万円 | |
スイートピーステークス | 東京芝1,800m | 2,000万円 | |
3(4)歳以上 | すばるステークス | 中京ダート1,400m | 2,400万円 |
淀短距離ステークス | 中京芝1,200m | 2,700万円 | |
ニューイヤーステークス | 中山芝1,600m | 2,700万円 | |
白富士ステークス | 東京芝2,000m | 2,800万円 | |
洛陽ステークス | 京都芝1,600m(外) | 2,700万円 | |
仁川ステークス | 阪神ダート2,000m | 2,400万円 | |
大阪城ステークス | 阪神芝1,800m | 2,800万円 | |
コーラルステークス | 阪神ダート1,400m | 2,400万円 | |
東風ステークス | 中山芝1,600m | 2,700万円 | |
六甲ステークス | 阪神芝1,600m | 2,700万円 | |
春雷ステークス | 中山芝1,200m | 2,700万円 | |
福島民報杯 | 福島芝2,000m | 2,800万円 | |
京葉ステークス | 中山ダート1,200m | 2,400万円 | |
オアシスステークス | 東京ダート1,600m | 2,400万円 | |
ブリリアントステークス | 東京ダート2,100m | 2,400万円 | |
メトロポリタンステークス | 東京芝2,400m | 2,800万円 | |
谷川岳ステークス | 新潟芝1,400m | 2,700万円 | |
栗東ステークス | 京都ダート1,400m | 2,400万円 | |
都大路ステークス | 京都芝1,800m | 2,800万円 | |
安土城ステークス | 京都芝1,400m(外) | 2,700万円 | |
大沼ステークス | 函館ダート1,700m | 2,400万円 | |
パラダイスステークス | 東京芝1,400m | 2,700万円 | |
ジュライステークス | 福島ダート1,700m | 2,400万円 | |
札幌日経オープン | 札幌芝2,600m | 2,800万円 | |
BSN賞 | 新潟ダート1,800m | 2,400万円 | |
朱鷺ステークス | 新潟芝1,400m | 2,700万円 | |
エニフステークス | 中京ダート1,400m | 2,400万円 | |
ポートアイランドステークス | 中京芝1,600m | 2,700万円 | |
オパールステークス | 京都芝1,200m | 2,700万円 | |
グリーンチャンネルカップ | 東京ダート1,600m | 2,400万円 | |
オクトーバーステークス | 東京芝2,000m | 2,800万円 | |
信越ステークス | 新潟芝1,400m | 2,800万円 | |
ブラジルカップ | 東京ダート2,100m | 2,400万円 | |
カシオペアステークス | 京都芝1,800m | 2,800万円 | |
ルミエールオータムダッシュ | 新潟芝1,000m(直線) | 2,700万円 | |
オーロカップ | 東京芝1,400m | 2,700万円 | |
アンドロメダステークス | 京都芝2,000m | 2,800万円 | |
福島民友カップ | 福島ダート1,700m | 2,400万円 | |
キャピタルステークス | 東京芝1,600m | 2,700万円 | |
ラピスラズリステークス | 中山芝1,200m | 2,700万円 | |
リゲルステークス | 京都芝1,600m(外) | 2,700万円 | |
師走ステークス | 中山ダート1,800m | 2,400万円 | |
ディセンバーステークス | 中山芝1,800m | 2,800万円 | |
ベテルギウスステークス | 京都ダート1,800m | 2,400万円 | |
3歳以上牝馬 | 新潟牝馬ステークス | 新潟芝2,200m | 2,700万円 |
競馬(JRA)のリステッド競走の賞金変更と収得賞金額

リステッド競走は2019年に従来のオープン競走の一部がリステッドに昇格しました。
それに伴い、賞金額も増額しています。詳細は下記の通りです。
◆2歳限定競走の賞金
オープン時代(2018年時点)
本賞金1着1,600万円,2着640万円,3着400万円,4着240万円,5着160万円
リステッド昇格後(2025年時点)
本賞金1着1,700万円,2着680万円,3着430万円,4着260万円,5着170万円
◆3歳限定芝の賞金変更
オープン時代(2018年時点)
本賞金1着1,900万円、2着760万円、3着480万円,4着290万円,5着190万円
リステッド昇格後(2025年時点)
本賞金1着2,000万円,2着800万円,3着500万円,4着300万円,5着200万円
◆3歳限定ダートの賞金変更
オープン時代(2018年時点)
本賞金1着1,800万円、2着720万円、3着450万円,4着270万円,5着180万円
リステッド昇格後(2025年時点)
本賞金1着1,900万円,2着760万円,3着480万円,4着290万円,5着190万円
◆3(4)歳以上ダートの賞金変更
オープン時代(2018年時点)
本賞金1着2,200万円、2着880万円、3着550万円,4着330万円,5着220万円
リステッド昇格後(2025年時点)
本賞金1着2,400万円,2着960万円,3着600万円,4着360万円,5着240万円
◆3(4)歳以上芝の賞金変更(オープン時代に1着賞金2,300万円)
オープン時代(2018年時点)
本賞金1着2,300万円、2着920万円、3着580万円,4着350万円,5着230万円
リステッド昇格後(2025年時点)
本賞金1着2,700万円,2着1,100万円,3着680万円,4着410万円,5着270万円
◆3(4)歳以上芝の賞金変更(オープン時代に1着賞金2,400万円)
オープン時代(2018年時点)
本賞金1着2,400万円、2着960万円、3着600万円,4着360万円,5着240万円
リステッド昇格後(2025年時点)
本賞金1着2,800万円,2着1,100万円,3着700万円,4着420万円,5着280万円
リステッド競走の収得賞金加算額
リステッド競走を制した馬には以下の金額が収得賞金に加算されます。
年齢 | 収得賞金加算額 |
---|---|
2歳 | 1着 800万円 |
3歳 | 1着 1,200万円 |
3(4)歳以上 | 1着 1,400万円 |
リステッド競走で収得賞金が得られるのは1着馬のみ
リステッド競走における収得賞金の獲得は、1着馬にのみ与えられます。
これは、G1からG3までの重賞レースで2着馬にも収得賞金が付与されるのとは対照的です。
リステッド競走は準重賞と位置付けられていますが、賞金体系はオープン競走時代と同様に、1着馬のみが対象となっている点は覚えておきたいです。
競馬(JRA)のリステッド競走のまとめ

今回はリステッド競走についてまとめてみました。
以前のオープン競走時代と比較すると、賞金額が向上している点は注目したいです。
特に2歳や3歳の馬にとって、オープンとリステッドの差は、その後のクラシックレースへの出走機会を左右する重要な要素にとなります。
また、リステッド競走を勝利した馬はグレードのついたレース(G1・G2・G3)を勝利していなくても、ブラックタイプ(血統表)で名前が太字表記になります。
これにより、リステッド競走を勝利した馬でも血統表で見つけやすくなりました。
リステッド競走の導入は、より能力の高い競走馬が重要なレースに出走しやすくなる可能性を高めたばかりではなく、引退した競走馬の今後にも大きな影響を及ぼします。
今後、リステッドを制した馬が競馬界でどのような活躍を見せるのか、注目したいです。
