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競馬の勝率とは?平均・計算方法・オッズや人気との関係まで徹底解説

競馬の勝率とは?平均・計算方法・オッズや人気との関係まで徹底解説

競馬において勝率は非常に大切です。

しかし一口に勝率といっても、その意味や計算方法は意外と奥深く、初心者には少し難しく感じるかもしれません。

また、勝率が高い馬を選んでも、なぜか儲からないという経験をした方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「競馬 勝率」の基本から、平均値、オッズ・人気との関係、そしてAIや期待値との違いまでを解説します。

回収率アップを目指すうえで避けて通れない「勝率」という指標を、データとともにやさしく紐解いていきましょう。

目次

競馬の勝率とは?まずは基本の定義と見方を理解しよう

競馬で使われる「勝率」という言葉には、実は2つの意味があります。

ひとつは「的中率」としての勝率で、これは自分が買った馬券がどれだけ当たったかを表す数値です。もうひとつは「黒字率」、すなわち利益が出たレースの割合です。

どちらも重要な指標ですが、馬券で収支をプラスにしたいなら、注目すべきは後者の「黒字率」といえるでしょう

見落とされがちですが、いくら的中率が高くても、回収額が購入額を下回っていればそれは「負け」になります。

つまり、本当の意味での勝率とは、いかに利益を出せたかを示す「黒字の割合」であると考えるべきなのです。

勝率の種類:的中率と黒字率

的中率とは、自分が馬券を購入したレースのうち、どれだけ的中させたかを割合で示したものです。

たとえば10レースに賭けて3レース的中すれば、的中率は30%となります。

一方、黒字率は「そのレースでプラス収支になったかどうか」が基準です。

10レース中、的中は2回でも2レースとも利益が出ていれば、黒字率は20%。

的中率と違って、金銭的な成果を反映するのが黒字率です。

競馬で本当に勝っているかどうかを知るには、単なる的中回数ではなく、黒字になった割合を重視する必要があります。

勝率の見方:的中しても赤字なら「負け」

勝率の本質を理解するうえで重要なのが、「当てただけでは勝ちとは言えない」という点です。

たとえば100円の馬券を当てても、払戻しが100円ではトントン、90円なら赤字、いわゆる“トリガミ”です。

このようなケースでは、的中率は上がっても黒字率はゼロのままです。

むしろ、的中率が低くても回収が大きければ、黒字率は高まります。

つまり「当てる競馬」より「儲かる競馬」を目指すためには、的中率だけを見て一喜一憂するのではなく、黒字率を意識した馬券戦略が求められるのです。

競馬の勝率の平均はどれくらい?【驚きの低さ】

「他の人ってどれくらいの確率で馬券当たってるの?」と気になる方も多いでしょう。

実は、一般的な競馬ファンの的中率や黒字率は想像以上に低いことが統計からわかっています。

特に単勝馬券で見た場合、全国の平均的中率は10%にも届きません。

さらに、黒字を出している人となるとその割合はさらに少なく、ごく一部の上級者だけに限られます。

ここでは具体的な数字をもとに、単勝や人気順、オッズ帯など別に、どれくらいの勝率が「普通」なのかを見ていきましょう。

単勝の平均勝率は7%に満たない?

過去のJRAのレースデータを見てみると、単勝的中率は平均で7%未満という結果が出ています。

この数字を見て驚かれる方も多いかもしれませんが、実際には多くの人が万馬券狙いの高オッズ馬に賭けているため、自然と的中率が下がる傾向にあるのです。

仮に100倍以上の大穴を除外すると8%、10倍以上の馬を除いても18%と上昇しますが、それでも2割に届かないのが現実です。

つまり、平均的な単勝の勝率は非常に低く、的中重視の戦略だけでは利益を出しにくいことがわかります。

人気馬でも勝率は3割台が限界

単勝1番人気の馬が勝つ確率は約32%です。

2番人気で18.8%、3番人気で13.2%と、人気順に比例して勝率は下がっていきます。

この傾向は一貫しており、10番人気を超えると1%未満の馬も珍しくありません。

つまり、1番人気を買ったとしても3回に1回しか勝てず、過信は禁物というわけです。

さらに、複勝や連系馬券においても、人気馬同士だけで決着するレースは限られており、単純に人気に乗るだけでは長期的に利益を出すのは難しいのが現実です。

競馬の勝率の計算方法を解説【初心者向け】

競馬の勝率を把握するためには、まず的中率と黒字率の計算方法を理解する必要があります。

どちらもレース成績の記録があれば簡単に算出できますが、それぞれの意味と使い方には違いがあります。

的中率は馬券が当たった回数の割合、黒字率は儲かったレースの割合を示す指標です。

この2つの勝率を計算しておくことで、自分の馬券の傾向や課題が見えてきます。

定期的に成績を振り返る習慣を持つことで、回収率を改善するヒントが得られるでしょう。

勝率(的中率)の計算式

的中率とは、自分が購入したレースの中で、実際に的中させた割合を表す数値です。

計算式はとてもシンプルで、次のように求められます。

的中率=的中したレース数÷購入したレース数×100

たとえば10レースに馬券を買って、3レース的中させた場合、的中率は30%になります。

この数値を定期的に記録しておくことで、自分の予想精度の傾向を把握できます。

ただし、的中していても赤字の場合もあるため、黒字率とセットで評価するのが効果的です。

黒字率(利益の出たレースの割合)の計算式

黒字率は、的中の中でも実際に利益が出たレースの割合を表します。

競馬では「的中したけど払戻しが購入金額以下だった」というケースも多く、それらを除外して算出するのが黒字率です。

黒字率=黒字になったレース数÷購入したレース数 ×100

たとえば10レース購入して、利益が出たのが2レースだけなら、黒字率は20%です。

黒字率は、収支に直結する指標であるため、回収率と並んで最も重視すべき数値と言えます。

的中率だけでなく、黒字率の推移を継続的に確認していくことが収益改善への第一歩となります。

勝率と人気の関係:競馬で勝っている人の特徴とは?

競馬で勝ち続けている人には、いくつかの共通点があります。

中でも注目すべきは「人気馬との付き合い方」です。

単に1番人気を買い続けるだけでは回収率が上がりにくい一方で、データに基づき適切な人気帯の馬を選ぶことで、勝率と回収率をバランスよく確保している人も多く見られます。

また、勝っている人ほど自身の馬券成績を記録し、的中率や黒字率を定期的に見直す傾向にあります。

ここでは、勝率ランキングと人気順の関係、さらに競馬で勝っている人に共通する買い方の特徴を詳しく見ていきましょう。

競馬 勝率ランキングと人気順の傾向

JRAの統計によると、単勝1番人気の勝率は約32%で、2番人気が18.8%、3番人気が13.2%という結果になっています。

数字の通り、人気が高いほど勝率は上がるものの、1番人気でも3回に2回は敗れる計算になります。

また、単勝1番人気の回収率は77%と、決して高くはありません。

意外にも回収率トップは6番人気や11番人気といった中穴の馬で、勝率と回収率を両立させたいなら、過剰人気を避けて妙味のある人気帯を狙うことが重要です。

勝ってる人の買い方に共通するポイント

実際に勝っている人の多くは、単に当てることではなく「儲けること」に主眼を置いています。

そのため、的中率が低くても高配当を狙える買い目や買い方を工夫しているのが特徴です。

また、レース選定にもこだわりがあり、フルゲートや混戦よりも、能力差のはっきりした少頭数のレースを好んで買う傾向があります。

さらに、自分の予想結果を記録し、勝率や回収率をもとに買い方を柔軟に見直していることも成功の秘訣です。

勝率とオッズの関係:競馬は高配当狙いが有利?

競馬のオッズは、各馬の人気や期待値を反映した「予想市場の評価」ともいえる指標です。

そしてこのオッズと勝率には、ある程度明確な相関関係が存在します。

基本的には、オッズが低い=人気馬の勝率が高く、オッズが高い=穴馬の勝率は低くなる傾向があります。

しかし、的中率と回収率の両方を重視した場合、必ずしも人気馬ばかりを買うのが正解とは限りません。

ここでは、単勝オッズごとの勝率や平均回収率、そして狙い目となる高配当ゾーンについて解説します。

単勝オッズ別の勝率と平均回収率

単勝オッズが1.0倍〜2.9倍の馬は、確かに勝率が高く、20%〜30%前後で安定しています。

しかし、こうした人気馬の平均回収率は意外にも70%台にとどまり、回収という点では割に合わないことが多いです。

一方で、単勝オッズが10.0倍〜14.9倍の中穴ゾーンでは、勝率こそ10%未満ですが、平均回収率は86%と高水準を記録しています。

このことからも、オッズと勝率は比例しても、回収率はそれだけでは決まらないという事実が読み取れます。

中穴ゾーン(10倍〜15倍)が最も効率的

競馬で長期的なプラス収支を目指すなら、単勝オッズ10倍〜15倍の中穴ゾーンに注目するのが有効です。

このオッズ帯の馬は、実力の割に人気がついてこないことが多く、配当面で非常に魅力があります。

統計でも、6番人気や11番人気といった中位人気馬が、最も高い回収率を記録しており、勝率と回収率のバランスが良好です。

もちろん、むやみに狙うのではなく、展開・脚質・馬場傾向などを加味して選ぶことが大切ですが、回収を重視するなら「中穴狙い」が一つの答えになります。

AIや期待値予想で勝率は上がるのか?

近年ではAIや期待値に基づいた予想サービスが普及し、競馬ファンの間でも注目を集めています。

「AI予想は本当に当たるのか?」「期待値を意識すれば勝率は上がるのか?」という疑問を抱く方も多いでしょう。

AIや統計予想は、人間では見落としがちなデータや傾向を拾い上げるのが得意です。

一方、期待値は“確率×配当”であり、理論的に回収率の高い買い目を選ぶための指標になります。

ここでは、競馬におけるAI予想と期待値予想が勝率にどのように影響するのか、実用的な観点から見ていきます。

競馬 勝率 AI予想はどこまで信頼できるか

AI予想は、過去のレース成績や馬場状態、騎手・厩舎の傾向などを大量に解析し、勝率の高い馬を導き出す仕組みです。

一部のサービスでは、AIによる予想勝率が表示されており、それを参考に馬券を組み立てる人も増えています。

ただし、AIは過去の傾向に基づいた計算が得意な反面、想定外の展開や馬の気性、輸送トラブルなどには対応しきれません。

そのため、AI予想はあくまで参考データと考え、自分の予想との整合性を取ることで活用するのが望ましい使い方と言えます。

勝率と期待値の違い|期待回収率の考え方

勝率は「当たる確率」ですが、期待値は「当たったときにどれだけ回収できるか」までを含めた考え方です。

期待回収率の計算式は以下の通りです。

期待回収率 = 払戻し額 ÷ 購入額 × 100

たとえ勝率が10%でも、オッズが15倍あれば期待回収率は150%となり、長期的にはプラス収支が期待できます。

逆に勝率が50%でも、オッズが1.5倍しかないなら期待回収率は75%で赤字になります。

勝率を上げるには、この“回収率とのバランス”を常に意識することが大切です。

回収率100%超えを目指すなら勝率より期待値を意識

競馬で継続的に利益を出したいと考えたとき、多くの人がまず目標にするのが「回収率100%超え」です。

しかし、そのために的中率や勝率ばかりを追い求めると、実は逆効果になる場合もあります。

なぜなら、的中率が高くてもオッズが低ければ利益が出ず、トリガミになるリスクがあるからです。

本当に重要なのは、「どの馬券が的中すれば儲かるのか」という視点、つまり“期待値”の高さです。

ここでは、回収率を伸ばすうえで勝率より期待値を意識すべき理由と、よくある失敗例を紹介します。

勝率と回収率は比例しない理由

一見すると、勝率が高ければ儲かりそうに見えますが、実際には勝率と回収率は必ずしも比例しません。

例えば、勝率50%で的中しても、オッズが1.4倍なら回収率は70%にしかなりません。

逆に、勝率がたった10%でも、オッズ15倍の馬を当てられれば回収率は150%になります。

このように、回収率は“当たる確率”と“オッズ”の掛け算で決まるため、勝率だけを追う戦略は回収効率が悪くなりがちです。

回収率を上げたいなら、常に「この馬券は当たったときに儲かるのか?」を意識することが大切です。

勝てるわけがない?と言われる競馬で利益を出すには

「競馬は胴元が儲かる仕組みだから勝てるわけがない」と言われることもあります。

確かに、JRAの控除率を考えると、全体の回収率は約75〜80%に収束します。

それでも勝っている人が存在するのは、回収率が高くなる買い方を知っているからです。

例えば、人気過多の馬を避けて中穴を狙う、トリガミを避けるために点数を絞るなど、回収率を最大化する工夫が施されています。

「当てること」にこだわるのではなく、「回収できるかどうか」という視点でレースを見直すことが、競馬で勝つための本質に近づく方法です。

競馬 勝率のまとめ|的中より大事なのは黒字と期待値

ここまで、競馬における勝率の定義、平均的な数値、計算方法、人気やオッズとの関係、そしてAIや期待値の活用法について解説してきました。

重要なのは、単に的中させることではなく、トータルでプラス収支に持ち込めるかどうかという視点です。

的中率が高くても、オッズが低ければ儲かりません。逆に、少ない的中でも高配当を狙えば黒字を実現できます。

そのためには、黒字率を把握し、期待値の高い馬券を見極める力を養うことが欠かせません。

過去の成績を振り返りながら、自分の勝率や回収率を分析していけば、確実に馬券力は上がっていくでしょう。

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