競馬には「内回り」と「外回り」というコースの違いがあり、同じ競馬場でもどちらを使用するかによってレースの性質は大きく変わります。
コーナーの形状や直線の長さが異なるため、展開の流れや有利になる脚質、好走しやすい馬のタイプも変化します。
つまり、内回りか外回りかを把握することは、予想を組み立てるうえで欠かせない基本知識といえるでしょう。
本記事では内回りと外回りの違いや特徴、有利になりやすい脚質やタイプについて、初心者にも分かりやすく解説していきます。
競馬の内回りと外回りとは
競馬場によっては、同じ敷地内に「内回り」と「外回り」という2種類のコースが用意されています。
どちらを使うかによってコース形状や直線の長さが変わり、レースの展開や有利な脚質も大きく変化します。
まずは内回りと外回りの基本的な意味を押さえておきましょう。
内回りとは
内回りとは、競馬場の内側を通るレイアウトで行われるコースのことです。
コーナーの半径が小さく、全体的に小回りになるため、直線も短くなる傾向があります。
そのため、道中の立ち回りやポジション取りが重要になり、前で運べる先行馬が有利になりやすいのが特徴です。
直線で一気に差す競馬よりも、コーナーでスムーズに立ち回れる器用さが求められるコースといえるでしょう。
外回りとは
外回りとは、競馬場の外側を大きく回るレイアウトで行われるコースのことです。
コーナーがゆるやかでスピードを落としにくく、直線も長く取られているのが特徴です。
そのため、レース終盤は末脚の勝負になりやすく、直線で伸びる差し馬や追い込み馬が力を発揮しやすくなります。
道中の位置取りよりも、最後にどれだけ速い脚を使えるかが重要になるコースといえるでしょう。
内回りと外回りの主な違い
内回りと外回りは、同じ競馬場でもコースの形状や直線の長さなどに違いがあります。
これらの違いによって、レースの流れや有利になる脚質、求められる能力も変わってきます。
ここでは、内回りと外回りの主な違いを項目ごとに見ていきましょう。
直線の長さの違い
外回りは内回りよりも直線が長く取られているのが大きな特徴です。
競馬場によって差はありますが、新潟競馬場では内回りと外回りで直線の長さが約300mも異なり、まったく別のコースといえるほどの違いがあります。
直線が長いほど差しや追い込みが届きやすくなり、短いほど先行馬が粘りやすくなるため、脚質の有利不利にも大きく影響します。
コーナー形状と走りやすさの違い
内回りはコーナーの半径が小さく、カーブがきついコース形状になっています。
そのため、減速せずに曲がるための器用さや立ち回りの上手さが重要になります。
一方で外回りはコーナーがゆるやかでスピードを保ちやすく、トップスピードの高さや長く脚を使える能力が問われるコースといえるでしょう。
それぞれ特徴が違うので競走馬に求められる能力も変わってきます。
高低差やコース構造の違い
競馬場によっては、内回りと外回りで高低差やコース構造にも違いがあります。
代表的なのが京都競馬場で、外回りの方が内回りよりも高低差が大きく、坂の影響を強く受けるコース形態になっています。
特に向正面からの下り坂でペースが上がりやすく、レースが早めに動くのが特徴です。
その結果、直線だけの瞬発力勝負ではなく、長く脚を使うロングスパート戦になりやすくなります。
このように高低差やコース構造の違いも、内回りと外回りを分ける重要なポイントです。
内回りで有利になりやすい馬の特徴
内回りはコーナーがきつく直線も短いため、道中の位置取りや立ち回りが結果に直結しやすいコースです。
そのため、コース形状に合ったタイプの馬が好走しやすい傾向があります。
ここでは、内回りで有利になりやすい馬の特徴を見ていきましょう。
逃げ・先行タイプ
内回りコースは直線が短く、後方から一気に差し切るのが難しい形状になっています。
そのため、前の位置でレースを運べる逃げ馬や先行馬が粘り込みやすい傾向があります。
道中で良いポジションを確保できるかどうかが結果を左右しやすく、位置取りの上手さが重要になります。
特に小回りコースでは、序盤から前に行ける馬が有利になりやすいでしょう。
スタートから積極的に動ける先行力は、内回りで大きな武器になります。
器用に立ち回れる馬
内回りコースではコーナーの半径が小さく、スムーズに立ち回れるかどうかが重要になります。
そのため、コーナーで減速せずに加速できる器用な馬が有利になりやすいです。
小回りコースに実績のある馬や、立ち回りの上手いタイプは安定して力を発揮しやすくなります。
直線だけでなく、コーナーでどれだけスピードを維持できるかが好走のポイントになります。
器用さと機動力を兼ね備えた馬ほど、内回りで結果を残しやすいでしょう。
外回りで有利になりやすい馬の特徴
外回りコースは直線が長く、最後にしっかりと脚を使えるかどうかが結果に直結します。
内回りとは求められる能力が異なるため、得意とする馬のタイプも変わってきます。
ここでは、外回りで有利になりやすい馬の特徴を見ていきましょう。
差し・追い込みタイプ
外回りコースは直線が長く取られているため、最後にしっかり末脚を使える馬が有利になりやすいです。
内回りのように前残りの展開になりにくく、後方からでも差し届くケースが増えます。
そのため、差し馬や追い込み馬が持ち味を発揮しやすい舞台といえるでしょう。
レースの流れも後半勝負になりやすく、直線での伸びが結果を左右します。
上がりの速い脚を使えるタイプは、外回りで特に注目したい存在です。
長くいい脚を使える馬
外回りコースは直線が長く、途中からペースが上がるロングスパート戦になりやすいのが特徴です。
そのため、一瞬の切れ味だけでなく、長くいい脚を使える持続力型の馬が好走しやすくなります。
道中で早めに動いても最後まで脚色が衰えないタイプは、外回りで力を発揮しやすいでしょう。
また、スタミナに優れた欧州血統の馬が活躍するケースも多く見られます。
トップスピードを長く維持できるかどうかが、外回りでの重要なポイントになります。
内回りと外回りがある主な競馬場
内回りと外回りの違いは、実際の競馬場ごとにコース形状や特徴が異なります。
そのため、どの競馬場で行われるかによって、有利な脚質や求められる能力も変わってきます。
ここでは、内回りと外回りが設定されている主な競馬場を紹介します。
京都競馬場の内回りと外回り
京都競馬場は、内回りと外回りで直線の長さや高低差が異なるのが特徴です。
内回りは直線が短く、高低差も比較的ゆるやかなため、立ち回りの上手さが求められます。
一方で外回りは直線が長く、向正面からの坂も長くなるため、スタミナと持続力が重要になります。
特に下り坂からペースが上がる形になりやすく、ロングスパート戦になりやすいコースです。
そのため、長く脚を使えるタフなタイプの馬が好走しやすい傾向があります。
阪神競馬場の内回りと外回り
阪神競馬場も内回りと外回りでコース形状が大きく異なります。
内回りはコーナーがきつく直線も短いため、前で運べる先行馬が有利になりやすいコースです。
一方で外回りは直線が長く取られており、最後に末脚を発揮できる差し馬が台頭しやすくなります。
同じ阪神芝でも、使用されるコースによって展開や有利な脚質が変わる点には注意が必要です。
予想の際は、内回りか外回りかを必ず確認しておきたいところです。
新潟競馬場の内回りと外回り
新潟競馬場は、内回りと外回りで直線の長さが大きく異なるのが最大の特徴です。
内回りは直線が比較的短く、立ち回りや位置取りが重要になります。
一方で外回りは日本でも屈指の長い直線を持ち、末脚勝負になりやすいコース形態です。
直線の長さは内回りと外回りで約300mもの差があり、求められる適性も大きく変わります。
そのため、新潟の内回りと外回りは、ほぼ別のコースと考えて予想することが大切です。
まとめ|内回りと外回りを理解すると予想精度が上がる
内回りと外回りは、同じ競馬場でもコース形状が異なるため、レースの展開や有利な脚質が大きく変わります。
内回りは立ち回りや位置取りが重要で、先行力や器用さが求められるコースです。
一方で外回りは直線が長く、末脚の持続力や切れ味が結果を左右します。そのため、同じ馬でもコースによって成績が変わることは珍しくありません。
予想を組み立てる際は、内回りか外回りかを必ず確認し、コース形状に合った馬を選ぶことが重要です。

