競馬のパトロールビデオは、各馬の位置取りや進路を確認できる映像です。
不利を受けた場面や、馬群で手応えを失った理由を知る手がかりとなり、次走の予想にも役立ちます。
この記事では、パトロールビデオとは何か、JRAでの見方、過去レースの探し方、地方競馬で見られる映像の範囲を初心者向けに解説します。
パトロールビデオとは?競馬のレース内容を確認する映像
パトロールビデオとは、レース中の馬群や走行状況を確認するために撮影された映像です。
一般的なレース映像とは違う視点から見られるため、各馬の走りを細かく追えます。
JRAでは全周パトロールと裁決パトロールが公開されており、それぞれの役割を知ることが大切です。
全周パトロールはレース全体の位置取りが分かる
全周パトロールは、スタートからゴールまでの流れを広い視野で確認できる映像です。
先行争い、馬群の並び、コーナーでの進路、直線での位置関係を把握できます。
特定の馬を追って見ると、通過順位だけでは分からない距離ロスや、包まれて動けなかった場面も見つけられるでしょう。
着順だけで終わらせず、好走馬と敗れた馬がどこを通っていたかを比べることが、映像を生かす第一歩になります。
裁決パトロールは審議や特異事例を確認する映像
裁決パトロールは、審議や走行妨害などの特異事例があったレースで公開される映像です。
斜行、接触、不利、落馬などが起きた場面を、裁決で確認した視点から見られます。
ただし、裁決の結論は映像だけで決まるものではなく、裁決委員が走行状況や不利の程度を総合して判断します。
競走成績に掲載される裁決レポートも合わせて読めば、なぜ審議になったのかを正確に理解しやすくなります。
| 種類 | 主な確認内容 |
|---|---|
| 全周パトロール | 各馬の位置取り、進路、馬群の流れ |
| 裁決パトロール | 審議、走行妨害、落馬などの特異事例 |

パトロールビデオを見て何が知れる?
パトロールビデオの強みは、数字では表しにくいレース中の状況を自分で確認できる点にあります。
特に着順と手応えが結びつかない馬や、次走で条件が変わる馬を評価する際に有効です。
映像から注目したい3つのポイントを押さえておきましょう。
スタートから最初のコーナーまでの位置取り
短距離戦や小回りコースでは、スタート直後の位置取りがそのまま結果へつながりやすくなります。
出遅れたのか、外枠から無理に前へ行ったのか、内の馬に先を越されて後ろへ下がったのかでは、同じ通過順位でも内容が異なります。
前走で序盤に脚を使い過ぎた馬は、距離短縮や枠順の変更で巻き返す余地が生まれる場合があります。
馬群で受けた不利と直線での進路
レース中に前が詰まる、他馬と接触する、外へ振られるといった不利は、着順だけでは見落としがちです。
直線で追い出しが遅れた馬や、進路を切り替えて距離を余分に走った馬は、着差以上に評価できることがあります。
一方で、前が空いても伸びなかった場合は、不利だけでは説明できない可能性も考えなければなりません。
一方で、前が空いても伸びなかった場合は、不利だけで敗因を説明できないこともあります。
直線での手応えや追走時の余力、馬場や展開との相性も合わせて確認することが大切です。
不利を受けた事実だけで過大評価せず、その後にどの程度脚を使えたかまで見極めれば、次走で狙うべき馬かをより正確に判断できます。
馬場の走りやすい進路と脚の使いどころ
開催後半の芝では傷みの少ない外を通る馬が増え、ダートでは砂を避けるために外目を選ぶ馬もいます。
パトロールビデオを複数レース続けて見ると、その日に有利だった進路や、各騎手が意識していたコース取りも読み取りやすくなります。
最後の直線だけでなく、3コーナーから4コーナーにかけてどの馬が先に動いたかを見ることも重要です。
パトロールビデオの見方|JRAで過去レースを確認する方法
パトロールビデオは、JRA公式サイトのレース結果ページから無料で確認できます。
過去のレース結果も探せるため、気になる馬の前走を振り返る際にも便利です。
まずは以下の流れで、対象レースの結果ページを開きましょう。
- JRA公式サイトの「競馬メニュー」から「レース結果」を選択します。
- 開催日、競馬場、レース番号を選び、確認したいレースの結果ページを開いてください。
- ページ内の「全周パトロール」または「裁決パトロール」を選択すれば再生できます。
JRAのパトロールビデオは過去レースも見られる
過去のパトロールビデオを探す場合も、JRA公式サイトの「過去のレース結果」から日付と競馬場を絞り込むだけです。
JRAは2017年から全周パトロールビデオを全レースで公開しているため、近年のレースは確認しやすい環境が整っています。
それ以前のレースでは全周パトロールが表示されない場合もあるため、結果ページに再生項目があるかを個別に確認してください。
パトロールビデオはスマホでも見られる
JRAのレース結果ページはスマートフォン表示にも対応しており、ブラウザからパトロールビデオを再生できます。
アプリを新たに入れなくても確認できますが、映像を続けて見る際は通信量に注意しましょう。
地方競馬のパトロールビデオは見られる?
地方競馬でもパトロールビデオは見られますが、JRAのように全レースの全周映像が一律で公開されているわけではありません。
地方競馬情報サイトでは、競馬場内で放映した裁決パトロールを各レースの競走成績に掲載しています。
裁決レポートとともに競走翌日までに公開されるため、審議や走行妨害が気になるレースの確認に役立ちます。
地方競馬の全周パトロールはダートグレード競走で確認できる
地方競馬情報サイトでは、ダートグレード競走に限り、全周パトロールビデオを競走実施後1週間以内に掲載しています。
2021年以降のダートグレード競走は特設サイトの各レース詳細ページにあるレース結果から確認できます。
2020年以前のダートグレード競走にも別の過去映像ページが用意されているため、対象年に合わせて探しましょう。
通常の地方競馬で映像を見たい場合は、まずレース結果に裁決パトロールの表示があるかを確認する方法が確実です。

パトロールビデオを競馬予想に生かすコツ
パトロールビデオは、映像だけで敗因を断定するためではなく、次走での巻き返し候補を探すために使うと効果的です。
不利を受けた場面を見つけたら、距離、馬場、枠順、展開、騎手コメントと照らし合わせて評価しましょう。
同じ馬の複数レースを比べ、スムーズに運べた時にどの位置で力を出していたのかを確認すると、適性が見えてきます。
例えば、前走で馬群に包まれた先行馬が外枠へ替わるなら、今回は本来の走りを見せるかもしれません。
逆に、不利がなくても追走に苦しんでいた馬は、相手関係や距離適性を慎重に見直す必要があります。
まとめ:パトロールビデオで競馬の着順の理由を深掘りしよう
パトロールビデオは、競馬のレース内容を多角的に確認できる映像です。
JRAでは全レースの全周パトロールをレース結果ページから見られ、審議や特異事例があった際には裁決パトロールも掲載されます。
地方競馬では裁決パトロールが中心ですが、ダートグレード競走では全周映像も確認可能です。
着順、通過順位、映像、裁決レポートを合わせて見れば、次走で狙うべき馬や慎重に扱うべき馬を見極めやすくなるでしょう。

