地方競馬のオッズが低いのはなぜ?4つの理由と馬券で勝つ戦略を紹介

なぜ地方競馬のオッズは低いのかのアイキャッチ

競馬といえば、中央競馬(JRA)を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は全国各地で開催されている地方競馬にも魅力がたくさんあります。

ナイター開催や平日のレース、地域に根ざした競走体系など、独自の特色を持つ地方競馬は、ファン層の裾野を広げています。

しかし、地方競馬に初めて挑戦した方が戸惑うことのひとつが「オッズの低さ」です。

人気馬に票が集中しやすく、単勝1.0倍という光景も珍しくありません。

中央競馬では見られないような極端なオッズが日常的に発生することもあり、驚いた経験がある方も多いでしょう。

この記事では、地方競馬でオッズが低くなる理由を具体的に解説するとともに、その特徴を逆手に取った馬券戦略についても紹介していきます。

中央競馬とは少し異なるオッズの変化について、ぜひチェックしてください。

目次

地方競馬のオッズが低くなる4つの主な理由

地方競馬のオッズが低くなる4つの主な理由の見出し

地方競馬では、中央競馬と比べてオッズが極端に低くなることがあります。

これは単なる偶然ではなく、競走の仕組みや環境に起因する明確な理由が存在します。

ここでは、なぜ地方競馬では人気馬にオッズが集中しやすく、配当妙味が薄くなりやすいのか、その主な4つの原因を詳しく見ていきましょう。

出走頭数が少ないため組み合わせが限られる

地方競馬のレースを見ていて、まず気づくのは少頭数が目立つという点です。

中央競馬ではフルゲートで18頭、少なくとも12〜16頭立てが一般的ですが、地方競馬では8〜12頭立てのレースが日常的に行われています。

出走頭数が少ないと、単勝や複勝はもちろん、馬連や3連複といった組み合わせ系馬券でも選択肢が大きく制限されます。

自然と人気馬に投票が集中し、オッズが極端に低下するのです。

また、少頭数のレースでは番狂わせが起きにくく、堅い決着になる可能性が高くなるため、人気馬を買っても儲からない、穴馬は来にくいというジレンマに陥りがちです。

馬券の妙味を求める人にとっては、ある意味で難しいレース構造といえます。

売上規模が小さく、オッズが変動しやすい

地方競馬は、中央競馬に比べて圧倒的に売上が少ないという現実があります。

例えば、G1レースでは何十億円もの売上がある中央競馬に対し、地方の平場レースでは数百万円〜数千万円規模が普通です。

この違いが何を生むかというと、1人あたりの投票金額がオッズに与える影響が非常に大きくなるということです。

レースによっては10万円の単勝投票でもオッズが0.2〜0.5ポイントほど動くケースがあり、締切直前には一気に1.0倍まで下がるということも珍しくありません。

こうしたオッズの脆弱性は、初心者にとっては戸惑いの種ですが、読み切れればある意味でチャンスとも言えます。

少数精鋭の投票者による意図的な操作の可能性まで視野に入れておくと、予想の幅も広がっていきます。

実力差が明白で、人気馬に投票が集中しやすい

地方競馬では、出走馬同士の実力差が明らかに開いているケースが非常に多いです。

これは、クラス分けや編成の仕組みが中央よりも柔軟であること、また各地のレースに常連となる馬が多く出走していることが背景にあります。

特に、近走好成績の馬が1頭だけ抜けていたり、前走で圧勝している馬がそのまま連闘で出てきたりすることもあり、実績面で買える馬が明白になるのです。

当然ながら、その馬に多くの投票が集まり、単勝や複勝ではオッズが1.0倍を記録。時には馬連や3連複でも低配当になることがあります。

このように、実力差が大きいからこそ「人気=結果」になる可能性が高く、逆に予想の幅が狭くなり、リスクに対してリターンが見合わないということも起こりがちです。

プラス10制度がない

中央競馬では、単勝や複勝のオッズが1.0倍になった場合でも、表記上は1.1倍として表示するプラス10制度が採用されています。

これは、オッズ1.0倍=元返しの不満を抑えるための措置で、実際には払い戻し100円であっても、見た目の印象を良くする効果があります。

一方、地方競馬にはこの制度が導入されておらず、実際に1.0倍と表示されることも珍しくありません。

これが地方競馬はオッズが異常に低いと言われる一因でもあります。

本来は期待値の低さを示すシグナルとしてありがたい面もあるものの、1.0倍があまりに頻発すると、馬券購入者にとってはリスクしか生じないため、馬券の面白さも大きく低下してしまうのです。

地方競馬のオッズを踏まえた賢い立ち回り方

地方競馬のオッズを踏まえた賢い立ち回り方の見出し

地方競馬では、中央競馬とは異なる仕組みや環境により、オッズが低くなりやすいという特徴があります。

ただし、これは裏を返せば「傾向が読みやすい」「票の動きに法則性がある」ともいえるため、工夫次第で十分に勝負になるフィールドです。

ここからは、オッズの低さを踏まえた上で、地方競馬をより有利に立ち回るための実践的なポイントを紹介していきます。

締切直前のオッズを確認する

地方競馬では、オッズの変動が中央競馬以上に激しく、特に締切直前の「ドン」と呼ばれる大口投票によって、数分前と比べてまったく異なるオッズになっているケースもあります。

これは売上規模が小さいことが原因で、10万円や20万円といった、中央競馬と比較すると少額の投票であっても、人気馬の単勝や複勝オッズに大きな影響を及ぼすのです。

そのため、馬券を購入する際には、あらかじめ予想を立てておくだけでなく、締切直前に改めてオッズを確認し、妙味のある配当かどうかを再確認することが大切です。

想定よりも極端にオッズが下がっていた場合は、無理にその馬券を買う必要はありません。

常に回収率を意識し、冷静な判断を心がけましょう。

穴馬や中穴の妙味を狙う

地方競馬の特徴として、実力差が明白なレースが多く、人気馬に票が集中しがちです。

しかし、だからといって毎回堅く決まるわけではありません。

天候による馬場の変化、逃げ馬同士の共倒れ、スタートの出遅れ、乗り替わりによる騎手の相性など、想定外の要因で人気馬が凡走することは少なくありません。

こうした波乱の要素があるレースでは、人気馬に依存せず、妙味のある中穴〜穴馬を狙うことで利益を最大化することができます。

特にオススメなのは、リスクとリターンのバランスが取りやすいワイドや3連複です。

1頭は人気馬を押さえつつ、あとは中穴同士の組み合わせを狙うことで、少点数でも高配当が期待できます。

「どうせ人気馬で決まる」と割り切るのではなく、波乱の兆しを見逃さない観察力が重要です。

出走馬の成績を深掘りする

地方競馬では、新聞やテレビなどのメディア露出が少ないことから、中央競馬と比べて得られる情報量が少ないという課題があります。

しかしその分、しっかりと自分で情報を精査すれば、他のファンが見落としている狙い目を発見できるチャンスも広がっています。

特に重要なのは、出走馬の過去成績、転入前の実績、調教時計、近走のレース映像などをできるだけ丁寧にチェックすることです。

例えば、前走で凡走していても、実は道中で不利を受けていたり、馬場が合わなかっただけというケースも多々あります。

また、JRAから地方へ転入してきた馬や、休み明けで出走してくる馬は、見た目の成績だけでは判断がつきにくい存在です。

調教内容や体重の増減、騎手との過去のコンビ成績なども含めて、総合的に評価するようにしましょう。

情報の質と深さが差となるのが、地方競馬の本質とも言えます。

まとめ|オッズの特性を知れば地方競馬はもっと面白い

まとめ|オッズの特性を知れば地方競馬はもっと面白いの見出し

地方競馬のオッズが低くなるのは、少頭数のレースや売上の少なさ、人気馬への過剰集中、さらにはプラス10制度がないことなど、構造的な背景が複数絡んでいます。

これらは中央競馬とはまったく異なる事情であり、知識がなければ的中しても儲からないと感じてしまう要因にもなります。

しかし裏を返せば、オッズの動きや傾向を読み解き、購入タイミングや狙い目を工夫することで、堅実に回収率を上げることも可能です。

地方競馬は知る者だけが得をする舞台です。

特徴をしっかりと理解し、賢い馬券戦略を身につけていくことが、勝利への第一歩といえるでしょう。

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