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海外競馬で馬番とゲート番が違う理由は?凱旋門賞やドバイで混乱しやすい仕組みを解説

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海外競馬を初めて見ると、「馬番」と「ゲート番」が一致していないことに戸惑う人は少なくありません。

凱旋門賞やドバイワールドカップなどの海外G1中継でも、出馬表の番号とスタート位置が違って見え、「どこから出るのかわかりにくい」と感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。

実は、海外競馬では馬番とゲート番を分けて考えるのが一般的で、日本競馬の仕組みのほうがむしろ特殊です。

この違いを理解していないと、海外競馬の予想やレース観戦が難しく感じてしまいます。

本記事では、海外競馬で馬番とゲート番が違う理由を中心に、その仕組みや背景、日本競馬との違いをわかりやすく解説します。

あわせて、凱旋門賞やドバイといった代表的な海外レースでは、どこに注目してレースを見ればよいのかも紹介していきます。

目次

海外競馬では「馬番」と「ゲート番」は別物

海外競馬では、馬番とゲート番を同じものとして扱っていません。

日本競馬では馬番を見るだけでスタート位置が分かりますが、海外ではこの感覚が当てはまらないケースがほとんどです。

その理由は、馬番がレース管理や識別のための番号として使われており、スタート時の並び順とは切り離されている点にあります。

まずは、海外競馬における馬番の役割と、実際のスタート位置を示すゲート番の考え方を整理しましたので参考にしてください。

馬番はゼッケン番号であり並び順ではない

海外競馬における馬番は、競走馬を識別するためのゼッケン番号という位置づけです。

出走馬を管理しやすくする目的で付けられており、必ずしもスタート位置や枠順を示しているわけではありません。

そのため、馬番が若い数字だから内枠有利といった判断は成り立たないケースが多くなります。

海外競馬では、まず馬番は管理番号に近いものだと理解しておくことが重要です。

実際の並び順はゲート番(スタート枠)で決まる

海外競馬でレース当日のスタート位置を決めるのは、馬番ではなくゲート番です。

各馬は指定されたゲート番号の位置から発走し、内外の有利不利もこのゲート番によって判断されます。

実況や中継でも「〇番ゲートからスタート」と表現されることが多く、馬番に触れられない場面も珍しくありません。

海外レースを観戦する際は、出馬表や中継画面でゲート番を確認する意識を持つと、レース展開が理解しやすくなります。

なぜ海外競馬は馬番とゲート番を分けているのか

海外競馬で馬番とゲート番が分かれているのは、単なる表記の違いではなく、競馬の運営や馬券発売の仕組みそのものが日本と異なるためです。

特に、出走馬の確定時期や枠順発表のタイミング、馬券を扱う主体の違いが大きく関係しています。

ここではまず、日本競馬と海外競馬の馬券システムの違いに触れながら、なぜ馬番とゲート番を切り分ける必要があるのかを整理していきます。

馬券発売の仕組みが日本と違うから

海外競馬で馬番とゲート番が分かれている最大の理由は、馬券発売の流れが日本と大きく異なる点にあります。

日本競馬では主催者であるJRA(地方競馬はNAR)が出走馬の確定、枠順発表、馬券発売までを一元管理しており、枠順が決まってから馬券が発売されます。

一方、欧州を中心とした海外競馬では、出走馬が早い段階で確定し、ブックメーカーによる馬券発売が先に始まるケースも少なくありません。

日本でも近年、一部の海外レースの馬券が発売されますが、異様に出馬表が確定するのが早いのはこのような背景があるのです。

その後、ゲート番が抽選で決まるため、馬番とスタート位置を同一にしてしまうと混乱が生じやすくなります。

こうした事情から、海外では馬番を管理用の番号として固定し、ゲート番は後から決める仕組みが定着しました。

公平性と運営効率を優先した結果

海外競馬では、ゲート番を後から決めることで公平性を保ちやすくなるという利点があります。

出走馬がすべて確定した後に枠順を抽選すれば、特定の馬だけが有利な位置を事前に割り当てられる心配がありません。

また、馬番をあらかじめ管理番号として固定しておくことで、出走登録や馬券発売をスムーズに進めることができます。

運営面の効率とレースの公平性を両立させるために、馬番とゲート番を分ける方式が海外競馬では一般的になりました。

海外競馬の馬番はどうやって決まる?

海外競馬では、馬番が必ずしもランダムに振られているわけではありません。

国や地域、レースの条件によって、馬番の決め方にはいくつかのルールや傾向があります。

特に、レーティングや実力を基準に並べられるケースもあれば、別の基準が採用されることもあります。

ここでは、海外競馬で一般的に見られる馬番の決まり方について整理し、それぞれの特徴についてまとめました。

レーティング順・実力順で決まる国も多い

香港競馬では、馬番がレーティング上位順で並ぶケースが多く見られます。

これは、その時点で高く評価されている競走馬ほど小さい馬番が与えられる仕組みです。

ハンデ戦の場合は、レーティングをもとに斤量が決まるため、結果として斤量の重い馬から順に馬番が振られることもあります。

このため、馬番を見ることでおおまかな実力順や評価の序列を把握できるレースも存在します。

国によってはアルファベット順・ランダムも存在

すべての海外競馬で馬番が実力順に決まるわけではありません。

国や開催条件によっては、競走馬名のアルファベット順で馬番が割り振られる場合や、特定の基準を設けずにランダムで決められるケースもあります。

条件戦やローカルレースでは、管理のしやすさを重視したシンプルな方法が採用されることも珍しくありません。

そのため、海外競馬では馬番の数字だけで強弱を判断せず、あくまで参考程度にとどめておく姿勢が大切です。

アメリカ競馬は例外?馬番=ゲート番が多い理由

海外競馬の中でも、アメリカ競馬は馬番とゲート番が一致するレースが多い点でやや特殊な存在です。

そのため、日本の競馬ファンにとっては比較的なじみやすく、海外競馬の入門として見やすいと感じる人もいます。

ただし、すべてのレースが同じ仕組みというわけではなく、国際競走では異なる運用が採用される場合もあります。

ここでは、アメリカ競馬が日本に近い方式を採用している理由と、その例外について整理していきます。

アメリカは日本に近い仕組みを採用

アメリカ競馬の多くのレースでは、馬番とゲート番が一致する方式が採用されています。

出馬表に記載された番号がそのままスタート位置を示すため、観戦する側にとって分かりやすい点が特徴です。

この仕組みは、主催者が枠順と馬券発売を一体で管理していることが背景にあります。

日本競馬と同様に、枠順が確定した後に馬券が発売される流れが基本となっているため、馬番とゲート番を分ける必要が少なくなっています

凱旋門賞・ドバイではどう考えればいい?

凱旋門賞やドバイワールドカップといった海外の大レースでは、馬番よりもゲート番を重視してレースを見ることが重要になります。

これらの国際競走は、複数の国や地域から競走馬が集まるため、馬番とスタート位置が一致しない運用が前提となっています。

日本競馬と同じ感覚で馬番だけを追ってしまうと、内外の有利不利を見誤る可能性も出てきます。

ここでは、凱旋門賞とドバイを例に、海外競馬を観戦・予想する際の考え方を整理していきます。

凱旋門賞は「ゲート番だけ見ればOK」

凱旋門賞では、馬番よりもどのゲートからスタートするかが重要なポイントになります。

フランス競馬では馬番とゲート番が一致しないのが一般的で、出馬表の数字だけを見ても実際のスタート位置は分かりません。

特に多頭数になりやすい凱旋門賞では、内外のゲート位置がレース展開に大きく影響します。

レースを観戦する際は、馬番に引きずられず、ゲート番を基準に各馬の位置取りを把握する意識が欠かせません。

ドバイ国際競走もゲート番重視で考える

ドバイワールドカップデーに行われる国際競走でも、馬番よりゲート番を重視して考える必要があります。

ドバイのレースには世界各国から競走馬が集まり、馬番は管理用として付けられるケースが一般的です。

芝・ダートを問わず、スタート直後の位置取りが結果を左右するレースが多いため、内外どのゲートに入ったかが重要になります。

海外競馬に慣れていない場合でも、まずはゲート番を確認する習慣をつけることで、レース展開が読みやすくなります。

海外競馬を見るときのコツまとめ

海外競馬をスムーズに楽しむためには、日本競馬と同じ感覚を一度リセットすることが大切です。

馬番とゲート番が分かれている前提を理解しておくだけでも、出馬表や中継の見え方が大きく変わります。

特に海外レースでは、数字そのものよりもスタート位置やコース取りに注目したほうが、展開を把握しやすくなります。

ここでは、海外競馬を観戦・予想する際に意識しておきたい基本的なポイントを整理します。

馬番は目安、ゲート番が本命

海外競馬では、馬番の数字に強い意味を持たせすぎないことが重要です。

馬番はあくまで管理用の番号であり、レースの有利不利を直接示すものではありません。

一方、ゲート番はスタート位置そのものを表しており、内外の差や序盤の位置取りに大きく関わります。

出馬表や中継を見る際は、まずゲート番を確認し、その上で馬の脚質や展開を考える意識を持つと判断しやすくなります。

馬券購入は馬番で記載する点に注意

海外競馬では、実際のスタート位置はゲート番で確認しますが、馬券を購入する際に記載するのは馬番です。

この違いを理解していないと、ゲート番の数字をそのまま書いてしまい、別の馬を購入してしまう可能性があります。

特に海外競馬に慣れていないうちは、出馬表や中継画面で見たゲート番と馬番を混同しやすくなります。

馬券を買う前には、必ず「購入画面の番号が馬番かどうか」を確認し、落ち着いて選択することが大切です。

日本競馬と同じ感覚で見ないことが大切

海外競馬を楽しむうえでは、日本競馬と同じ見方にこだわらない姿勢が重要です。

日本では馬番と枠順が一致しているため、番号を見るだけで位置関係を把握できます。

一方、海外では馬番とゲート番が分かれているのが前提となっており、日本の感覚で判断すると混乱しやすくなります。

仕組みの違いを理解したうえでレースを見ることで、海外競馬の展開や面白さをより深く味わえるようになります。

馬番とゲート番の違い:まとめ

海外競馬では、馬番とゲート番が一致しないのが一般的です。

馬番は競走馬を識別・管理するための番号であり、実際のスタート位置はゲート番によって決まります。

この仕組みは、馬券発売のタイミングや運営方法が日本と異なることから定着しました。

凱旋門賞やドバイといった海外の大レースを見る際は、馬番の数字に引っ張られず、どのゲートからスタートするのかを重視することが大切です。

また、馬券購入時は馬番で記載する点にも注意する必要があります。

日本競馬との違いを理解しておくことで、海外競馬をよりスムーズに、そして深く楽しめるようになるでしょう。

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