【2023年版】JRA騎手上位10名の得意不得意な競馬場を紹介!

2023年のJRAリーディング・ジョッキーの結果を見ると、C.ルメール騎手と川田将雅騎手の2強で終わった感がありました。

そして、2024年も1月が終わった時点で2強が17勝でトップ争いを演じ、それを坂井瑠星騎手や松山弘平騎手、横山武史騎手が追う展開と早くも昨年のトップジョッキーたちが上位を独占しつつあります。

では、どこの競馬場でもこの2強を始め、トップジョッキーたちから全て馬券を買えば的中率も回収率も100%超?いえ、そんなことはありません。

騎手も人間なので得意不得意な競馬場は存在します。

そこで今回は、2023年JRAリーディングジョッキーTOP10の得意・不得意な競馬場を調べてみました。

意外にも新たな発見が多くあり、とても面白いデータとなりましたので、2024年の重賞競走など、馬券の参考にして頂けると思います。ぜひご活用ください。

※データの算出方法は、netkeiba.comの直近1年間のデータを使用し、トップジョッキーゆえJRAの主要4会場(東京・中山・京都・阪神)のみとしています。

※騎手名横の()内は2023年の勝利数を表しています。

目次

第1位 C.ルメール騎手(165勝)

芝コース

スクロールできます
競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京4831295316129.8%49.1%67.1%
中山26128358132.1%46.9%56.8%
京都12106124030.0%55.0%70.0%
阪神9117275416.7%37.0%50.0%
Total95645012733628.3%47.3%62.2%

ダートコース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京3014145611426.3%38.6%50.9%
中山14137296322.2%42.9%54.0%
京都45161625.0%56.3%62.5%
阪神366112611.5%34.6%57.7%
Total51382810221923.3%40.6%53.4%

まずは2023年リーディングジョッキーのルメール騎手です。

さすがは、勝率・連対率・複勝率全ての平均値がズバ抜けて高いです。特に芝コースの複勝率は60%を超え、ダートコースでも複勝率は53%もあります。

巷の競馬ファンによる「馬券に迷えば、ルメール騎手から買えばいい」との新たな競馬の格言?それにも納得ですね。

ただ、表をよく見ますと、阪神競馬場だけが明らかに平均値よりも低くなっているのがお分かりかと思います。ほぼ全ての項目が平均値よりも下回っています。

よって、阪神でのルメール騎手の単勝や2連系は少し割り引いた方が良いかも知れません。

(芝・ダートコース)

東京、中山、京都 ◎

阪神 ▲

第2位 川田 将雅騎手(151勝)

芝コース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京10106295518.2%36.4%47.3%
中山21181216.7%25.0%33.3%
京都211211357926.6%41.8%55.7%
阪神22158337828.2%47.4%57.7%
Total55382610522424.6%41.5%53.1%

ダートコース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京635132722.2%33.3%51.9%
中山42041040.0%60.0%60.0%
京都1397225125.5%43.1%56.9%
阪神25412226339.7%46.0%65.1%
Total4818246115131.8%43.7%59.6%

続いては、2022年の騎手大賞に輝き、2023年は惜しくも第2位でした川田将雅騎手です。

表の数字を見る限り、西高東低といったところでしょうか。

ただ、中山のダートについては、出走回数が少ないもののダートコース内では1番良い成績です。さらにダートコースでの複勝率の平均値が約60%とダートの川田騎手は特に信頼できます。

なお、関西での騎乗数が多いため、関東の騎乗機会は少ないですが、意外と中山ダートの川田騎手は”買い”といえそうです。

(芝コース)

京都、阪神 ◎ 東京、中山 ▲

(ダートコース)

中山、阪神 ◎

第3位 横山 武史騎手(126勝)

芝コース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京1817158413413.4%26.1%37.3%
中山1616147211813.6%27.1%39.0%
京都1116911.1%22.2%33.3%
阪神01424290.0%3.4%17.2%
Total35353418629012.1%24.1%35.9%

ダートコース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京1710218313113.0%20.6%36.6%
中山299128113122.1%29.0%38.2%
京都000330.0%0.0%0.0%
阪神01311150.0%6.7%26.7%
Total46203617828016.4%23.6%36.4%

2023年は全国リーディング3位、関東リーディングではトップでした横山武史騎手。

中山については、芝・ダートコースともに平均値よりも高くなっています。ちなみに通算勝利数でも約30%が中山での勝利ですので、中山の横山武騎手は狙い目です。

しかし、京都、阪神といった関西圏内においては厳しいようです。

特に阪神の芝・ダートコースは、数字を見る限り割り引いた方が良いかも知れません。

(芝・ダートコース)

中山 ◎

阪神 ▲

第4位 松山 弘平騎手(113勝)

芝コース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京875496911.6%21.7%29.0%
中山340142114.3%33.3%33.3%
京都1513168012412.1%22.6%35.5%
阪神1615137812213.1%25.4%36.1%
Total42393422133612.5%24.1%34.2%

ダートコース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京976345616.1%28.6%39.3%
中山00123240.0%0.0%4.2%
京都2118116711717.9%33.3%42.7%
阪神1826128213813.0%31.9%40.6%
Total48513020633514.3%29.6%38.5%

2023年の第4位でした松山弘平騎手。芝コースでは4会場ともに、ほぼ平均値に近いです。

ただ、ダートコースに目を移すと中山以外の3会場で平均値より上回っている箇所が多いですね。

しかし、中山に関しては出走回数が少ないものの、他会場と比べても成績が悪いのが分かります。苦手意識があるのかも知れません。

(ダートコース)

東京、京都 ◎ 中山 △

第5位 岩田 望来騎手(113勝)

芝コース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京03212170.0%17.6%29.4%
中山00114150.0%0.0%6.7%
京都1414129313310.5%21.1%30.1%
阪神21162011317012.4%21.8%33.5%
Total35333523233510.4%20.3%30.7%

ダートコース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京311152015.0%20.0%25.0%
中山32071225.0%41.7%41.7%
京都1611138512512.8%21.6%32.0%
阪神2721158214518.6%33.1%43.4%
Total49352918930216.2%27.8%37.4%

第4位の松山騎手と同じ勝ち星でしたが、2着の数で第5位となりました岩田望来騎手。

パッと見ですが、芝コースよりもダートコースの方が得意なようです。

そのダートコースでは、東京と京都では若干、平均値を下るものの中山・阪神では平均値を上回っています。そこが狙い目のような気がします。

今年こそG1初制覇を目指す岩田望騎手ですが、もしかするとダートG1が初勝利になるかも知れません。ただし、JRAのダートG1は東京のみなので半信半疑ですが…。

(芝コース)

京都、阪神 ◯ 東京、中山 ▲

(ダートコース)

中山、阪神 ◎

第6位 戸崎 圭太騎手(112勝)

芝コース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京25162011417514.3%23.4%34.9%
中山1216117411310.6%24.8%34.5%
京都1017911.1%11.1%22.2%
阪神12110147.1%21.4%28.6%
Total39343320531112.5%23.5%34.1%

ダートコース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京17191211516310.4%22.1%29.4%
中山189136910916.5%24.8%36.7%
京都020570.0%28.6%28.6%
阪神1139147.1%14.3%35.7%
Total36312819829312.3%22.9%32.4%

これまで全国リーディング3回、関東リーディングを7回受賞している戸崎圭太騎手。

”東京の戸崎は強い”と言われるだけあって、約90%が関東での騎乗ですが、改めて平均値で見ると、芝コースは東京、ダートコースは中山で見分けた方が良さそうな感じがします。

そして、関西での騎乗は極端に少ないため、数字も平均値よりも全て下回っています。関西遠征をされた時の戸崎騎手には注意が必要かと思います。

(芝コース)

東京 ◎ 京都、阪神 ▲

(ダートコース)

中山 ◎ 京都、阪神 ▲

第7位 坂井 瑠星騎手(107勝)

芝コース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京442223212.5%25.0%31.3%
中山23416258.0%20.0%36.0%
京都1320107011311.5%29.2%38.1%
阪神1312107310812.0%23.1%32.4%
Total32392618127811.5%25.5%34.9%

ダートコース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京562132619.2%42.3%50.0%
中山15113205.0%30.0%35.0%
京都3112116712125.6%35.5%44.6%
阪神1615146711214.3%27.7%40.2%
Total53382816027919.0%32.6%42.7%

昨今、急成長を遂げている坂井瑠星騎手が第7位にランクイン。

2023年はレモンポップで中央ダートG1を完全制覇したように坂井騎手も岩田望騎手と同じく表を見る限り、芝コースよりもダートコースの方が得意なように感じます。

特に京都でのダートコースの勝率は、平均値よりも大きく上回っていますね。

さらに全体的には逃げ・先行馬に騎乗した場合、好騎乗が目立ちますので、合わせて狙ってみるのも面白いと思います。

(ダートコース)

京都 ◎ 東京 ◯

第8位 西村 淳也騎手(76勝)

芝コース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京230131811.1%27.8%27.8%
中山403323910.3%10.3%17.9%
京都92024671207.5%24.2%44.2%
阪神511448687.4%23.5%29.4%
Total2034311602458.2%22.0%34.7%

ダートコース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京11119224.5%9.1%13.6%
中山24118258.0%24.0%28.0%
京都995871108.2%16.4%20.9%
阪神38753714.2%15.5%25.4%
Total1522141772286.6%16.2%22.4%

2023年は大躍進となった第8位の西村淳也騎手ですが、表を見る限り、ベスト10の中で最も得意不得意の差が少ない騎手といえそうです。

また、勝率よりも連対率・複勝率の方が数字も良く見えます。

さすがは数年前までには、密かに”穴男”と呼ばれていただけあって、どの会場でも平均値並みに馬券に絡むことが多いようです。

なお、芝コースに限っては東京・中山は単勝、京都は複勝といった狙い方をする方が面白そうに思えますね。

(芝コース)

東京、中山 ◎ 京都 ◯

(ダートコース)

中山 ◯

第9位 鮫島 克駿騎手(75勝)

芝コース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京00416200.0%0.0%20.0%
中山010450.0%20.0%20.0%
京都141697111012.7%27.3%35.5%
阪神101516651069.4%23.6%38.7%
Total24322915624110.0%23.2%35.3%

ダートコース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京311141915.8%21.1%26.3%
中山000330.0%0.0%0.0%
京都4139791053.8%16.2%24.8%
阪神1113181021447.6%16.7%29.2%
Total1827281982716.6%16.6%26.9%

西村騎手と同じく2023年に大活躍を見せた鮫島克駿騎手が第9位にランクインしました。

表を見ますと、得意な会場は芝コースが京都、ダートコースでは東京と数字に現れていますね。

逆に騎乗数も少ないですが、中山では芝ダートとも難色を示しているようです。

また、栗東所属でありながら京都のダートコースは勝率が最も悪くなっていますので単勝狙いは注意が必要です。

(芝コース)

京都 ◯

(ダートコース)

東京 ◎

第10位 武 豊騎手(74勝)

芝コース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京03218230.0%13.0%21.7%
中山20271118.2%18.2%36.4%
京都13106477617.1%30.3%38.2%
阪神11118386816.2%32.4%44.1%
Total26241811017814.6%28.1%38.2%

ダートコース

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競馬場1着2着3着着外出走勝率連対率複勝率
東京311131816.7%22.2%27.8%
中山1336137.7%30.8%53.8%
京都14133407020.0%38.6%42.9%
阪神696355610.7%26.8%37.5%
Total2426139415715.3%31.8%40.1%

第10位の武豊騎手は、ほぼ満遍なく平均値に近い数字です。

得意不得意の差があまりないように見えるのは、さすがレジェンドといったところでしょうか。

特に”京都は庭”というだけあって、芝・ダートコースとも京都の勝率は平均値よりも高いです。

強いて言えば、2023年は東京の全体と中山の勝率だけが平均値と比べ大きく差があるところが気になりますが、それでも東京では通算464勝、中山でも通算234勝を挙げているレジェンドですから大きく割り引く必要はないかも知れませんね。

(芝コース)

京都、阪神 ◎

(ダートコース)

京都 ◎

まとめ

今回の統計データを全体的に見ますと、芝コースは各ジョッキーとも、それぞれの平均値でおおよそ推移していますが、ことダートコースになると得手不得手が多く見られた感があります。

全体的にまとめると、JRA主要4会場において芝のレースは人気に逆らわず、ダートでは、しっかりと得意・不得意を取り入れてみてはいかがでしょうか。

今回の内容が少しでも皆さんの馬券購入の参考になれば幸いです。

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