競馬の予想でよく見かける「◎本命」「○対抗」「☆&×穴馬」。
新聞やサイトの印欄に並ぶこれらのマークは、馬の評価や勝つ可能性を示す重要なサインです。
しかし、初心者にとっては「どれが一番強いの?」「どう使えばいいの?」と疑問に感じることも多いはず。
本記事では、これらの印の意味と使い方をやさしく解説しながら、馬券予想での活用方法まで紹介します。
「本命・対抗・穴馬」を理解すれば、競馬新聞がもっと面白く読めるようになります。
本命・対抗・穴馬とは?
競馬の予想印は、出走馬の「信頼度」や「期待値」を表す目印のような存在です。
新聞やネットの予想欄では、◎や○、☆などの印を使い、どの馬をどの程度評価しているのかを示しています。
ここからは、予想の基本となる本命、次点となる対抗、そして伏兵となる☆&×穴馬について順に解説します。
本命(◎)とは?勝つ可能性が最も高い信頼の軸
本命とは、そのレースで最も勝つ可能性が高いと予想される馬に付けられる印です。
予想家にとっての“軸馬”であり、単勝・馬連・3連複など、どの券種でも中心に据えられる存在です。
本命を選ぶ際は、過去の実績やコース適性、馬場状態、調教の動きなど総合的な要素を判断材料とします。
ただし人気馬=本命とは限らず、あくまで「最も信頼できる1頭」を意味します。
本命の見極め方を誤ると予想全体が崩れるため、ここが勝負を分ける最重要ポイントです。
対抗(○)とは?本命に迫る実力馬
対抗とは、本命馬に次いで高く評価される2番手の有力馬に付けられる印です。
本命が勝つ可能性が最も高いとされる一方で、展開や馬場の変化によって勝利をさらう可能性を秘めているのが対抗です。
実力・調子ともに安定しており、勝ち負けできる能力を持つ馬が該当します。
また、馬連や3連複では本命との組み合わせの軸となる存在でもあります。
本命と同等に信頼できるか、あるいは条件がそろえば逆転もあり得る――そんな「もう一頭の主役」と言える存在です。
穴馬(☆&×)とは?一発逆転を狙える伏兵
穴馬とは、人気の盲点にありながら上位争いの可能性を秘めた“伏兵”のことです。
単勝オッズで7番人気以下に位置する馬が該当するケースが多く、展開や馬場、距離延長・短縮などの条件変化で激走することがあります。
印では☆や×で示されることが多く、3連複や馬連で高配当を狙う際に欠かせない存在です。
特に「人気薄の実力馬」は妙味が大きく、いわば予想のスパイス的存在です。
本命や対抗を軸にしながら、この穴馬をどう絡めるかが馬券戦略の腕の見せどころです。

印の使い方と予想の基本
競馬予想では、印を使って各馬の評価を示します。
これらの印は単なる記号ではなく、レースの展開や信頼度を可視化するための“予想の言語”ともいえる存在です。
印の意味を正しく理解すれば、予想家の意図や戦略も見えてきます。
ここからは、その印の基本的な使い方と考え方を見ていきましょう。
予想印の読み方を覚えよう
競馬新聞やネットの予想欄では、馬名の横に◎や○、▲、☆、△などの印が並んでいます。
これらは予想家が各馬をどの程度評価しているかを示す“順位付け”です。
基本的に、◎が最も高い評価で「本命」、○が「対抗」、▲が「単穴」、☆や×が「穴馬」、△が「連下(れんした)」を意味します。
また、印が多く付いた馬ほど多くの予想家から支持されていることを表します。
まずは以下の一覧を覚えておくと便利です。
| 印 | 呼び方 | 意味・立ち位置 |
|---|---|---|
| ◎ | 本命 | 最も勝つ可能性が高い馬 |
| ○ | 対抗 | 本命に次ぐ有力馬 |
| ▲ | 単穴 | 一発の可能性がある馬 |
| ☆・× | 穴馬 | 人気薄の伏兵 |
| △ | 連下 | 3着以内に食い込む可能性がある馬 |
自分で印をつけてみよう
予想印の意味を理解したら、実際に自分で印をつけてみましょう。
まずは出走表を見ながら、近走成績やコース適性、騎手・厩舎の相性などをチェックします。
最も信頼できると思う馬に◎を、対抗馬に○、一発を期待する馬に▲、そして人気薄の中で気になる馬に☆や×をつけていくのが基本です。
最初は感覚的でも構いませんが、レース結果と照らし合わせて“なぜ好走・凡走したのか”を振り返ることが上達への近道です。
印をつける行為は、ただの遊びではなく「自分の予想を可視化する訓練」として非常に効果的です。

本命・対抗・穴馬を活かした馬券の組み方
印を理解したら、実際に馬券購入にどう活かすかが重要です。
まずは◎本命を軸に据え、○対抗や▲単穴を相手にした馬連・3連複などを組み立てるのが基本です。
一方、☆や×の穴馬は人気が低いため、少額でも高配当を狙える魅力があります。
「本命+穴馬」の組み合わせで馬券を買うと、的中率と回収率のバランスが取りやすくなるでしょう。
また、全ての印を鵜呑みにせず、自分の予想スタイルを持つことも大切です。
印の活用はあくまで“思考の補助線”として使うのが上級者のやり方です。
高配当を狙う「本命・対抗・穴馬」の活用術
予想印を理解できたら、次はそれを“馬券でどう生かすか”がポイントです。
本命・対抗で堅実に的中を狙うのも良いですが、競馬の醍醐味はやはり高配当。
穴馬を上手に組み合わせることで、少ない点数でも大きなリターンを狙うことができます。
ここでは、初心者から中級者まで使える印の活用テクニックを紹介します。
初心者は本命×対抗で当てる喜びを
競馬を始めたばかりのうちは、まず“的中させる感覚”を身につけることが大切です。
そのためには、◎本命と○対抗の組み合わせから始めるのが最もシンプルで効果的です。
この2頭を中心に馬連・ワイドなどの基本馬券を買うことで、無理なく的中の流れをつかめます。
本命が強いと見たレースでは、対抗を相手にした1点勝負もおすすめです。
最初は大きな配当を狙わず、コツコツ当てて“勝つ楽しさ”を体験することが、競馬を長く楽しむ第一歩になります。

フォーメーションで穴馬を絡めよう
競馬で高配当を狙うなら、フォーメーション馬券を活用するのがおすすめです。
フォーメーションとは、1着・2着・3着に入る馬を“印の強さごと”にグループ分けして組み合わせる買い方です。
たとえば、1着に◎本命、2着に○対抗・▲単穴、3着に☆や×の穴馬を配置すると、人気馬を押さえつつ伏兵の一発も狙えます。
点数を調整しながら組み合わせを工夫することで、少ない資金でも大きな配当を得るチャンスが広がります。
印のバランスを見ながら、攻めと守りを両立させることがコツです。

荒れるレースでは「穴党」の出番
人気馬が信頼できない混戦レースでは、「穴党(あなとう)」の出番です。
穴党とは、人気薄の馬を中心に馬券を組み立てて高配当を狙うスタイルのこと。
天候の変化や馬場状態、展開の乱れなどによって荒れやすい条件を見抜くことが重要です。
たとえば、重馬場やハンデ戦は波乱の可能性が高く、伏兵が台頭する傾向があります。
本命馬が不安定なときは、☆や×の印を軸に3連複・3連単を少点数で狙うのも戦略のひとつです。
大胆な発想と冷静な分析が、高配当をつかむ鍵となります。

まとめ|競馬の本命・対抗・穴馬を理解して予想をもっと楽しもう
競馬予想の印は、単なるマークではなく“考え方を整理するツール”です。
◎本命や○対抗で堅実に勝負するのも良し、☆や×の穴馬で一発を狙うのも良いでしょう。
印の意味を理解し、自分なりの基準で使い分けることで、レースの見え方が大きく変わります。
初心者は「当てる喜び」から、経験を積んだら「高配当の妙味」へ――。
印を味方につければ、競馬の奥深さと予想の面白さをより強く実感できるでしょう。

