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F.ジェルー騎手はいつまで日本に?短期免許の期間・騎乗予定・過去の実績を紹介

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今年のアメリカ・ブリーダーズカップ(米G1)をフォーエバーヤングが歴史的快挙を成し遂げたことは記憶に新しいと思いますが、2017年の同レースを制したガンランナーを知っている方は少ないかも知れません。

ガンランナーは、アメリカでG1レースを6勝した名馬で現在は種牡馬として大活躍をみせていますが、日本では、地方交流重賞でも活躍したドライゼを筆頭に僅かながらも産駒が走っています。

そんなアメリカの歴史的名馬ガンランナーの主戦騎手だったF(フローレン).ジェルー騎手(以下ジェルーに略)が、12月6日から12月31日までの約1か月間で短期騎手免許を取得し、日本での騎乗予定であることが明らかになりました。

しかし、日本での騎乗は今回が初めてとあって、知名度はほとんどないかと思います。

そこで今回は、ジェルー騎手について紹介していきたいと思います。

短期騎手免許で来日していたD(ダミアン).レーン騎手が11月30日で期間満了となり、ちょうどレーン騎手と入れ替わる形となるジェルー騎手も今年のG1シーズンにおいて、間違いなく注目の的になる騎手と思います。

この機会にジェルー騎手のことを知って、馬券購入などのお役立ていただければと思いますので、ぜひ最後までご高覧ください。

目次

F(フローレン).ジェルー騎手とは?

ジェルー騎手は、1986年7月16日にフランスのノルマンディー生まれの39歳。身長164cm、体重52kgで現在アメリカを拠点とするアメリカ競馬トップジョッキーの1人です。

そんなジェルー騎手の父ドミニク・ジェルー氏は、フランスで騎手および調教師として活躍し、その影響もあってかジェルー騎手は、13歳でフランスの乗馬アカデミーに入学します。

その後、見習い騎手として、2004年5月にロンシャン競馬場で初勝利を挙げると、翌2005年には、43勝を挙げて見習い騎手リーディングに輝きました。

さらに翌2006年も44勝をマークし、騎手リーディング18位に入りましたが、ここでジェルー騎手にとっての転機が訪れます。

それは、かつてオールアロングやサガスで凱旋門賞(仏G1)を連覇し、他にもチャンピオンステークス(英G1)や日本の富士ステークス(G2)を勝った名牝トリプティクなどを管理したフランス出身で、アメリカに厩舎を置くパトリック・ビアンコーヌ調教師の誘いもあり、2007年初頭にアメリカのカリフォルニアに渡米したことです。

しかし、アメリカに渡ったジェルー騎手の騎手人生は、順風満帆とはいきませんでした。

それは、2つの問題が重なり、1つはビザの就労問題、そして、もう1つは渡米した2007年の秋頃にキーンランド競馬場にて、手首骨折および2箇所の椎骨骨折といった重度の落馬事故に見舞われたことです。

その後、カリフォルニアから離れることを余儀なくされたジェルー騎手は、母国フランスで数か月間の療養からアイルランドに渡り、クールモア・スタッドにて約半年間を過ごしビザの問題が解消すると2008年にアメリカのシカゴに拠点を移しました。

そして、アメリカのイリノイ州シカゴにて本格的に騎手人生をスタートさせたジェルー騎手は、徐々に頭角を現わす形で活躍し始めると、2010年9月には、アーリントンパーク競馬場で行われたパッカーアップステークス(米G3)をデードベイブで制し重賞初制覇を飾ると、その年の騎手リーディング10位に輝きます。

また、2014年11月には、アメリカBCスプリント(米G1)をワークオールウィークで制し、見事G1初勝利とともにG1ジョッキーの仲間入りを果たしました。

翌2015年には、ケンタッキー州での騎乗も増えたことがジェルー騎手にとって、大きな転機となり、BCターフスプリント(米G1)をモンゴリアンサタデー、BCジュベナイルフィリーズターフ(米G1)をキャッチアグリムスで制すると、アメリカ競馬でもトップクラスのG1レース・アーリントンミリオン(米G1)をザピッツァマンで勝利するなど、この年に5つのビッグタイトルを手にしたことで大きく飛躍した1年となります。

こうして、母国フランスからアメリカに移住し、その才能を開花させたジェルー騎手ですが、彼を語る上で絶対に外せない、ジェルー騎手が世界的トップジョッキーに上り詰めたといっても過言ではない出会いが訪れます。

それは、冒頭でも少し触れましたが、アメリカ競馬にて、G1レースを6勝した名馬・ガンランナーとのコンビを組んだことです。

ガンランナーとは、2016年から2018年にかけてBCクラシックをはじめとする数々のビッグレースを獲得したことで2016年には年間217勝といった自身最高のキャリアを樹立。

さらに2018年5月23日にケンタッキー州ルイビルで行われた帰化式典で忠誠の誓いを立てたことでアメリカ市民権を獲得しました。

2021年には、2位からの繰り上がり勝利となりましたが、マンダルーンでケンタッキーダービー(米G1)を勝利し、2023年1月26日にフェアグラウンズ競馬場にて北米通算2,000勝を達成するなど、今やアメリカ競馬のトップジョッキーに数えられる1人です。

なお、ジェルー騎手は、シカゴを拠点とするルイス・スピンドラ―騎手の娘・ケイシー・スピンドラ―と結婚し、現在2人の子供がいます。

また、今回の身元引受調教師は、栗東の福永祐一調教師で、契約馬主はグレーターロンドンなどの馬主で知られる窪田芳郎氏です。

これまでの実績や主な勝ち鞍は?

ジェルー騎手のこれまでの実績は前述の通りとなりますが、主な勝ち鞍に目を向けると、まず、ガンランナーとは、2016年のクラークハンデ(米G1)をはじめ、翌2017年には、BCクラシック、ホイットニーステークス(米G1)、ウッドワードステークス(米G1)、スティーブンフォスターハンデ(米G1)、2018年のペガサスワールドカップ(米G1)と6勝を挙げています。

また、2018年と2020年には、モノモイガールでBCディスタフ(米G1)を2度勝利し、2023年にもイディオマティックに騎乗し、BCディスタフを制するなど、ここまでブリーダーズカップ優勝は合計8回、その他にもケンタッキーオークス(米G1)などのビッグレースにも勝利しています。

さらに今年のドバイワールドカップ(G1)では、日本ダート最強馬の1頭フォーエバーヤングを抑え勝利したヒットショーに騎乗していたことも記憶に新しいかと思います。

このことから、ジェルー騎手は、ビッグレースで大きな存在感を放っているといえるのではないでしょうか。

日本での実績は?

ジェルー騎手にとって、今回が初来日となるため、これまでジェルー騎手の日本での実績はありませんが、注目は何といっても来日騎乗2日目となる12月7日のチャンピオンズカップに出走予定のルクソールカフェに騎乗することでしょうか。

現在、ルクソールカフェは、想定3番人気と予想されていますが、ダート競馬の本場アメリカのトップジョッキーとして活躍するジェルー騎手の手綱捌きで来日早々に日本のG1制覇となっても何ら不思議ではありません。

それだけの実力を伴ったジョッキーですので、馬券妙味は少ないかも知れませんが、それ以上にジェルー騎手の手綱捌きとそれに対抗する日本のジョッキーたちの戦いにも注目したいところです。

また、現時点で朝日杯フューチュリティステークス(G1)でもタガノアラリアに騎乗予定ですので、ビッグレースでのジェルー騎手から目が離せませんね。

F.ジェルー騎手のまとめ

今回は、ジェルー騎手について紹介しました。

母国フランスからアメリカに渡り、そのキャリアを成功させたジェルー騎手。

日本の競馬でどのような活躍ぶりをみせてくれるのか、今から非常に楽しみですが、まずは日本での生活に慣れていただき、ターフでの大活躍(特にダート)に期待したいですね。

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