競馬の馬券にはさまざまな買い方がありますが、中でも【フォーメーション】は、的中率と配当のバランスを考えながら効率的に馬券を組み立てられる方法の一つです。着順ごとに自由に組み合わせを指定して、狙いたい馬を買える買い方なので流しやボックスと比較しても柔軟性の高い買い方といえるでしょう。
当記事では、フォーメーション買いの基本的な考え方や活用のコツを詳しく解説していきます。
競馬のフォーメーション買いとは?
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フォーメーション買いとは、複数の組み合わせを効率的に購入する方法の1つです。特定の馬を軸にしつつ、他の複数の馬を自由に組み合わせることで的中率を上げつつ資金を抑えられることや幅広い組み合わせを効率的に購入できる点が、フォーメーション買いのメリットといえます。
逆にデメリットとしては、買い方が少し複雑になるため、資金管理が難しくなり、多点買いで投資額が膨らむ可能性があります。そのため、フォーメーション買いをしっかり理解することが、攻略の第一歩となるわけです。
フォーメーションの買い方の例
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続いて、フォーメーションの買い方の例を説明します。
まず、1着~3着に入る馬を3頭順不同に当てる馬券を3連複といいますが、3連複フォーメーション買いとなれば、3頭のうち1頭を軸にして組み合わせることをいいます。
たとえば、通常だと軸馬を①番、相手馬に②番、③番、④番、⑤番と選んだ場合、購入の組み合わせ点数は下記の6通りです。
1-2-3
1-2-4
1-2-5
1-3-4
1-3-5
1-4-5
しかし、軸馬を①番、相手馬の1列目に②番、③番、2列目に④番、⑤番とした場合の組み合わせは下記の4通りになります。
1-2-4
1-2-5
1-3-4
1-3-5
着順ごとに自由に買い目を選択できるフォーメーションで予想した結果、買い目を抑えることができました。
よって、通常よりもフォーメーション買いのほうが購入点数を減らすことに適していますが、仮に1-2-3や1-4-5で決着した場合、通常買いだと的中しますが、フォーメーション買いの組み合わせでは、不的中となります。
そして、フォーメーション買いがもっとも多く使用されているのが、3連単です。それは、1着、2着、3着を順番通りに的中させる馬券だからです。
たとえば、1着に①番、2着に②番と③番、3着に④番と⑤番の馬といった形でフォーメーションを組んだとします。この場合の組み合わせは、下記の4通りです。
1→2→4
1→2→5
1→3→4
1→3→5
かなり少ない点数で3連単を購入することができますが、3連複と違って着順通りに当てなければならないため、的中率はグンと下がります。
よって、購入のコツは、信頼できる馬を軸にすることが重要となり、また、荒れそうなレースでは相手を多めに選ぶことも大切です。そして、高配当が期待できるレースでは、組み合わせに重点を置くのも1つの要因となってくるでしょう。
フォーメーション買いが適しているレースの例
次にフォーメーション買いが適しているレースの例を実際に行われたレースを基に紹介します。
これは、2024年に行われたチャンピオンズカップの最終オッズ表です。このレースでは、1番人気のレモンポップと2番人気のウィルソンテソーロのオッズに若干の開きはありますが、レース前では2強と予想されていました。
このようなレースで3連単を購入する場合は、ボックス買いや流し買いよりも購入点数が抑えられるフォーメーション買いが有効的となります。
たとえば、1着にレモンポップを固定し、2着にはウィルソンテソーロを固定、3着は、3番人気だったペプチドナイルや4番人気以降の馬を据えることで購入点数を抑えることができます。
なお、レース結果は、1番人気→2番人気→9番人気の決着となり、3連単の配当は18,050円となりました。
フォーメーション買いのおすすめポイント
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最後にフォーメーション買いを最大限活用するためのおすすめのポイントをいくつか紹介します。
1.軸馬選びが重要
これは、信頼度の高い馬を軸にすることです。上位人気馬が勝つ確率が高いと予想したレースでは、1〜2番人気の馬を軸にしましょう。また、堅実な走りを見せる先行タイプの馬もおすすめです。
2.相手馬選びも慎重に
オッズが割れているレースでは、相手馬を多めに選ぶことです。その中には、人気薄の中穴馬や大穴馬も数頭含めてみてください。特に3連系の馬券では、相手に人気薄を1頭入れるだけで配当が大きく跳ね上がることもよくあります。
3.資金配分の工夫も意識すること
高配当狙いの組み合わせには少額にし、手堅い組み合わせには多めに資金配分すると良いです。
4.荒れそうなレースでは複数軸も検討すること
2頭の有力馬がいてどちらかが勝つだろうと予想した場合、軸馬を2頭に設定するダブルフォーメーションも有効です。
たとえば、3連複ダブルフォーメーションで1列目に①番と③番馬、2列目3列目には、④番、⑤番、⑥番馬とすれば、購入の組み合わせは以下の6通りです。
1-4-5
1-4-6
1-5-6
3-4-5
3-4-6
3-5-6
ただし、①番と③番の馬が馬券圏内に入ると不的中となりますので、ダブルフォーメーションは、勝つか負けるかといった極端な成績を持つ馬が2頭以上いる場合、有効的な組み方といえるでしょう。
競馬のフォーメーションのまとめ
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今回は、フォーメーション買いについて紹介しました。
フォーメーション買いを活かすことで、効率的に的中率と配当のバランスを取ることができます。ボックス買いや流し買いでは、少し購入点数が多くなると判断した場合、フォーメーション買いを是非とも参考にしてみてください。