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A(アレクシ)・バデル騎手とは?経歴や身長、成績について徹底解説

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JRAは2025年7月24日に現在、香港を拠点に活躍するアレクシ・バデル騎手(以下バデル騎手)に対し、短期騎手免許を交付することを発表しました。

バデル騎手といえば、2023年に札幌で開催されたワールドオールスタージョッキーズに参戦するため初来日しましたが、JRA短期騎手免許の取得は今回が初となります。

今シーズン香港リーディングで10位の成績を残すなどの活躍を見せるバデル騎手。しかし、残念ながら日本での知名度はそこまで高くはありません。

そこで今回は、バデル騎手について紹介していきたいと思います。

すでにフランスや香港でもG1を勝利しているバデル騎手ですが、少しでもその実力を知ることで馬券購入の参考になると思いますので、ぜひ最後までご高覧ください。

目次

アレクシ・バデル騎手とは?身長についても解説

バデル騎手は、1989年12月5日にフランス・パリの北に位置するラモルレイで生まれました。

父は1991年のジャパンカップ(G1)で2着だったマジックナイトに騎乗したアラン・バデル元騎手、母はフランス初の女性調教師で2000年のジャパンカップに管理馬レーヴドスカーを出走させた(結果は7着)ミリアム・ボラック・バデル師という競馬一家に生まれました。

これだけでもバデル一家は日本競馬に馴染みがあるといえそうですね。

そんなバデル騎手は、身長158センチ、体重52キロと、日本人騎手でいえば、ベテランの北村宏司騎手や柴田大知騎手などと同じで身長は全体的に低い方になります。

競馬一家の中で育ったバデル騎手。2006年にフランスで見習い騎手免許を取得すると、翌2007年にはフランスの見習騎手チャンピオンに輝き、2年目には60勝を挙げてフランスリーディングのトップテン入りを果たしました。

その後、2013年には、パリコンセイユ賞(仏G2)をノースキングで制して重賞初制覇、2015年には、クリフトス・スミヨン騎手に次いでアガ・カーン殿下のセカンドジョッキーとして任命されると、リーディング7位となる104勝を挙げる活躍をみせ、2018年には、フランス・ジャンロマネ賞(仏G1)でG1初制覇を成し遂げました。

また、現在の拠点である香港での初騎乗は、2016年12月から約2か月間の滞在で7勝を記録。

それがきっかけとなり、その後は毎年のように香港での騎乗機会が増え、本格的に香港を拠点とした2020-2021年シーズンでは、自己最高の58勝を挙げて香港リーディング6位になるなど、幅広い活躍をみせています。

なお、今回の短期騎手免許期間は、2025年7月26日から8月25日までの約1か月間で身元引受調教師が栗東の高野友和調教師、契約馬主はノーザンファーム代表の吉田勝己氏となっています。

バデル騎手のこれまでの実績や主な勝鞍は?

バデル騎手のこれまでの実績ですが、G1初制覇は先述の通り、2018年にフランスのドーヴィル競馬場で行われたジャンロマネ賞でノンザに騎乗して勝利しました。

また、現在の拠点である香港では、ウェリントンとのコンビで2021年および2022年のチェアマンズスプリントプライズ(香G1)を連覇。

さらには、昨年の安田記念(G1)に参戦した香港馬ヴォイッジバブル(この時の騎乗はパートン騎手で17着)で2023年の香港ダービー(香G1)を初優勝するなど、これまで香港G1を3勝と大舞台でも結果を残しています。

なお、直近の香港での成績は、2022-2023年シーズンが517戦35勝で香港リーディング9位、翌2023-2024年シーズンでは584戦43勝と香港リーディング6位の成績を残し、2023年7月には香港での通算200勝を達成しました。

また、先日シーズン終了となった2024-2025年では、セレブレーションカップ(香G3)をヘルシーハッピーでジャニュアリーカップ(香G3)をハッピートゥゲザーで制するなど、519戦31勝は、香港リーディング10位と常にトップランキングに顔を出す活躍をみせています。

このように香港でもトップクラスの実力を誇るバデル騎手ですから、今回の短期騎手免許での来日は、非常に楽しみな存在になりそうですね。

バデル騎手の日本での実績は?

バデル騎手の日本での実績は、まず初来日となった2023年のワールドオールスタージョッキーズに参戦し2日間で8鞍に騎乗。

これが日本での初騎乗となりました。そのワールドオールスタージョッキーズでは、第4戦にて7番人気だったフェステスバントを勝利に導き、JRA初勝利を挙げ、最終的には8戦1勝、5位という結果でした。

そして、今回の短期騎手免許での来日では、その実力を早々に日本の競馬ファンに見せ付けることになります。

それは、7月26日の中京競馬第2レースの3歳未勝利にて、7番人気だったサッカレッロを勝利に導き、JRA通算2勝目を挙げると、続く第6レース四日市特別(3歳以上2勝クラス)でも4番人気に支持されたジョヴィアンで3着に入るといった活躍があったからです。

これには、バデル騎手のことをあまり知らない日本の競馬ファンもバデル騎手は”買いの騎手”なのかも知れないと思ったのではないでしょうか。

そんなバデル騎手は、短期騎手免許としての初勝利に「また日本に来たいと思っていました。こういう機会をいただいてすごくうれしい。サポートしてくださる方々に感謝しています。」とコメントを残しましたが、これは凄く人柄の良さが伝わってくるコメント内容だったと思いますね。

また、翌27日も引き続き中京競馬場で5鞍に騎乗。中でも酷暑対策の中で行われたメインレース・東海ステークス(G3)では、9番人気だったエートラックスに騎乗し、スタートから果敢に先頭集団に取り付き見せ場を作りました。

残念ながら結果は11着でしたが、その存在感を十分にアピールする格好となったのは間違いありませんし、来日早々から重賞レースに騎乗できるのは、その実力が馬主や調教師にも認められているからだと思います。

ただ、バデル騎手の勢いは重賞レースに出走するだけではありません。

そのあとに行われた中京8レースの御在所特別(3歳以上1勝クラス)では、2番人気に支持されたメディテラニアンに騎乗し、4番人気のフルレゾンにハナ差で勝利すると、続く中京最終12レースの3歳以上1勝クラスでも3番人気だったピースフルナイトに騎乗。最後は、ゴール前で3頭が横並びになる大接戦となりましたが、これも見事にハナ差で制し、来日3勝目、JRA通算4勝目を挙げました。

この中京8レースおよび12レースともにハナ差の接戦をモノにしたバデル騎手は、競り合いにも強い騎手なのかも知れません。

なので、今後、8月25日までの約1か月間、バデル騎手が騎乗するレースで接戦が予想される場合、馬券的にも積極的に狙っていくと面白いのではないでしょうか。

バデル騎手のまとめ

今回は、香港競馬のトップジョッキーとして活躍するバデル騎手について紹介しました。

この2日間のバデル騎手を見て、魅力ある騎手だと思った方は多いのではないでしょうか。

難解なレースが続くこの夏競馬において、バデル騎手の名前を覚えておくことは決して損ではないと思いますので、今後もバデル騎手に注目してみてください。

最後に余談ですが、2023年の来日時では、氏名表記が「アレクシス・バデル」でしたが、今回から「アレクシ・バデル」に変更されていますので、もし2年前に来日したバデル騎手と今回来日したバデル騎手は別人ではなく、同じ方ですので勘違いしないようにしてください。

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