2024年に2度目の騎手大賞を受賞したC(クリストフ).ルメール騎手(以下ルメール騎手)。
その実力は競馬ファンなら誰でも知っていることであり、また「予想で迷えば、とりあえずルメール騎手を買っておけ!」との新たな格言たるものまで浸透しているほどです。
ただ、ルメール騎手も人間ですから、すべてのレースで勝てるわけでもなく、馬券圏外になることだって勿論あります。
しかし、現在の日本競馬において、まずはルメール騎手を中心に馬券を組み立てるのがセオリーといった最善策であることは間違いありません。
そこで今回は、ルメール騎手の得意な競馬場や距離、クラスなどから好走条件を算出し、どのパターンで狙い目なのかをお伝えしていきたいと思います。
この好走条件を頭に入れておくだけで的中率や回収率の向上に大きくつながると思いますので、ぜひ最後までご高覧ください。
※以下、文中内の表に記載する数字はすべて2022年1月1日〜2024年12月31日の直近3年間です。
ルメール騎手の総合成績
まずは、ここ直近3年間、ルメール騎手の総合成績をみていただきたいと思います。
総合 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
芝・ダート | 450 | 312 | 230 | 831 | 24.7% | 41.8% | 54.4% |
改めて、勝率・連対率・複勝率ともに凄い成績ですが、特に複勝率は驚異の50%超えですので、冒頭にもお伝えしました「予想で迷えば、とりあえずルメール騎手を買っておけ!」は、あながち間違いではありませんよね。
この総合成績を基に次からは、距離別・競馬場別・クラス別について分析し、狙い方についてお伝えしていきます。
距離別から狙う方法
それでは、総合成績と同じくルメール騎手の直近3年間の距離別成績を表にしましたので、こちらをご覧ください。
距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
~1,200m | 40 | 29 | 19 | 97 | 21.6% | 37.3% | 47.6% |
~1,400m | 67 | 48 | 40 | 150 | 22.0% | 37.7% | 50.8% |
~1,600m | 109 | 978 | 57 | 220 | 23.5% | 40.3% | 52.6% |
~1,800m | 89 | 90 | 53 | 176 | 21.8% | 43.9% | 56.9% |
~2,000m | 73 | 36 | 33 | 112 | 28.7% | 42.9% | 55.9% |
~2,200m | 29 | 11 | 13 | 39 | 31.5% | 43.5% | 57.6% |
~2,400m | 32 | 16 | 7 | 26 | 39.5% | 59.3% | 67.9% |
~2,800m | 7 | 3 | 7 | 10 | 25.9% | 37.0% | 63.0% |
2,801m~ | 4 | 1 | 1 | 1 | 57.1% | 71.4% | 85.7% |
※表内の黄色は、総合成績よりも高い数字
上記の表はルメール騎手の距離別成績です。
表を見ていただくと、お分かりかと思いますが、どの距離においてもかなり高い数字を残しています。その中でも特筆すべき点は、2,000メートル以上でしょうか。
特に根幹距離である2,400メートルは、日本ダービー(G1)やジャパンカップ(G1)が行われる距離で、この数字を見れば、ルメール騎手の強さが分かりますよね。
さらにレース番組的に多くはないですが、2,800メートル以上の長距離戦でも無類の強さを発揮していることが分かります。
よって、距離別でルメール騎手を狙うなら、中距離から長距離になるでしょうか。ただし、それ以外の短距離やマイルでも好成績を残していますので、ルメール騎手の場合、特に距離は関係ないかも知れません。
競馬場別から狙う方法
続いては、競馬場別からみたルメール騎手の成績を距離別と同じく表にまとめました。
以下の表をご覧ください。
競馬場 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
札幌 | 23 | 21 | 13 | 74 | 17.6% | 33.6% | 43.5% |
函館 | 4 | 4 | 4 | 9 | 19.0% | 38.1% | 57.1% |
福島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
新潟 | 30 | 21 | 5 | 42 | 30.6% | 52.0% | 57.1% |
東京 | 223 | 146 | 111 | 320 | 27.9% | 46.1% | 60.0% |
中山 | 102 | 55 | 48 | 187 | 26.0% | 40.1% | 52.3% |
中京 | 13 | 12 | 12 | 59 | 13.5% | 26.0% | 38.5% |
京都 | 34 | 24 | 13 | 58 | 26.4% | 45.0% | 55.0% |
阪神 | 21 | 29 | 24 | 82 | 13.5% | 32.1% | 47.4% |
小倉 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
※表内の黄色は、総合成績よりも高い数字
上記の表はルメール騎手の競馬場別の成績です。
ここでは、距離別と違い総合成績と比較すると、少しバラツキが見られます。まず、もっとも得意としているのは、東京・中山・京都の主要会場でしょうか。また、ローカル競馬場では、新潟の勝率・連対率の高さが目立ちます。
逆に不得意まではいきませんが、ルメール騎手の中でも数字が悪いのは、札幌や中京、阪神競馬場といったところです。ただ、中京と阪神競馬場に関しての勝率は、総合と比べ半数近く下がっていますので、この場合は単勝で狙うよりも複勝で狙う方が得策かも知れません。
クラス別から狙う方法
続いて、クラス別でも同じようにみていきましょう。
クラス | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
新馬・未勝利 | 194 | 132 | 93 | 319 | 26.3% | 44.2% | 56.8% |
1勝クラス | 97 | 74 | 47 | 171 | 24.9% | 44.0% | 56.0% |
2勝クラス | 73 | 55 | 35 | 115 | 26.3% | 46.0% | 58.6% |
3勝クラス | 33 | 20 | 22 | 84 | 20.8% | 33.3% | 47.2% |
オープン | 18 | 8 | 11 | 44 | 22.2% | 32.1% | 45.7% |
重賞 | 35 | 23 | 22 | 98 | 19.7% | 32.6% | 44.9% |
※表内の黄色は、総合成績よりも高い数字
上記の表はルメール騎手のクラス別の成績です。
表の通り、総合成績と比較すれば、新馬戦も含めたクラスが下になればなるほど、ルメール騎手の強さが発揮されています。
なお、競馬には『競走馬7:騎手3』という言葉がありますが、下位クラスの競馬では、もう少し騎手が占める割合が高くなってきているのかも知れません。
性別から狙う方法
性別からもデータを算出しました。
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 301 | 189 | 139 | 462 | 27.6% | 44.9% | 57.7% |
牝馬 | 138 | 114 | 87 | 328 | 20.7% | 37.8% | 50.8% |
セン馬 | 11 | 9 | 4 | 41 | 16.9% | 30.8% | 36.9% |
※表内の黄色は、総合成績よりも高い数字
上記の表はルメール騎手の性別ごとの成績です。
ルメール騎手はアーモンドアイやグランアレグリアなど、牝馬に強いイメージがありそうですが実際には牡馬に騎乗した場合の成績の方が高いことが分かりました。それでも複勝率は牡馬・牝馬に関係なく50%を超えていますので、ルメール騎手に関して性別は、そこまで大きく気にする必要はなさそうですね。
馬齢別から狙う方法
最後に馬齢別でもデータを算出しましたので、以下の表をご覧ください。
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2歳 | 111 | 93 | 67 | 189 | 24.1% | 44.3% | 58.9% |
3歳 | 128 | 78 | 58 | 239 | 25.4% | 41.0% | 52.5% |
3歳上 | 134 | 77 | 65 | 253 | 25.3% | 39.9% | 52.2% |
4歳上 | 77 | 64 | 40 | 150 | 23.3% | 42.6% | 54.7% |
※表内の黄色は、総合成績よりも高い数字
上記の表はルメール騎手の年齢ごとの成績です。
こうして見ますと、連対率と複勝率が高いのはまだ成長が始まったばかりの新馬と古馬でした。
逆に単勝率は成長真っ盛りの3歳馬に騎乗した時のほうが高いです。
なお、表内の3歳と3歳上の区分けですが、1月から6月上旬までは3歳馬だけのレースと4歳以上の馬によるレースがあります。ただし、それ以後は3歳馬と4歳馬が一緒に出走するようになるために、このような区分けにしています。
ルメール騎手の買い方 まとめ
今回は、ルメール騎手の狙い方について紹介しました。
結論的にルメール騎手は、どのような条件でも馬券圏内に高い確率で入ってきます。
そんな中でも上記の表を参考にもっと細かく狙いを定めることで購入点数はかなり抑えることができると思いますので、是非とも取り入れてみてください。