競馬を予想する上で多くの競馬ファンの方は、穴馬を見つけようとしていると思います。
そして、予想通りに穴馬を的中させると、とても気持ちが良いものですし高配当も期待できますよね。そのため、穴馬探しに日々奔走している方も多いのではないでしょうか。
しかし、しっかりと予想できなければ、ただお金を無駄にするだけで的中させることはできませんし、穴馬を的中させることは、そう簡単なことではありませんよね。
そこで今回は「穴馬の見つけ方」を4つご紹介します。
穴馬の考え方や見つけ方などをお伝えしていきますので、是非とも馬券購入の際に役立ててください。
穴馬を見つける4つのポイント

早速ですが、今回は穴馬の見つけ方を4つのポイントに分けて紹介します。詳細は下記の通りです。
- 馬場状態や天候から探す方法
- コースや距離から穴馬を探す方法
- 前走成績から穴馬を探す方法
- 産駒(血統)から穴馬を探す方法
いずれもデータを使って予想しているので、データを見ることができるツールを使いながら予想することを推奨します。
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馬場状態や天候から穴馬を見つける方法

まず、1つ目のポイントは馬場状態や天候から穴馬を探すことです。
これは昔から「馬場が荒れると配当面も荒れる」といわれているように降雨を嫌がる競走馬や荒れた馬場を不得意とする競走馬など、人気通りの決着にならないイコール荒れる傾向になるからです。
しかし、反対に荒れた馬場を走ることを得意としている競走馬がいることも事実です。
よって、馬場状態から穴馬を探す場合、重馬場や不良馬場での成績を確認することが大事となってきます。
たとえば、これは某競馬新聞の出馬表の一部を抜粋したものです。
見ていただくと、1番右の競走馬は、7戦4勝2着2回とほぼパーフェクトの成績ですが、重と不良の欄を確認すると上から0000となっていますので、まだ道悪を経験したことがありませんので、未知数だと判断できます。
ちなみに0000数字は上から1着、2着、3着、着外の回数を表しています。
次に右から2番目の競走馬は15戦7勝と勝率50%を誇る強豪馬ですが、重・不良の欄を見ますと上から0001なので、過去に1回走り着外だったという結果ですから、不得意なのかも知れません。
そして、特筆すべきは、右から3番目の競走馬です。重・不良の欄を確認しますと、上から2000と過去に2回走り2回とも勝利していますので、重馬場や不良馬場が得意といえそうです。
このように馬場状態や悪天候の場合は、まず各出走馬の重・不良馬場の成績を確認するようにしましょう。
また、馬場状態や天候から穴馬を探す場合、脚質も非常に大事な部分となってきます。
特に逃げ脚質を持っている競走馬は穴馬候補となります。
これは、聞いたことがあるかも知れませんが、競走馬の中には前の馬が蹴る泥が跳ねて顔に付いてしまい走る気をなくしてしまったという事例があります。
しかし、逃げ馬の場合、先頭を走るわけですから前から泥が跳ねてくることはありません。
また、人気馬が悪い馬場に脚を取られて走りにくくベストパフォーマンスを発揮できないというパターンも見られますが、逃げ馬の場合は先頭を切って走るので荒れていないところを選択して走らせることも可能となります。
よって、重馬場や不良馬場といった道悪での逃げ馬は、穴馬として抑えておきましょう。
コースや距離から穴馬を見つける方法

次に2つ目のポイントとして注目すべき点はコースや距離です。
競走馬は、人間と同じく1頭1頭の性格が違いますし、当然のことながら得意・不得意もあります。
たとえば、主に1,800メートルを走って実績を残している競走馬が、1,600メートルに距離を短縮して人気を落としている場合、この競走馬は間違いなく”買い”です。
その理由は、距離が200メートル短縮されても問題なくこなせる可能性が高いからです。
ただし、競馬場によっては、同じ距離であってもコース形態は様々ですので、穴馬を見つけるには、それぞれの競馬場のコース形態がとても深く関係してきます。
そして、ここで狙いたいのが最後の直線が短いコースで人気薄の逃げ馬です。
これは直線が短いため、人気のある追い込み勢がゴール前で届かないシーンが多く見られるからです。
よって、予想の際には、コース形態やレースの距離で穴馬が見つけられるということをしっかりと頭に入れておくことも非常に大事となります。
前走成績から穴馬を探す方法

続いて3つ目のポイントは、前走の成績から考えて穴馬を探すことです。
これは、前走の着順と出走頭数を見て見つけ出す方法となります。
その対象となる穴馬候補は前走で馬群に埋もれてしまい着順を落としてしまった、また、不利を受けて着順が悪かったことで今回のレースで人気が落ちている馬が対象です。
それをピックアップして、今回のレースの展開や枠番・馬番さらに他の馬との力関係を見てどんな走りをするか展開を読んでいきます。
そこで今回はスムーズな走りができそうな馬を見つけることができれば、穴馬として”買い”となります。
また、前走が重馬場や不良馬場、ハンデ戦といった通常と異なるレースだった場合は、度外視しても構いません。ただ、それで人気を落としているなら狙い目だと思います。
ここで1つ例を出しますと、2024年のスプリンターズステークス(G1)を勝ったのは、9番人気のルガルでした。しかし、ルガルは前走の高松宮記念(G1)において1番人気ながら10着に敗れました。そのため、スプリンターズステークスでは大きく人気を落としていました。
このように本来実力があるにもかかわらず、前走成績によって人気が落ちてしまうケースはよくあるので、しっかりと出馬表を確認することで思わぬ穴馬を見つけることができます。
産駒(血統)成績から穴馬を探す方法

次に4つ目のポイントは、産駒別に穴馬を探す方法です。
これは、穴馬を探す際にその馬の親、特に父馬は誰なのかが重要なポイントになってきます。
なぜなら産駒ごとによく走る条件や逆に走れない条件があるからです。特にダートコースでは、その傾向が強く反映されますので、ここで産駒別に穴馬の条件をいくつか簡単にご紹介します。
こちらの表をご覧ください。

この表は2021年9月1日から2024年9月30日の約3年間分の中央競馬のダートレースの産駒データです。
表を見ていただくと、ヘニーヒューズ産駒とドレフォン産駒、そしてシニスターミニスター産駒がダートコースに強いことが分かります。
上から順に見ていきますと、まず1位のヘニーヒューズ産駒は、JRAに限らず地方競馬でも多くの産駒が実績を残していますので、ダートコースでは注目すべき点でしょう。
さらに2位のドレフォン産駒は勝率がもっとも高いですので、人気がないドレフォン産駒が出走している場合、単勝で狙ってみても面白いかも知れません。
また、3位のシニスターミニスター産駒は、複勝率が30%を超えていますので、たとえ最低人気だったとしてもヒモ馬などの買い目に入れておくことをオススメします。
そして、4位のロードカナロアや5位のキズナ、6位のドゥラメンテは、現役時代に芝コースで多くのG1レースを勝った競走馬だったにもかかわらず、ダートコースを走る産駒も多く輩出しており、それだけ種牡馬から伝わる力は、すべてが父馬に似るということではありません。
よって、これら上位に位置する種牡馬の産駒が、人気薄だった場合、積極的に狙っていくことも穴馬を予想するコツの1つとなりますので、是非とも覚えておいてください。
穴馬の見つけ方 まとめ

今回は、穴馬を予想するコツについてのポイントを4つお伝えしました。
競馬は人気馬だけでの決着というのは少なく、中穴馬から大穴馬が馬券圏内に入ることは決して稀ではありません。
その穴馬を的中させることが出来れば、配当面でも期待できますし的中率向上にもつながりますので、今回ご紹介した4つのポイントをぜひ馬券購入の際に取り入れていただけると幸いです。