2025年の中央競馬は、例年以上に大きな番組編成が行われました。
特にG1レースや重賞競走を中心に、開催日程に大きな改定が加えられています。
これまでにも細かな見直しは行われてきましたが、今年の変更は例年以上に影響が大きく、多くのファンや関係者にとって注目すべきものとなっています。
そこで、本記事では2025年の中央競馬の主な変更点について詳しく紹介したうえで、新しい競馬番組の特徴や影響についてまとめました。
中央競馬の重賞競走変更点

2025年の重賞競走は前年と比較しても大きく開催日程が変更しています。
また、開催終了したレースや新設重賞もいくつか確認できました。
ここからは、昨年から大きく変更した重賞競走について解説します。
宝塚記念の前倒し
G1レースでもっとも注目したいのが宝塚記念の前倒しでしょう。
宝塚記念は例年6月末に開催される春季のグランプリ競走でした。6月上旬に開催される安田記念までは毎週のようにG1レースが開催されていましたが、安田記念と宝塚記念は2週間の間隔があったのです。
ところが、2025年は2週間前倒しとなり、安田記念の翌週の開催となりました。これにより、5月上旬に開催される天皇賞(春)から宝塚記念まで7週続けてG1レースが開催されることが決まりました。
宝塚記念の前倒しの理由としては、暑熱と梅雨時期を考慮したうえの調整だそうです。
競走馬の体調管理をより万全にするための措置だと思われます。
この変更により、安田記念から宝塚記念のローテーションはほぼ消滅し、かつてのグラスワンダーやスイープトウショウのような激走は今後見られなくなるでしょう。ファンにとっては少し寂しいことかもしれません。
一方で、1969年から1995年の宝塚記念は6月上旬開催だったため、オールドファンにとっては懐かしいローテーションに戻ったともいえます。
しらさぎステークスの創設
2025年は新設重賞しらさぎステークスが阪神競馬場の芝1,600mで開催されます。このレースは、サマーマイルシリーズの開幕をを飾る一戦として指定されています。
実はこのしらさぎステークスは名前が変わっただけで中身はかつての米子ステークスと同じです。長年親しまれてきたレースが名称変更とと同時に重賞に格上げされました。
しらさぎの由来は兵庫県姫路市にある姫路城の別名【白鷺城】から来ており、兵庫県にある阪神競馬場との関連性からこの名が選ばれたのかもしれません。
しかし、米子ステークスはもともと鳥取県米子市にあるウインズ米子の開設を記念して付けられたレース名です。米子市民にとっては愛着のあるレース名が変わってしまうことに複雑な思いを抱く人もいるでしょう。
愛知杯が小倉牝馬ステークスに
これまで1月上旬に中京競馬場で開催されていた牝馬のハンデ重賞、愛知杯は小倉牝馬ステークスに名称が変わりました。
2025年の小倉牝馬ステークスは第一回開催となるため、実質的に新設重賞の創設と捉えることができます。
名称変更に背景には近年の酷暑対策がの影響があります。具体的には小倉と中京の開催時期が大幅に変更され、夏の小倉開催が短縮された一方、冬の開催期間が延長されました。
これまで愛知杯が開催されていた時期に小倉競馬場の開催期間が重なるようになったため、レース名が変更されたと考えられます。
京都牝馬ステークスが愛知杯に
これまで2月中旬に京都競馬場で行われていた京都牝馬ステークスは廃止となり、3月に中京競馬場で開催される愛知杯に名称が変更されました。
レース名だけ見たらこれまで1月に開催されていた愛知杯が開催時期を移行しただけのように思います。
ところが、京都牝馬ステークスからレース名を変えたことで、新たな愛知杯は従来の京都牝馬ステークスの舞台であった芝1400mを引き継ぎ、中京芝1400mでの開催となります。
つまり、2025年の愛知杯は、
- 名称は「愛知杯」
- 舞台は「中京競馬場」
- 距離は「芝1400m」
と、過去の愛知杯、京都牝馬ステークスのいずれとも異なる条件で行われることになります。
レース名以外は従来とまるで別物のレースとなったため、多くのデータ予想派を中心に異論が出ている要因となっています。
マーメイドステークスが府中牝馬ステークスに
牝馬限定のハンデ重賞として親しまれてきたマーメイドステークスは2024年で廃止となり、これまで10月に東京競馬場で開催されていた府中牝馬ステークスが、マーメイドステークスのレース条件を引き継ぐ形でリニューアルされ、東京競馬場の芝1800mで新たなスタートを切ることになりました。
従来の府中牝馬ステークスとコースこそ同じであるものの、負担重量が別定からハンデに、開催時期が秋から夏に、そしてグレードもG2からG3に降格となりました。
コースを除けばまるで別物のレースとして生まれ変わったのでデータ派からしたらクレームものの改悪措置といえるでしょう。
過去のデータが通用しなくなる可能性があるので、過去のデータが溜まるまではデータ以外の情報で予想を行いたいです。
アイルランドトロフィー府中牝馬ステークスがアイルランドトロフィーに
10月に開催されていたアイルランドトロフィー府中牝馬ステークスはアイルランドトロフィーへと名称変更されました。
このレースは元々、1993年から2016年までオープン競走、もしくは1600万条件(現在の3勝クラス)でアイルランドトロフィーとして開催されていました。
2017年に、当時行われていた府中牝馬ステークスと統合される形で現在のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークスという名称になったのです。
しかし、2025年の大幅な番組変更により、アイルランドトロフィー府中牝馬ステークスはアイルランドトロフィーの名称のみを引き継ぎ、レース内容も変更されることになりました。
一方、府中牝馬ステークスという名称は、廃止となったマーメイドステークスの条件を引き継ぐ形で6月に開催時期を移し、東京競馬場の同じコースで、別定戦からハンデ戦へとレース内容を大きく変更して生まれ変わりました。
小倉2歳ステークスが中京2歳ステークスに
夏の小倉競馬の締めくくりとして行われていた小倉2歳ステークスが、2025年から中京2歳ステークスへと名前を変え、中京競馬場を舞台に新たなスタートを切ることになりました。
この背景には、近年の酷暑対策として小倉競馬場と中京競馬場の開催時期が大きく変更されたことがあります。
従来の小倉競馬は7月下旬から9月上旬にかけて開催されていましたが、2025年は7月のみの開催となり、これまで小倉競馬が開催されていた期間はすべて中京競馬が担うことになりました。
そのため、従来の小倉2歳ステークスの開催時期と中京競馬の開催時期が重なることになり、名称が変更されたのです。
なお、新設された中京2歳ステークスは、従来の小倉2歳ステークスよりも距離が1ハロン(200m)長い芝1,400mで行われます。
2歳馬にとっては適性距離が広がるという意味で、良い変更かもしれません。
小倉サマージャンプが小倉ジャンプステークスに
小倉競馬場で開催されていた障害重賞の小倉サマージャンプは2025年から小倉ジャンプステークスに名称変更します。
これは、小倉競馬場の開催時期が大きく変わったことが理由です。
これまで小倉サマージャンプは名前の通り夏の小倉競馬場で行われていました。
ところが、2025年は冬の時期の小倉開催が長くなったため、小倉サマージャンプが2月に開催されることとなりました。
そのため、レース名に夏を意味する【サマー】という言葉が不自然になり、名称変更されたというわけです。
アーリントンカップがチャーチルダウンズカップに
2025年からは従来のアーリントンカップがチャーチルダウンズカップに名称変更します。
レース名の【アーリントン】とはアメリカ合衆国にかつてあったアーリントンパーク競馬場を指し、1992年にアーリントンパーク競馬場と阪神競馬場が姉妹提携を結び、寄贈を受けたことで、当開催されていたペガサスステークスの名称がアーリントンカップに変更しました。
※なお、交換競走としてアーリントンパーク競馬場では「阪神ステークス」というダート1,600mのレースが開催されています。
ところが、アーリントンパーク競馬場は2021年の9月に廃止することが発表されました。
廃止後もしばらくはアーリントンカップの名称でレースが行われましたが、阪神競馬場は新たにチャーチルダウンズ競馬場と姉妹提携を結んだため、2025年からチャーチルダウンズカップの名称で開催されます。
なお、レース名は変わったものの、従来のアーリントンパークが担っていたNHKマイルカップの前哨戦という位置づけは引き継いでいます。
チャレンジカップと鳴尾記念の開催時期の変更
2025年はチャレンジカップと鳴尾記念の開催時期が変更します。
2024年までチャレンジカップは12月の上旬に、鳴尾記念は6月に開催されていましたが、チャレンジカップは9月半ばの阪神秋開催に、鳴尾記念は12月上旬開催となりました。
開催時期の変更に伴い、チャレンジカップは2016年以来となるハンデ戦に、鳴尾記念は2011年以来の阪神芝1,800mに距離短縮しているので注意したいです。
なお、鳴尾記念に関しては2011年まで12月上旬に開催されていたので、かつてのレース体型に戻ったといってもいいでしょう。
チャレンジカップもかつて9月に開催されていましたが、9月開催のハンデ戦という条件はアグネスレディーが勝利した1980年以来なので、よっぽどのオールドファンではない限り馴染みがないかもしれません。
東海ステークスとプロキオンステークスの入れ替え
これまで1月に開催されていた東海ステークスと7月に開催されていたプロキオンステークスが2025年から入れ替わります。
ただし、入れ替わるのはレース名のみとなっているため、プロキオンステークスは従来のダート1,400mから東海ステークスのダート1,800mに距離延長となります。
それと同時に東海ステークスはこれまでG2レースだったので、プロキオンステークスもG2に昇格となりました。
対して、東海ステークスはこれまでのプロキオンステークスの条件を引き継ぐため、ダート1,800mから1,400mに距離短縮し、グレードもG2からG3に格下げとなっています。
わざわざレースを入れ替えた理由はおそらく、プロキオンステークスの由来である【プロキオン】が冬の大三角を形成するため、レース名にふさわしい時期へ移行したと考えられます。
そういった意味では中央競馬のダート競走で唯一G2開催だった東海ステークスはとんだとばっちりを受けたといってもいいでしょう。
中山グランドジャンプの距離延長(障害4,250mから4,260mに)
春の障害最強馬を決める中山グランドジャンプは従来の4,250mから4,260mに距離延長となりました。
これまでの中山グランドジャンプはBコースで行われていましたが、今年はCコースを使用します。
Bコースは最内から3メートルの箇所に内ラチを設けていましたが、Cコースになることで最内から6mの位置にラチが移行します。BコースとCコースでは全長に違いがでたため、例年よりも10m長い距離となりました。
なお、これまでにも4,260mで開催されたことが一度だけあります。
それは、2011年の中山グランドジャンプで、この年は東日本大震災の影響で中山グランドジャンプの開催が未定となりました。
同年7月に本来なら福島競馬場で行われるはずだったレースを中山競馬で代替開催となり、そのタイミングで中山グランドジャンプが行われています。
このときの中山は秋開催に備えて内ラチ沿いの芝を保護していたため、Cコースを使用していたことから中山グランドジャンプも例年より10m距離の長い生涯4,260mで開催されていました。
関屋記念とチャレンジカップがハンデ戦に(関屋記念は開催時期も変更)
関屋記念とチャレンジカップが別定戦からハンデ戦に変更となっています。
この二つの競走は開催時期も替わっており、関屋記念は従来よりも2週前倒し、チャレンジカップは12月開催から9月開催となっています。
特に注目したいのが関屋記念で、これまで夏の新潟開催半ばに行われていたものが開幕週開催となりました。
また、従来は別定戦だったので夏競馬にしては実力のある馬が好走傾向にありましたが、これからは荒れるハンデ重賞ということで例年通りにはいかないことでしょう。
開幕週開催も相まって、超高速馬場決着が見られるかもしれませんよ。
なお、チャレンジカップも別定戦からハンデ競走に変わりましたが、2016年までハンデ開催だったのでこちらはそこまで違和感がなく、どちらかというと秋開催になったことのほうが慣れるまでに時間がかかりそうです。
新潟記念と中京記念は別定戦に
2025年から新潟記念と中京記念がハンデ戦から別定戦になります。
もともと中京記念は夏の中京最終週、新潟記念も夏の新潟開催最終週に行われていた名物ハンデ重賞なので、これまで高配当を求めて馬券購入していた方からしたら違和感があることでしょう。
別定戦になることで、これまでほど高配当は見込めないかもしれません。
なお、中京記念は従来の7月開催から1カ月後ろ倒しとなり、8月中旬開催となりました。2025年は札幌記念の裏で開催されます。
新潟記念は従来通り、夏の新潟開催最終週に行われます。
有馬記念は12月28日開催。JRAで最後の日に重賞が行われる
2025年の有馬記念は12月28日に開催されます。
例年12月28日はホープフルステークスが開催されていましたが、今年はカレンダーの関係上、有馬記念が中央競馬で最後のG1となります。
ホープフルステークスがG1に昇格する以前から、締めは有馬という声が多かったので、昔から競馬に触れている方からしたら久々の有馬納めを満喫できるでしょう。
なお、ホープフルステークスは有馬記念が開催される前日の27日土曜日に開催されます。
同日には障害最強馬を決める中山大障害、そして、裏の阪神競馬場では阪神カップも開催されるため、今年の有馬ウィークは例年以上に盛り上がるのではないでしょうか。
中央競馬の番組変更点

2025年の中央競馬は数多くの重賞競走が開催時期を移行したり、名称変更やルール改正、廃止など、例年以上に更新されていました。
ただし、スケジュールが変更になったのは重賞レースだけではなく、競馬番組にも大きな改正が施されています。
ここからは、2025年の主な競馬番組の変更点を紹介します。
酷暑対策の拡大
最初に注目したいのが酷暑対策の拡大です。
酷暑対策とは、暑い時間帯のレースを避けることで競走馬や競馬関係者の暑さ対策を行うことです。
2024年度に夏の新潟競馬場で初めて試験的に行われており、午前中に数レース行った後、一日でもっとも暑いであろう正午の時間帯はレースを取りやめ、15時から再開し、18時ごろまでレースが行われていました。
2024年は試験的な意味合いもあったので夏の新潟で2週間しか行われませんでしたが、2025年度は新潟だけではなく、第3回中京競馬にも適応し、実施期間を4週に拡大するようです。
近年、本州以南で深刻な暑さが各地域でみられ、競走馬や関係者、来場者に大きな影響を及ぼすので、やむを得ない措置かもしれません。
なお、夏の北海道開催は従来通りの時間割で行われるので、休止時間帯は北海道のレース予想するのがいいかもしれません。
ステップレースの前倒し
ステップレースの前倒しにも注目したいです。
ステップレースというのはG1レースの優先出走権が与えられるレースで、クラシックの前哨戦はトライアルレースと呼びます。具体的には下記のレースが前倒しとなりました。
◆トライアルレース
- チューリップ賞(G2)
- フィリーズレビュー(G2)
- スプリングステークス(G2)
- チャーチルダウンズカップ(G3)
- 青葉賞(G2)
- プリンシパルステークス(L)
- 紫苑ステークス(G2)
- ローズステークス(G2)
- セントライト記念(G2)
- 神戸新聞杯(G2)
◆古馬のレース
- オールカマー(G2)
- 毎日王冠(G2)
- 京都大賞典(G2)
- 阪急杯(G3)
- オーシャンステークス(G3)
- 福島牝馬ステークス(G3)
- 京王杯スプリングカップ(G2)
- スワンステークス(G2)
- 富士ステークス(G2)
- アイルランドトロフィー(G2)※旧府中牝馬ステークス
◆2歳限定重賞
- アルテミスステークス(G3)
- ファンタジーステークス(G3)
最近始めた競馬ファンからしたら違和感があるかもしれませんが、かつてはG1レースにぶっつけで挑むのは無謀といわれた時期があり、一度前哨戦を使って身体をならしてからG1に向かうのが定石でした。
しかし、近年は外厩整備の発展に伴い、無理に前哨戦を使って怪我や戦績に傷を残すリスクを負わなくても、外厩で入念に調整してからG1に向かっても結果を残せるようになりました。
そうなると、ステップレースの役割が薄れるため、あえて間隔を設けることでステップレースに有力馬が集結するよう措置が取られたと思われます。
春の3歳G1の出走条件変更
春の3歳馬が出走できるG1レース※1の出走条件も変更になっています。詳細は以下の通りです。
※1,ここでいう春の3歳馬が出走できるG1レースは桜花賞・皐月賞・NHKマイルカップ・オークス・日本ダービーの5競走を指します。
2024年まで:通常の収得賞金
2025年以降:芝レースにおけるオープンか1勝クラス、もしくはパート1に定める外国の競馬の収得賞金
このルール変更によってどのような影響が出るかというと、ダート馬の参戦が厳しくなりました。
具体的には、2024年までは芝の実績がなくてもダートで収得賞金を稼いでいれば春のG1レースに出走できましたが、2025年以降はダートで稼いだ収得賞金は完全度外視されます。
確かに、ダート実績しかない馬が春のG1に出走するケースは目立ちますが、この場合、賞金が足りない芝馬のチャンスがダート馬によってつぶされていたので悪くない措置といえそうです。
なお、トライアルレースで優先出走権を得た馬は春のG1に出走できるので、かつてのコスモバルクやハイセイコー、現在活躍している馬で例えるならデシエルトのようなパターンの馬は出てくるかもしれません。
春古馬三冠と秋古馬三冠の褒賞金増加
2025年から春古馬三冠と秋古馬三冠の褒賞金が増額します。
春古馬三冠とは、大阪杯と天皇賞(春)、宝塚記念の3競走の総称で、秋古馬三冠は天皇賞(秋)とジャパンカップ、有馬記念の総称です。
実は、同年の春(秋)古馬三冠を全て勝利した馬はレースの賞金とは別に、特別褒賞金が付与されていました。
2024年までの褒賞金額は内国産馬が2億円、外国産馬は1億円でしたが、2025年以降は内国産馬3億円、外国産馬は1億5,000万円が付与されます。
2024年と比較すると1.5倍増しとなっているので、今後は挑戦する馬がいるかもしれません。
ただ、過去の名馬の例を見てみると、2017年の春古馬三冠に王手をかけたキタサンブラックが宝塚記念で9着に沈んでいることや、2023年と2024年の天皇賞(秋)とジャパンカップを連勝したイクイノックスやドウデュースが最後の有馬記念を回避しているように、完全制覇は非常に難しいです。
これだけ活躍している馬は無理して全レース出走するよりも、引退して種牡馬入りしたほうが稼げる可能性が高いので、正直なところ褒賞金はそこまで魅力的ではないかもしれません。
なお、2025年からは同年の春・秋古馬三冠対象6レースのうち、3レースを優勝した馬にも褒賞金が交付されます。
褒賞金額は内国産馬が2億円、外国産馬が1億円です。
例えば、同年の宝塚記念と天皇賞(秋)、ジャパンカップの3競走を優勝したら対象となるため、根詰めて春(秋)古馬三冠を狙うよりも現実的といえるでしょう。
なお、春(秋)古馬三冠を達成した場合は交付の対象となりません。
また、先に春(秋)古馬三冠のうちの3競走をせいしたのちに、春(秋)古馬三冠を完全制覇した場合は差額が交付されるようです。
夏の小倉と中京の入れ替わり
2025年は本格的に夏の小倉と中京が入れ替わりとなります。
もともと夏競馬は7月に中京、8月から小倉でレースが行われていましたが、2025年は7月に小倉、8月以降は中京でレースが行われることが決まりました。
この措置は2024年にも取られていましたが、これまでの小倉や中京で開催されていた重賞レースに修正を加えていることから、今後は7月小倉、8月中京が定着するのではないでしょうか。
2025年の中央競馬の重賞変更一覧 まとめ

今回は2025年の中央競馬の重賞変更についてまとめました。
オールドファンからしたら相当改正がされているのでややこしいですし、特にデータ予想派からしたらこれまで分析していたデータが白紙になるので正直なところ、余計なことをしてくれたと感じるでしょう
しかしながら、近年猛威を振るう暑熱対策やJRAも新規競馬ファンの獲得、さらにステップレースの役割を考慮したらやむを得ない変更だったかもしれません。
今回の措置が多くの競馬ファンに浸透するかは分かりませんが、当面はこの形でレースが行われると思うので、慣れていきましょう。