競馬のファンファーレは全21種類?JRAの曲・作曲者・生演奏を解説

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競馬場でレースが始まる直前に流れるファンファーレは、発走が近いことを知らせる合図であり、場内の空気を一気に盛り上げる演出でもあります。

「JRAのファンファーレは全部で21種類」と紹介されることがありますが、JRA公式サイトで案内されている基本区分は20種類です。

この記事では、JRAで使われるファンファーレの全体像を一覧にしたうえで、歴史、作曲者、G1や宝塚記念の専用曲、生演奏、地方競馬との違いまで分かりやすく解説します。

目次

競馬のファンファーレは何種類?JRAの基礎知識

JRAのファンファーレは、競馬場とレース条件の組み合わせによって使い分けられています。

まずは海外競馬との違いや始まりの歴史を確認し、記事の中心となる21種類の内訳を整理していきましょう。

海外にもファンファーレはある?日本競馬との違い

海外競馬にも、発走が近いことを知らせる音の合図はあります。

たとえばアメリカでは、招集を知らせるビューグルの号音「Call to the Post」が有名です。

ただし、日本の中央競馬のように、競馬場の組み合わせや一般・特別・重賞といった条件ごとに複数の曲を細かく使い分ける仕組みは特徴的です。

曲を聴くだけで、どの地域の競馬場で、どの格のレースが始まるのかを想像できる点は、日本の競馬観戦ならではの楽しみといえるでしょう。

競馬のファンファーレはいつから始まった?

日本の競馬中継でファンファーレが使われるようになった起点は、1959年とされています。

旧・日本短波放送の競馬中継で、発走のタイミングを聴取者に分かりやすく伝えるため、エドゥアルト・シュトラウス1世のポルカ「テープは切られた」が流されたのが始まりです。

その後、競馬場でも発走前に音楽を流す演出が定着し、現在につながる競馬場別・条件別のファンファーレは1987年から1988年にかけて整備されました。

JRA公式の基本区分は20種類、名鉄杯を含めると21種類

全国10か所のJRA競馬場は5つの組み合わせに分かれ、各組に「一般競走用」「特別競走用」「重賞競走用」の3曲があります。これだけで15種類です。

さらに関東・関西のG1用が2種類、障害競走用が2種類、宝塚記念専用が1種類あり、JRA公式サイトで案内されている基本区分は合計20種類になります。

この20種類に、中京競馬場の名鉄杯で流れる特別ファンファーレを加えたものが、よく紹介される「全21種類」の内訳です。

No.区分使用される競馬場・レース作曲者・由来
1一般競走東京・中山すぎやまこういち
2特別競走東京・中山すぎやまこういち
3重賞競走東京・中山すぎやまこういち
4一般競走京都・阪神宮川泰
5特別競走京都・阪神宮川泰
6重賞競走京都・阪神宮川泰
7一般競走福島・新潟服部克久
8特別競走福島・新潟服部克久
9重賞競走福島・新潟服部克久
10一般競走中京・小倉川口真
11特別競走中京・小倉川口真
12重賞競走中京・小倉川口真
13一般競走札幌・函館鷺巣詩郎
14特別競走札幌・函館鷺巣詩郎
15重賞競走札幌・函館鷺巣詩郎
16G1関東(東京・中山)すぎやまこういち
17G1関西(京都・阪神・中京)宮川泰
18障害競走J・G1三枝成彰
19障害競走J・G2、J・G3、特別・一般競走三枝成彰
20専用曲宝塚記念早川太海/一般公募
21特別ファンファーレ名鉄杯名鉄ミュージックホーンを編曲

※No.1〜20がJRA公式サイトで案内されている基本区分。No.21の名鉄杯を加える数え方では全21種類。

レースの格によって変わる専用ファンファーレ

一般・特別・重賞の3区分とは別に、G1、宝塚記念、名鉄杯、障害競走には専用または特別なファンファーレがあります。

曲の背景を知ると、レース前の短い時間をより楽しめます。

G1では関東と関西で曲が異なる

JRAのG1ファンファーレは、関東と関西で曲が異なります。

東京・中山で使用される関東版はすぎやまこういちさん、京都・阪神・中京で使用される関西版は宮川泰さんが作曲しました。

皐月賞、日本ダービー、有馬記念などでは関東版、桜花賞、大阪杯、菊花賞などでは関西版が基本です。

開催場が変更される場合もあるため、実際に使われる曲はその年の開催情報とあわせて確認すると確実でしょう。

宝塚記念は一般公募で選ばれた専用曲

宝塚記念では、通常の関西G1ファンファーレではなく、専用の曲が使われます。

この曲は一般公募に寄せられた3,000曲を超える応募の中から選ばれたもので、作曲者は早川太海さんです。1999年から使用されています。

早川さんは、レースに関わる馬と人の無事を願って作曲したと語っています。

華やかさの中にも温かみがあり、宝塚記念を象徴する音の一つとして定着しました。

名鉄杯は電車のミュージックホーンがモチーフ

中京競馬場で行われる名鉄杯では、名古屋鉄道の車両に搭載されているミュージックホーンを編曲した特別ファンファーレが流れます。

鉄道ファンにも知られたメロディーが競馬場に響く、冠レースならではの演出です。

この曲をJRAの基本20種類に加えることで、「中央競馬のファンファーレは21種類」と数えられます。

名鉄杯は実施時期や競走条件が変わる可能性があるため、観戦前には最新の開催日程を確認してください。

障害競走には2種類の専用ファンファーレがある

障害競走では、平地競走と異なる専用ファンファーレが使用されます。

区分は「J・G1用」と「J・G2、J・G3、特別・一般競走用」の2種類で、いずれも三枝成彰さんの作曲です。

同じ障害競走でも、中山グランドジャンプや中山大障害のようなJ・G1では、ほかの障害重賞とは異なる曲を聴けます。

ファンファーレの生演奏と作曲者

通常のレースでは収録音源が使われますが、G1や一部の重賞では楽団や音楽隊が生演奏することがあります。

演奏団体や作曲者に注目するのも、ファンファーレの楽しみ方の一つです。

ファンファーレは誰が演奏している?

生演奏を担当する団体はレースや年によって異なり、消防音楽隊、自衛隊の音楽隊、大学の学生、プロの演奏家などさまざまです。

中山競馬場の皐月賞では、船橋市消防局音楽隊によるファンファーレ演奏が例年の出演行事として知られています。

NHKマイルカップではNHK交響楽団のメンバー、大阪杯では大阪音楽大学の学生による演奏が恒例です。

ただし、天候や運営上の事情により録音音源へ変更される場合もあります。

生演奏は録音とはテンポや響きが少し異なり、観客の手拍子や歓声も重なるため、その日だけの臨場感が生まれます。

作曲者はゲーム・アニメ・歌謡曲でも有名

関東の曲を手がけたすぎやまこういちさんは、ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの音楽で広く知られています。

関西の曲を作曲した宮川泰さんは、「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ曲などで有名です。

札幌・函館を担当した鷺巣詩郎さんも、「新世紀エヴァンゲリオン」をはじめ数多くの映像作品で音楽を手がけています。

服部克久さん、川口真さん、三枝成彰さんも、クラシック、テレビ、映画、歌謡曲など幅広い分野で活躍してきた作曲家です。

ファンファーレを聴き比べると、それぞれの個性も感じられるでしょう。

地方競馬にも競馬場ごとのファンファーレがある

地方競馬でも、各主催者や競馬場が独自のファンファーレを用意しています。

JRAとは曲も分類方法も異なるため、全国の地方競馬を含めた一つの種類数を出すことはできません。

たとえば名古屋競馬では、公式サイトでクラス別に6種類の発走ファンファーレを紹介しており、一部の曲には「GLORIA」「躍動」「鉄騎」といった曲名も付いています。

このほかの地方競馬場にも、一般競走用、特別競走用、重賞用などのオリジナル曲があります。

遠征や映像観戦の際は、JRAとの違いを聴き比べてみるのも面白いでしょう。

競馬のファンファーレに関するよくある質問

JRAのファンファーレは20種類ですか、21種類ですか?

JRA公式サイトで案内されている基本区分は20種類です。

名鉄杯の特別ファンファーレまで加える数え方では21種類になります。

競馬のファンファーレに曲名はありますか?

JRAの基本ファンファーレは、「東京・中山の重賞競走用」のように使用区分で呼ばれるのが一般的で、個別の曲名は基本的にありません。

地方競馬には正式な曲名が公表されている例もあります。

ファンファーレは毎回生演奏ですか?

いいえ。

通常は収録音源が使用され、生演奏はG1や一部の注目レースなどで行われます。

予定されていても、天候などの事情で録音音源に変更されることがあります。

JRAのファンファーレはどこで聴けますか?

実際のレース映像で聴けるほか、JRA公式FAQではCD「KING OF TURF 中央競馬のファンファーレ2001年完全版」が案内されています。

商品の在庫や配信状況は販売店で確認してください。

また、YouTubeなどの動画サイトでも試聴できます。

一番有名な作曲者は誰ですか?

知名度では、「ドラゴンクエスト」シリーズのすぎやまこういちさんや、「宇宙戦艦ヤマト」の宮川泰さんが特に有名です。

ほかの担当者も、日本の音楽界を代表する作曲家として知られています。

まとめ:競馬のファンファーレは種類と背景を知るともっと楽しめる

JRA公式サイトで案内されているファンファーレの基本区分は20種類で、名鉄杯の特別ファンファーレを加えると、一般に紹介される21種類になります。

競馬場とレース条件で使い分けられる15曲に加え、関東・関西のG1、障害競走、宝塚記念には専用曲があります。

さらに、G1や一部の重賞では音楽隊や演奏家による生演奏を聴けることもあります。

次に競馬場や中継でファンファーレを耳にしたときは、曲から開催場やレースの格を想像し、作曲者や演奏団体にも注目してみてください。

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