競馬の解説や予想記事を見ていると、「関東馬」や「関西馬」という言葉を目にすることがあります。
しかし競馬を始めたばかりの人にとっては、「関東馬と関西馬は何が違うのか」「どうやって見分けるのか」と疑問に感じることも多いでしょう。
この記事では、関東馬と関西馬の基本的な意味や見分け方、両者の違い、G1レースの勝利数から見た強さの傾向まで、初心者にもわかりやすく解説します。
競馬の関東馬と関西馬とは?基本の意味
競馬では、競走馬の所属によって「関東馬」と「関西馬」という呼び方が使われます。
これは馬の出身地ではなく、どのトレーニングセンターに所属する調教師が管理しているかで区分されます。
まずは関東馬と関西馬の基本的な意味について確認していきましょう。
関東馬とは美浦トレセン所属の馬
関東馬とは、美浦トレーニングセンターに所属する調教師が管理している競走馬を指します。
美浦トレーニングセンターは茨城県美浦村にあり、関東地区の調教師や厩舎が拠点として利用しています。
そのため、美浦所属の厩舎に在籍している馬はすべて関東馬として扱われます。
競馬の出馬表や新聞でも、美浦所属の馬は関東馬として区別されることが多いです。
関西馬とは栗東トレセン所属の馬
関西馬とは、栗東トレーニングセンターに所属する調教師が管理する競走馬のことです。
栗東トレーニングセンターは滋賀県栗東市にあり、関西地区の厩舎が拠点として活動しています。
栗東所属の調教師が管理する馬は関西馬と呼ばれ、中央競馬では大きな勢力を持っています。
重賞やG1レースでも関西馬が多数出走することが多く、競馬ファンの間でもよく使われる分類です。
馬の出身地ではなく調教師で決まる
関東馬と関西馬の区分は、馬の生まれた場所ではなく調教師の所属によって決まります。
たとえば北海道で生まれた競走馬でも、美浦所属の調教師が管理すれば関東馬として扱われます。
逆に北海道生まれの馬でも栗東所属の厩舎に入れば関西馬になります。
つまり関東馬と関西馬の違いは、どのトレセンの厩舎に所属しているかで判断される仕組みです。
関東馬と関西馬の見分け方
競馬では関東馬と関西馬という言葉がよく使われますが、見分け方はそれほど難しくありません。
出馬表や競馬新聞、JRA公式サイトなどを確認すると、どちらの所属なのかすぐに判断できます。
ここでは、初心者でも簡単に分かる関東馬と関西馬の見分け方を紹介します。
出馬表の「所属」で見分けられる
関東馬と関西馬を見分けるもっとも簡単な方法は、出馬表の「所属」欄を見ることです。
中央競馬の出馬表には、各馬を管理する調教師の所属トレーニングセンターが表示されています。
ここに「美浦」と書かれていれば関東馬、「栗東」と書かれていれば関西馬です。
競馬新聞やインターネットの出馬表でも同じ表記が使われているため、レース前に確認するとすぐに判断できます。
競馬新聞やJRAサイトの表記
競馬新聞やJRA公式サイトでも、所属トレセンの表記によって関東馬と関西馬を区別できます。
多くの場合、調教師名の横や所属欄に「美浦」「栗東」といった表記が付けられています。
美浦と書かれている場合は関東馬、栗東の場合は関西馬です。
競馬ファンや予想記事でもこの表記が基準になることが多く、所属を見るだけで東西の区分を判断できます。
調教師を見ると簡単に分かる
調教師の所属を確認することでも、関東馬と関西馬を見分けることができます。
中央競馬の調教師は、美浦トレーニングセンターか栗東トレーニングセンターのどちらかに所属しています。
そのため、美浦所属の調教師が管理する馬は関東馬、栗東所属の調教師が管理する馬は関西馬になります。
競馬に慣れてくると、調教師の名前を見ただけで関東か関西か判断できるようになるでしょう。
関東馬と関西馬の違い
関東馬と関西馬の大きな違いは、所属しているトレーニングセンターや調教環境にあります。
また、レースへの遠征スタイルなどにも特徴があり、東西で競馬の文化に違いが見られることもあります。
ここでは関東馬と関西馬の主な違いについて解説します。
所属トレセンが違う
関東馬と関西馬のもっとも大きな違いは、所属するトレーニングセンターです。
美浦トレーニングセンターに所属する調教師が管理する馬は関東馬、栗東トレーニングセンター所属の調教師が管理する馬は関西馬と呼ばれます。
美浦トレセンは茨城県美浦村にあり、関東地区の厩舎が拠点として活動しています。
一方、栗東トレセンは滋賀県栗東市にあり、関西地区の厩舎が所属しています。
このトレセンの違いによって、競走馬は関東馬と関西馬に分類されます。

調教環境や厩舎文化の違い
関東と関西では、調教環境や厩舎の文化にも違いがあります。
特に大きなポイントとしてよく挙げられるのが坂路調教です。
栗東トレセンでは比較的早い時期から坂路コースを活用した調教が広まり、スピードやパワーを鍛えるトレーニングが行われてきました。
この影響もあり、長い間関西馬の方が強いと言われる時期が続いたとされています。
現在では美浦トレセンでも坂路コースが整備されており、東西の調教環境の差は徐々に縮まっています。

遠征スタイルの違い
関東馬と関西馬では、レースへの遠征スタイルにも違いが見られます。
特に関西馬は積極的に遠征するケースが多く、関東圏の競馬場にも多く出走しています。
このような傾向から、以前は「西高東低」と呼ばれる状況が続いていました。
関西馬が多くの重賞やG1レースを勝利し、競馬界では関西馬優勢のイメージが広まったためです。
ただし近年は関東馬の活躍も増えており、東西の差は以前ほど大きくないと考えられています。
関西馬と関東馬どっちが強い?勝利数の傾向
競馬ファンの間では「関西馬と関東馬はどちらが強いのか」という話題がよく取り上げられます。
過去のデータを見ると、時期によって勢力図が変化しており、長い間関西馬が優勢と言われてきました。
ただし近年は関東馬の活躍も増えており、以前ほど大きな差はなくなりつつあります。
一時期は関西馬が圧倒的に強かった
かつての中央競馬では、関西馬がG1レースを数多く勝利し「西高東低」と呼ばれる状況が続いていました。
特に1990年代以降は栗東トレセン所属の馬が重賞やG1を次々と制し、関西馬の強さが際立つ時期がありました。
この背景としてよく挙げられるのが坂路調教の存在です。
栗東トレセンでは早い段階から坂路を活用したトレーニングが確立され、競走馬のスピードやパワーを強化する調教が行われてきました。
その結果、多くのG1勝ち馬が関西厩舎から誕生し、長く関西馬優勢の時代が続いたとされています。
最近は関東馬の活躍も増えている
近年は関東馬の活躍も目立つようになり、東西の勢力差は以前ほど大きくなくなってきました。
例えば、世界的名馬として知られるイクイノックスや、G1を多数制したアーモンドアイ、マイル路線で活躍したグランアレグリアなどは美浦所属の関東馬です。
この背景として大きいのが、ノーザンファーム天栄をはじめとする外厩の存在です。
外厩とは牧場系のトレーニング施設のことで、レース前の調整や調教の質が大きく向上したことで関東馬のレベルも上がりました。
その結果、日本ダービーを制したドゥラメンテなど美浦所属の名馬も数多く誕生しています。
現在の中央競馬では、関西馬が優勢と言われた時代ほどの差はなく、関東馬もG1戦線で互角に戦う時代になっています。

強いからといって馬券で有利とは限らない
関西馬は実績や勝利数の面で評価されることが多く、競馬ファンの間でも人気になりやすい傾向があります。
そのためオッズが低くなりやすく、単純に関西馬を買えば馬券で有利になるとは限りません。
一方で関東馬は過小評価されるケースもあり、人気が落ちることで配当妙味が生まれる場合があります。
そのため馬券戦略では、関西馬の実力と関東馬の期待値の両方を意識しながら予想することが重要になります。
まとめ|関東馬と関西馬の違いを理解すると競馬が面白くなる
関東馬と関西馬とは、競走馬の出身地ではなく調教師が所属するトレーニングセンターによって分類される呼び方です。
美浦トレーニングセンター所属の馬は関東馬、栗東トレーニングセンター所属の馬は関西馬と呼ばれます。
かつては坂路調教などの環境差から関西馬がG1レースで多くの勝利を挙げ、「西高東低」と言われる時代が続きました。
しかし近年はノーザンファーム天栄など外厩施設の発展もあり、関東馬の活躍も増えています。
現在の中央競馬では東西の実力差は以前ほど大きくなく、G1レースでも関東馬と関西馬が互角に争う場面が増えています。
関東馬と関西馬の違いを理解しておくと、レースの見方や予想の視点が広がり、競馬をより楽しめるようになるでしょう。

