競馬の世界で使われる「ボロ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
競馬におけるボロとは馬糞を指す業界用語で、厩舎や競馬場では日常的に使われています。
パドックや本馬場入場、さらにはレース中にボロをする馬も見られ、実は馬の体調や精神状態を判断する手がかりになることもあります。
ボロの状態やタイミングに注目することで、馬のコンディションを読み取れる場合もあるため、パドック観察のポイントとして知っておいて損はありません。
この記事では競馬用語としてのボロの意味や、ボロが出る理由、予想への活用方法まで分かりやすく解説します。
競馬のボロとは?意味と競馬用語としての使い方
競馬で使われる「ボロ」という言葉は、初心者には分かりにくい専門用語のひとつです。
意味を知っておくと、パドック解説や関係者のコメントも理解しやすくなります。
まずは競馬用語としてのボロの意味や使われ方を確認していきましょう。
競馬のボロとは馬糞を意味する用語
競馬で使われる「ボロ」とは、馬糞を意味する業界用語です。
厩舎や競馬場では日常的に使われている言葉で、関係者の会話や解説でも耳にすることがあります。
一般的には排泄物という表現が使われますが、競馬の世界ではボロという呼び方が定着しています。
厩舎では馬房の排泄物を片づける作業をボロ掃除と呼び、集めたボロを一時的に置く場所をボロ山と呼ぶこともあります。
このようにボロという言葉は、競走馬の管理や日常作業の中で広く使われています。
なぜ馬糞をボロと呼ぶのか
馬糞が「ボロ」と呼ばれるようになった理由には諸説があります。
有力な説としては、排泄された馬糞が丸い塊状になることから名付けられたという説や、排泄時にボロボロと落ちる様子や音が語源になったという説が知られています。
ただし明確な由来を示す記録は残っておらず、なぜボロという呼び方が定着したのかははっきりしていません。
現在では厩舎や競馬場、乗馬の現場でも広く使われる一般的な用語として定着しています。
馬はどれくらいボロをするのか
馬は体が大きく食事量も多いため、排泄するボロの量も非常に多くなります。
一般的に体重500kg前後の馬の場合、1日におよそ20kg前後のボロを排泄するといわれています。
年間にすると数トンにも達するため、厩舎では毎日のボロ掃除が欠かせません。
また、ボロの量や状態は健康管理の重要なチェック項目とされており、馬の体調を把握する手がかりにもなっています。
パドックでボロを見る意味とは
パドックでは歩き方や気配だけでなく、ボロの様子も馬の状態を判断する材料になります。
排泄のタイミングや状態から、体調や精神面のコンディションを読み取れる場合もあります。
ここではパドックでボロを見る意味やチェックポイントを解説します。
パドックボロで健康状態が分かる
パドックで見られるボロの状態は、馬の健康状態を判断する材料のひとつになります。
色や形、硬さを確認することで体調の良し悪しをある程度推測できるといわれています。
一般的には地面に落ちた際に3~4つに割れる程度の硬さが理想的とされ、健康な状態の目安になります。
反対に水分が多く緩すぎるボロは、ストレスや体調不良の可能性があるため注意が必要です。
パドック観察では歩様だけでなくボロの状態にも注目すると参考になります。
ボロが出ると落ち着いた証拠になることも
パドックや本馬場入場でボロを出す馬は珍しくなく、排泄はリラックスした状態のサインと考えられることがあります。
緊張している馬は排泄しにくいため、ボロが出ることで精神的な張りが抜けた可能性もあります。
その結果、力みが取れて本来の走りができるケースもあり、好走につながることもあります。
必ずしもプラス材料とは限りませんが、落ち着き具合を判断する参考材料のひとつとして注目されています。
パドックでボロをチェックするコツ
パドックでボロを見る際は、単に出たかどうかだけでなく細かいポイントを確認することが大切です。
まずは数量を見て、極端に多かったり少なかったりしないかをチェックします。
次に形や硬さなどの状態を確認し、健康的なボロかどうかを判断します。
さらにパドック周回中や本馬場入場前など、どのタイミングでボロをしたかを見ることで、馬の落ち着き具合を把握しやすくなります。
レース中にボロが出る理由とは
競馬ではパドックだけでなく、レース中にボロをする馬が見られることもあります。
一見すると珍しい現象ですが、生理的な仕組みから理由を説明することができます。
ここではレース中にボロが出る理由について解説します。
競馬レース中にボロが出るのは珍しい現象
競馬のレース中にボロが出るのは比較的珍しい現象とされています。
競走中の馬は興奮状態にあり、通常は交感神経が優位に働いているため排泄は起こりにくいと考えられています。
一方で排泄は副交感神経が優位なときに起こりやすく、体がリラックスした状態を示す反応です。
そのため全力で走っている最中にボロが出るのは生理学的には不自然ともいわれ、珍しいケースとして話題になることがあります。
レース中のボロがプラスに働くケース
レース中にボロが出た場合でも、必ずしもマイナスとは限りません。
排泄が起きるのは副交感神経が働いた状態とも考えられ、リラックスして走れている可能性があります。
ペースに余裕があり無理なく追走できている場合は、能力が高いことを示すサインと解釈されることもあります。
京成杯におけるダノンデサイルのように、レース中にボロをしながら好走した例もあり、一概に悪い材料とはいえません。
なぜレース中に尿ではなくボロが出るのか
レース前やレース中にはボロをする馬はよく見られますが、尿をする馬はほとんどいません。
これは排尿には立ち止まって特定の姿勢を取る必要があり、走行中には難しいためです。
一方で排便は動きながらでも可能なため、パドックやレース中でもボロが出ることがあります。
また野生の本能として、無防備になる排尿行動は危険を伴うため避ける傾向があり、その結果としてボロのほうが見られやすいと考えられています。
競馬のボロは予想に役立つのか
競馬のボロは専門用語として知られていますが、予想に役立つのか気になる人も多いでしょう。
パドック観察ではボロの状態が馬のコンディションを判断する材料になることがあります。
ここではボロと馬券予想の関係について解説します。
ボロから馬の状態を判断できるか
ボロの状態は馬の体調を知る手がかりになるため、調教師や厩舎スタッフも日常的に確認している要素のひとつです。
硬さや量、色の変化などから健康状態やストレスの有無を推測できる場合があります。
ただしボロの状態だけで好走や凡走を判断することは難しく、あくまで参考材料のひとつとして考えるのが現実的です。
歩様や気配、馬体の張りなど他の要素と合わせて総合的に判断することが大切です。
ボロを見る人は上級者が多い理由
ボロの様子まで細かく観察する人は、比較的経験豊富な競馬ファンが多い傾向にあります。
上級者ほどわずかな情報の違いを重視し、パドック観察の一部としてボロの状態も確認しています。
ボロの量や硬さ、出るタイミングなどは一見分かりにくいポイントですが、慣れてくると馬の落ち着き具合を判断する材料になります。
こうした細かな観察は経験が活きやすく、相馬眼を養う要素のひとつといえるでしょう。
まとめ|競馬のボロは馬の状態を知る重要なサイン
競馬で使われるボロとは馬糞を意味する専門用語で、厩舎や競馬場では日常的に使われています。
パドックではボロの量や硬さ、タイミングを見ることで体調や精神状態の目安になる場合があり、観察ポイントのひとつとして知られています。
また、レース中にボロが出るのは生理学的には珍しい現象ですが、必ずしもマイナス材料とは限りません。
馬券予想では決定的な要素ではないものの、他の情報と組み合わせることで状態判断の補助材料として活用できます。

