小倉芝2,000mは、ペースの変化と位置取りの判断が結果に直結しやすい中距離コースです。
スタンド前から長めの直線を走って最初のコーナーに向かうため、序盤からある程度流れやすく、1,800mよりも全体のペースは速くなる傾向があります。
道中で一度落ち着いたあと、3コーナー付近から再びペースが上がる形になりやすく、ここでの仕掛けどころが勝敗を分けるポイントになります。
またクラスや馬場状態によって脚質の有利不利が変わりやすく、枠順や位置取りの見極めも重要です。
本記事では、小倉芝2,000mの特徴をデータとともに整理し、攻略のポイントを分かりやすく解説していきます。
小倉芝2,000mのコース特徴

小倉芝2,000mはスタンド前の直線ポケットからスタートし、初角まで約470mと距離があるため前半から流れやすいコースです。
1,800mよりもペースが上がりやすく、単騎逃げは粘り切りにくい一方、先行~好位で脚を溜めた馬の差しが決まりやすい傾向にあります。
枠順の有利不利は基本フラットですが、速い時計が出る馬場では内をロスなく立ち回った馬が有利です。
反対に時計が掛かる馬場では外差しが届きやすく、馬場状態によって狙い方を変えることが重要になります。
小倉芝2,000mは前半が流れやすく、先行~好位で立ち回った馬の差しが決まりやすい一方、馬場次第で内有利と外差しが入れ替わるコースです。
小倉芝2,000mで開催される重賞
小倉芝2,000mでは、夏の名物重賞として知られる伝統の小倉記念が行われています。
さらに2025年からは小倉牝馬ステークスも新設され、中距離路線の重要な舞台として注目度が高まっています。
ここでは、このコースで行われる主な重賞レースを紹介します。
小倉牝馬ステークス
| グレード | G3 |
|---|---|
| 開催時期 | 1月下旬 |
| 出走条件 | 4歳以上牝馬 |
| 負担重量 | ハンデ |
| 1着賞金 | 3,800万円 |
小倉牝馬ステークスは、2025年に新設された4歳以上牝馬限定のG3重賞です。
従来1月に行われていた愛知杯の時期や条件を引き継ぎつつ、舞台を中京芝2,000mから小倉芝2,000mへ移して新たに創設されました。
ハンデキャップ戦として行われるため実力差が出にくく、波乱の決着も期待される一戦です。
冬の小倉開催を代表する牝馬限定重賞として、今後定着に期待できるでしょう。

小倉記念
| グレード | G3 |
|---|---|
| 開催時期 | 7月 |
| 出走条件 | 3歳以上 |
| 負担重量 | ハンデ |
| 1着賞金 | 4,300万円 |
小倉記念は1965年に創設された、小倉競馬場で最も歴史のある重賞競走です。
芝2,000mで行われるハンデキャップG3として定着しており、夏の中距離路線を彩る一戦として親しまれてきました。
現在はサマー2000シリーズの一戦に組み込まれていますが、前後にはG2の札幌記念や別定戦となった新潟記念が控えているため、シリーズの中ではメンバーが集まりにくい年もあります。
その一方でハンデ戦らしく波乱の決着も多く、夏競馬らしい混戦模様になりやすい重賞として知られています。
小倉芝2,000mのタイム
小倉芝2,000mは開催時期や馬場状態によって時計の出方が大きく変わるコースです。
特に夏の高速馬場と冬の時計が掛かる馬場では、平均タイムに明確な差が出ます。
ここでは平均タイムとレコードタイムを確認し、このコースの基準を整理していきます。
小倉芝2,000mの平均タイム
| クラス | レース数 | 平均タイム |
|---|---|---|
| 重賞・オープン | 12レース | 2:00.2 |
| 3勝クラス | 5レース | 2:02.0 |
| 2勝クラス | 17レース | 2:01.6 |
| 1勝クラス | 61レース | 2:02.0 |
| 未勝利 | 85レース | 2:03.1 |
| 新馬 | 15レース | 2:04.7 |
小倉芝2,000mのレコードタイム
| 年齢 | レコードタイム | 馬名 | レース名 |
|---|---|---|---|
| 2歳 | 1:59.5 | キラーアビリティ | 2歳未勝利 (2021年8月28日) |
| 3歳以上 | 1:56.8 | ガイアフォース | 国東特別(1勝クラス) (2022年7月3日) |
小倉芝2,000mのレコードタイムは、2歳が1分59秒5(キラーアビリティ)、3歳以上が1分56秒8(ガイアフォース)となっています。
どちらも夏の小倉開催で記録された高速決着で、コースのスピード性能の高さが表れたタイムといえるでしょう。
また、この2頭はいずれも2着馬に7馬身差をつける圧勝でレコードを更新しており、単に馬場が速かっただけでなく、競走馬自身の能力の高さも大きく影響しています。
実際に両馬とも後に重賞戦線で活躍しており、突出した素質を持つ馬が出走した場合、コースレコードが更新されやすい条件が整う点もこのコースの特徴です。
小倉芝2,000mのコースデータ
ここからは、小倉芝2,000mの各種データをもとに傾向を確認していきます。
枠順や脚質、人気別成績などを整理することで、このコースで好走しやすい条件が見えてきます。
予想の精度を高めるためにも、基本となるコースデータを押さえておきましょう。
小倉芝2,000mの枠順別データ
| 枠番 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 21-13-17-202/253 | 8.3% | 13.4% | 20.2% | 48 | 63 |
| 2枠 | 24-26-17-205/272 | 8.8% | 18.4% | 24.6% | 67 | 75 |
| 3枠 | 12-29-27-224/292 | 4.1% | 14.0% | 23.3% | 54 | 76 |
| 4枠 | 34-18-20-236/308 | 11.0% | 16.9% | 23.4% | 76 | 61 |
| 5枠 | 24-24-23-261/332 | 7.2% | 14.5% | 21.4% | 102 | 80 |
| 6枠 | 33-25-27-260/345 | 9.6% | 16.8% | 24.6% | 67 | 66 |
| 7枠 | 24-28-29-320/401 | 6.0% | 13.0% | 20.2% | 62 | 71 |
| 8枠 | 26-30-34-328/418 | 6.2% | 13.4% | 21.5% | 51 | 71 |
小倉芝2,000mの脚質別データ
| 脚質 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 25-21-17-155/218 | 11.5% | 21.1% | 28.9% | 183 | 105 |
| 先行 | 104-80-78-396/658 | 15.8% | 28.0% | 39.8% | 97 | 95 |
| 差し | 47-68-73-762/950 | 4.9% | 12.1% | 19.8% | 58 | 76 |
| 追込 | 5-12-17-692/726 | 0.7% | 2.3% | 4.7% | 5 | 23 |
| まくり | 17-12-9-30/68 | 25.0% | 42.6% | 55.9% | 161 | 153 |
小倉芝2,000mの人気別データ
| 人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 67-33-22-73/195 | 34.4% | 51.3% | 62.6% | 85 | 84 |
| 2番人気 | 40-33-30-92/195 | 20.5% | 37.4% | 52.8% | 84 | 84 |
| 3番人気 | 23-24-24-124/195 | 11.8% | 24.1% | 36.4% | 68 | 66 |
| 4番人気 | 18-27-25-125/195 | 9.2% | 23.1% | 35.9% | 72 | 77 |
| 5番人気 | 15-20-16-144/195 | 7.7% | 17.9% | 26.2% | 88 | 68 |
| 6~9番人気 | 26-44-55-635/760 | 3.4% | 9.2% | 16.4% | 66 | 82 |
| 10番人気以下 | 9-12-22-843/886 | 1.0% | 2.4% | 4.9% | 52 | 55 |
小倉芝2,000mの騎手別データ
| 騎手 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 藤岡康太 | 17-11-4-59/91 | 18.7% | 30.8% | 35.2% | 114 | 78 |
| 丹内祐次 | 16- 3-8-66/103 | 15.5% | 28.2% | 35.9% | 112 | 98 |
| 松山弘平 | 11-6-4-32/53 | 20.8% | 32.1% | 39.6% | 80 | 63 |
| 西村淳也 | 10-18-9-49/86 | 11.6% | 32.6% | 43.0% | 88 | 129 |
| 鮫島克駿 | 10-9-8-43/70 | 14.3% | 27.1% | 38.6% | 75 | 84 |
| 川田将雅 | 10-5-2-13/30 | 33.3% | 50.0% | 56.7% | 104 | 79 |
| 幸英明 | 8-6-7-67/88 | 9.1% | 15.9% | 23.9% | 61 | 56 |
| 浜中俊 | 8-5-5-27/45 | 17.8% | 28.9% | 40.0% | 76 | 68 |
| 藤岡佑介 | 8-4-3-27/42 | 19.0% | 28.6% | 35.7% | 108 | 72 |
| 横山和生 | 6-3-5-10/24 | 25.0% | 37.5% | 58.3% | 167 | 145 |
小倉芝2,000mの調教師別データ
| 調教師 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 安田翔伍 | 12-3-7-24/46 | 26.1% | 32.6% | 47.8% | 171 | 95 |
| 池江泰寿 | 8-1-1-29/39 | 20.5% | 23.1% | 25.6% | 133 | 52 |
| 杉山晴紀 | 7-5-6-31/49 | 14.3% | 24.5% | 36.7% | 38 | 96 |
| 友道康夫 | 7-1-6-28/42 | 16.7% | 19.0% | 33.3% | 69 | 76 |
| 池添学 | 5-4-1-23/33 | 15.2% | 27.3% | 30.3% | 82 | 58 |
| 武幸四郎 | 5-2-4-27/38 | 13.2% | 18.4% | 28.9% | 101 | 76 |
| 藤岡健一 | 5-2-2-16/25 | 20.0% | 28.0% | 36.0% | 418 | 159 |
| 斉藤崇史 | 4-8-4-23/39 | 10.3% | 30.8% | 41.0% | 37 | 83 |
| 寺島良 | 4-7-5-38/54 | 7.4% | 20.4% | 29.6% | 59 | 87 |
| 四位洋文 | 4-2-3-21/30 | 13.3% | 20.0% | 30.0% | 90 | 85 |
小倉芝2,000mの血統別データ
| 血統 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| エピファネイア | 20-11-13-103/147 | 13.6% | 21.1% | 29.9% | 127 | 89 |
| ハーツクライ | 13-16-12-81/122 | 10.7% | 23.8% | 33.6% | 53 | 89 |
| キズナ | 12-14-9-93/128 | 9.4% | 20.3% | 27.3% | 40 | 56 |
| ゴールドシップ | 12-10-9-95/126 | 9.5% | 17.5% | 24.6% | 92 | 74 |
| ハービンジャー | 10-13-13-98/134 | 7.5% | 17.2% | 26.9% | 36 | 60 |
| ディープインパクト | 9-5-7-69/90 | 10.0% | 15.6% | 23.3% | 44 | 60 |
| ドゥラメンテ | 8-10-16-99/133 | 6.0% | 13.5% | 25.6% | 29 | 91 |
| ルーラーシップ | 8-8-7-85/108 | 7.4% | 14.8% | 21.3% | 45 | 53 |
| モーリス | 8-6-8-45/67 | 11.9% | 20.9% | 32.8% | 172 | 112 |
| シルバーステート | 7-4-3-33/47 | 14.9% | 23.4% | 29.8% | 178 | 101 |
小倉芝2,000mの母父血統別データ
| 母父血統 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 | 複勝 回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ディープインパクト | 18-17-18-132/185 | 9.7% | 18.9% | 28.6% | 90 | 81 |
| キングカメハメハ | 9-8-8-120/145 | 6.2% | 11.7% | 17.2% | 46 | 63 |
| ハーツクライ | 7-3-2-29/41 | 17.1% | 24.4% | 29.3% | 238 | 91 |
| シンボリクリスエス | 6-6-7-45/64 | 9.4% | 18.8% | 29.7% | 87 | 109 |
| アグネスタキオン | 6-5-9-46/66 | 9.1% | 16.7% | 30.3% | 101 | 137 |
| スペシャルウィーク | 4-4-2-32/42 | 9.5% | 19.0% | 23.8% | 62 | 74 |
| フレンチデピュティ | 4-2-6-25/37 | 10.8% | 16.2% | 32.4% | 64 | 98 |
| ダンスインザダーク | 4-2-2-37/45 | 8.9% | 13.3% | 17.8% | 92 | 55 |
| クロフネ | 4-1-5-50/60 | 6.7% | 8.3% | 16.7% | 63 | 67 |
| Harlan’s Holiday | 4-1-0-5/10 | 40.0% | 50.0% | 50.0% | 170 | 76 |
小倉芝2,000mの攻略方法
小倉芝2,000mはペースの流れや馬場状態によって有利な条件が変わるコースです。
位置取りや血統、騎手の傾向を押さえることで、予想の精度は大きく高まります。
ここではデータをもとに、小倉芝2,000mを攻略するためのポイントを整理していきます。
小倉芝2,000mは先行~好位の立ち回りが重要
小倉芝2,000mは先行~好位で立ち回った馬が結果を残しやすいコースです。
実際の脚質別データを見ると、先行馬は勝率15.8%、複勝率39.8%と安定した成績を残しており、回収率も単勝97%、複勝95%と高水準を維持しています。
逃げ馬も勝率11.5%と一定の成績を残していますが、極端な前残りは少なく、好位で脚を溜めた馬が伸びる形が理想です。
一方で差しや追い込みは成績が落ち込みやすく、特に追い込みは複勝率4.7%と苦戦傾向にあります。
基本的には先行~好位を確保できる馬を中心に組み立てたいコースです。
小倉芝2,000mで好走しやすい血統傾向
小倉芝2,000mでは、中距離で持続力を発揮できる血統が安定した成績を残しています。
特にエピファネイア産駒は勝率13.6%、単勝回収率127%と優秀で、コース適性の高さがうかがえます。
ハーツクライやキズナ、ゴールドシップなどのスタミナ型血統も複勝率が高く、堅実な走りが目立ちます。
回収率の面ではモーリスやシルバーステート産駒が好成績で、人気薄の激走にも注意したい存在です。
母父ではハーツクライやアグネスタキオンなど、底力を補える血統が安定しており、総合的な持続力を重視した血統構成に注目したいコースです。
小倉芝2,000mで回収率が高い騎手に注目する
小倉芝2,000mでは、ローカル巧者といわれる騎手の回収率に注目したいところです。
丹内祐次騎手は単勝回収率112%、複勝回収率98%と高水準で、人気以上の結果を残しています。
西村淳也騎手も複勝回収率129%と優秀で、安定感のある騎乗が光ります。
さらに横山和生騎手は単勝回収率167%、複勝回収率145%と非常に高く、少ない騎乗数ながらも高いパフォーマンスを見せています。
こうした回収率の高い騎手が騎乗する馬は、人気に関係なく積極的に評価したい存在です。
小倉芝2,000mのまとめ
小倉芝2,000mは前半から流れやすく、先行~好位で立ち回れる馬が安定して結果を残しやすいコースです。
開催時期や馬場状態によって時計の出方や有利な枠、脚質が変化するため、当日のコンディションを踏まえた判断が重要になります。
血統面では持続力型の中距離血統が安定し、ローカル巧者の騎手にも注目したいところです。
位置取り・血統・騎手の3点を押さえることで、予想の精度を高めやすいコースといえるでしょう。

