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G2(Jpn2)で定量戦が採用される理由とは?対象はわずか3レースだけ

G2(Jpn2)で定量戦が採用される理由とは?対象はわずか3レースだけのアイキャッチ

G2は別定戦が基本とされており、G1のような定量戦はほとんど採用されていません。

その中で例外的に、定量戦として実施されているG2(Jpn2)級レースが存在することは、競馬ファンでも意外と知られていないポイントです。

しかも該当するのはごくわずかで、制度的にも明確な理由があります。

本記事では、定量戦に指定されたG2級レースを一覧で整理しながら、なぜこのレースだけが特別扱いされているのか、その背景や役割をわかりやすく解説していきます。

目次

定量戦と別定戦の違いを簡単に整理

競馬の重賞では、レースごとに斤量の決め方が定められています。

定量戦は年齢や性別のみで斤量が固定され、過去の実績による加算は行われません。一方、別定戦はG1やG2勝利などの実績に応じて斤量が増える方式です。

G2では能力差を反映させる目的から別定戦が原則とされており、定量戦はあくまで例外的な存在になります。

定量戦に指定されたG2(Jpn2)級レース一覧

G2は原則として別定かハンデ戦が採用される中で、定量戦に指定されているレースはごく一部に限られます。

しかも、それらはいずれも番組上の役割や位置づけが明確で、例外的に定量戦が選ばれている点が共通しています。

ここでは、現在確認できる定量戦のG2(Jpn2)級レースを一覧形式で整理し、それぞれの特徴や定量戦が採用されている理由を順に見ていきます。

札幌記念

グレードG2
創設1965年
開催競馬場札幌競馬場
コース芝2,000m
出走条件3歳以上
負担重量定量
1着賞金7,000万円
2025年の情報です。

札幌記念は札幌競馬場の芝2,000mで施行するG2級の重賞競走です。

創設は1965年で、当初はハンデキャップでしたが、1997年に別定戦、2006年以降は定量戦として実施されています。

負担重量は3歳55kg、4歳以上58kgで牝馬は2kg減となり、古馬混合G2で定量戦が採用される数少ない例となっています。

夏季開催のG2として位置づけられ、秋の主要G1へのステップ競走としても注目される一戦です。

2025年現在は1着賞金7,000万円で、格式と賞金の高さから「スーパーG2」とも呼ばれています。

阪神カップ

グレードG2
創設2006年
開催競馬場阪神競馬場
コース芝1,400m
出走条件3歳以上
負担重量定量
1着賞金6,700万円
2025年の情報です。

阪神カップは阪神競馬場の芝1,400mで施行するG2級重賞競走です。2006年に創設されて以来一貫して定量戦で行われています。

施行条件はサラ系3歳以上、3歳57kg、4歳以上58kg、牝馬2kg減となっており、短距離G2では唯一の定量指定の重賞として位置づけられています。

設立当初から国際格付けで実施され、スプリンターとマイラーが一堂に集うスピード戦として高い人気を誇ります。

また、年末の開催となることからスプリンターやマイラーが集結する舞台と称され、G1級馬の出走例も多く見られる一戦です。

2025年の1着賞金は6,700万円で、格式と賞金額の双方で注目度の高い一戦となっています。

エンプレス杯

グレードG2
創設1955年
開催競馬場川崎競馬場
コースダート2,100m
出走条件4歳以上牝馬
負担重量定量
1着賞金4,000万円
2025年の情報です。

エンプレス杯は川崎競馬場で行われる地方競馬のダートグレード重賞競走(Jpn2)です。

出走資格はサラブレッド系4歳以上の牝馬に限定されており、中央・地方の交流競走として実施されています。

距離はダート2,100mで、古馬牝馬による中距離ダート路線の重要な一戦に位置づけられています。

1955年にキヨフジ記念として創設され、1992年から現在のレース名に改称されました。

その後、全国指定交流競走やダートグレード競走として整備され、長く牝馬ダート路線を支えてきた歴史があります。

近年は施行時期の変更に伴い、負担重量が定量戦に指定され、Jpn2でありながら定量戦が採用される数少ない重賞となっています。

なぜこの3レースだけが定量戦なのか

G2は本来、別定戦によって実績差を斤量に反映させる番組が主流です。また、G1レースののステップとして使用されるケースも多いです。

その中で定量戦が採用されているのは、有力馬の出走意欲を維持し、G1級メンバーを揃える目的があるからです。

斤量増による不利をなくすことで、一線級の回避を防ぎ、レースの質を高い水準で保つ狙いがあります。

対象となる3競走はいずれも、距離や開催時期、路線上の役割が明確に特殊です。

札幌記念は夏開催の最高峰として、実質的な夏のG1級レースと位置づけられています。

阪神カップは年末に行われる短距離路線の総決算で、G1級スプリンターやマイラーが集結しやすい条件が整えられています。

エンプレス杯は上半期の牝馬ダート路線の頂点的存在で、実績馬を公平に集めるため定量戦が採用されています。

このように3競走はいずれも、G2でありながらG1に準ずる役割を担う特別な位置づけにある点が共通しています。

今後G2で定量戦が増える可能性はあるのか

結論から言えば、G2で定量戦が新たに増える可能性は高くありません。

近年の番組編成はG1への集約が進んでおり、G2にはステップ競走としての役割がより強く求められています。

そのため、実績を斤量に反映できる別定戦の方が制度上は扱いやすく、定量戦は例外的な存在にとどまる傾向です。

現在定量戦が採用されているG2級レースはいずれも、路線の節目や頂点として明確な役割を担っています。

今後もし新たに定量戦が設けられるとすれば、開催時期が限定され、他に代替レースが存在しない路線の中心的競走に限られるでしょう。

このことからも、定量戦は「増やす」ものではなく、特別なレースとして維持される制度と考えるのが自然です。

まとめ

定量戦に指定されているG2(Jpn2)級レースは、札幌記念、阪神カップ、エンプレス杯の3競走のみです。

いずれもG2でありながら路線の節目や頂点としての役割を担っており、有力馬の出走意欲を維持する目的から定量戦が採用されています。

今後の番組改編においても、G2で定量戦が増える可能性は低く、特別な条件を満たすレースとして限定的に維持されていく制度といえるでしょう。

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