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競馬の調教とは?初心者でも分かる見方・種類・予想への活かし方を徹底解説

競馬予想をするうえで「調教」は見落とせない重要な要素です。

どれほど血統や能力に優れた馬でも、レースに向けた仕上がりが不十分であれば本来の力を発揮できません。

逆に人気薄の馬でも、調教がビシッと決まっていれば激走するケースは珍しくありません。

調教とは、競走馬がレースで走るためのトレーニングのことであり、デビュー前から引退まで継続して行われます。

坂路やウッド、プールなどさまざまな調教法があり、鍛える能力によって使い分けられています。

本記事では調教の目的や種類、調教タイムの見方まで初心者にも分かりやすく解説します。今日からの馬券予想にぜひ活かしてください。

目次

調教とは?

調教とは、競走馬がレースで力を発揮できるように行うトレーニングのことです。

走り方・スピードの出し方・コーナーの曲がり方などを学ばせ、レースに対応できる身体とメンタルを作り上げます。

調教はレース前の仕上げだけではなく、デビュー前から引退まで継続して行われます。

その理由は、競走馬の能力向上や体調管理、ケガの予防など多くの目的があるためです。

調教が行われる場所は「トレーニングセンター(トレセン)」と呼ばれ、美浦・栗東のいずれかに所属します。

調教師・厩舎スタッフ・騎手が連携し、馬の状態を見ながら最適な調教メニューを組み立てます。

どれほど素質のある馬でも、調教が不十分であれば本番で力を発揮することは困難です。

言い換えれば、調教の仕上がりはレース結果に直結する最重要ポイントといえます。

調教の種類

調教と一口にいっても、その目的や内容は馬によって大きく異なります。

気持ちを乗せたい馬もいれば、テンションを上げすぎないように調整したい馬もいます。

また、スタミナ強化を目的とする場合と、スピードや反応を高めたい場合でも調教内容は変わります。

そこでここからは、競走馬が実際に行っている代表的な調教の種類を、役割と目的に分けて解説していきます。

単走

単走とは、1頭だけで調教コースを走らせる調教方法です。

他馬と併走しないため、競走馬が必要以上に興奮したりムキになって走りすぎたりすることを防ぐ効果があります。

気持ちの前向きな馬や、闘争心が強くテンションが上がりやすい馬は、併せ馬を行うと負荷が強くなり過ぎてしまうことがあります。

そのため単走でリラックスして走らせることで、無理なく脚力と体調を整えることができます。

レース直前の仕上げだけでなく、長期休養明けや気性面の課題がある馬にも効果的な調教です。

「落ち着かせながらも走りたい気持ちを保つ」ことが目的であり、調整能力の高い調教師ほど単走の使い方が上手いと言われます。

併せ馬

併せ馬とは、2頭以上の馬を並走させて調教を行う方法で、単走とは対照的に闘争心や勝負根性を引き出すことを目的としています。

他馬と競い合う状況を作ることで、レース本番に近い精神状態と集中力を引き上げられる点が大きな特徴です。

競走馬は本来、群れの中で順位づけを意識する動物であり、並走させると自然と前へ出ようとする気持ちが強まります。

そのため併せ馬では単走時よりもタイムが速くなりやすく、調教の負荷も高くなります。

特に勝負勘を養いたい馬、反応の鈍い馬、気持ちの面でムラがある馬には効果的な調教といわれます。

一方、気性が激しい馬は過度にスイッチが入ってしまうことがあるため、併せる相手選びやペース配分の見極めが重要になります。

3頭併せ

3頭併せとは、3頭の馬を併走させて行う調教で、併せ馬よりさらに実戦に近い状況を作ることを目的としています。

左右から挟む、前後で位置取りを変えるなど、レースさながらの形成を再現しやすく、勝負根性やタフさを引き出しやすい点が特徴です。

スピードの出し方や競り合いへの対応、馬群でのプレッシャー耐性など、多角的にメンタルと身体能力を鍛えることができます。

気持ちの乗りが悪い馬や、実戦になると集中力が欠けてしまう馬に対して有効なケースが多く見られます。

一方で負荷が非常に高く、馬のテンションが上がりすぎたり体力を消耗しすぎたりするリスクがあるため、レース直前や仕上げ段階で狙って使われることが多い調教方法です。

調教師の狙いが明確に表れる調教と言えるでしょう。

15-15調教

15-15調教とは、1ハロン(200m)を平均15秒前後で走らせる調教のことです。

スピードを出しすぎず、かといって軽すぎない、中間の負荷をかけられる点が特徴で、強い調教へ移行する前の基礎づくりとして重要な役割を持ちます。

休み明けの馬やデビュー前の馬は、いきなり強い負荷をかけると脚元や体調にリスクがあるため、まず15-15で脚力・心肺機能・フォームの安定を作ります。

この段階をしっかり踏めるかどうかが、その後の調教過程のスムーズさにつながることが多いとされています。

15-15を余裕をもってこなせるようになった馬は、最終追い切りに向けた強め・一杯の調教へとステップアップできます。

調教過程を見るうえで、15-15を消化できているかは仕上がりの見極めの大事なポイントです。

負荷の強さによる違い

調教には複数の種類がありますが、同じ調教法でも与える負荷(どれだけ追うか)によって目的や効果は大きく変わります。

軽く流すだけの日もあれば、反応を確かめる日、レース直前に全力で仕上げる日があり、その強度を読み解くことで馬の状態を高い精度で判断できます。

ここからは、調教でよく使われる「馬なり」「強め」「一杯」という3つの負荷の違いを詳しく解説していきます。

馬なり

馬なりとは、走行中に手綱をほとんど動かさず、馬の走る気に任せながら進ませる調教方法です。

余計な力を入れずに走れるため、フォームの安定やリズム作りに適しており、脚への負担も比較的少なくなります。

主に馬体の回復期、休み明けの過程、あるいはテンションを抑えながら体力を維持したいタイミングで用いられます。

馬の気持ちが前向きな状態を保ちつつ、無理なく体を動かすことができるため、コンディション維持にも効果的です。

ただし負荷が軽い分、仕上げとしてはまだ手前の段階であり、レース直前の最終仕上げとして使われることは多くありません。

「余裕を持って動けているかどうか」を見ることがポイントで、馬なりで軽快に走れていれば調整は順調と判断できます。

強め

強めとは、調教中に手綱を扱いたり肩鞭や見せ鞭を入れたりして、馬に加速を促す負荷のかけ方を指します。

馬なりよりひと段階強い強度で、反応面やスピードの伸びを引き出すことが目的です。

レースが近づくにつれて採用されることが多く、反応の鈍さを解消したい馬、勝負勘を養いたい馬、状態の良し悪しを確かめたい馬などに効果的です。

強めでしっかり加速できていれば仕上がりは前向きと判断しやすく、逆に反応が鈍い場合は調整不足の可能性も考えられます。

負荷が上がる分、脚元やテンションの管理も重要なため、調教のタイミングや回数には厩舎の戦略が反映されます。

強めの内容と動きの良さが一致しているかどうかは、予想に活かせる大きなヒントになります。

一杯

一杯とは、調教中に強く手綱を扱き、ステッキを複数回入れるなどして、競走馬に全力で走るよう促す負荷の最高段階を指します。

実戦に近いスピードと負荷を与えることで、反応・瞬発力・持続力を最大限に引き上げることが目的です。

レース直前の仕上げとして使われることが多く、最も状態が良いタイミングで一杯に追うことで勝負気配を高める意図が見られます。

ただし負荷が極めて高いため、疲労やテンションの上がりすぎ、脚部へのリスクなど反動も伴う点には注意が必要です。

馬券予想においては「一杯=良い」ではなく、強い負荷に対して余裕があったかどうかを見極めることが重要です。

全力で追って素軽い動きを見せていれば、仕上がりはピークに近いと判断できます。

調教コースの種類

調教では負荷の強さだけでなく、走る“コースの種類”によって鍛えられる能力が変わります。

平坦か坂か、芝かダートか、脚に負担がかかるか負担を軽くしたいのかなど、目的に応じて使い分けられます。

どのコースで調教しているかを把握することで、馬が伸ばしたい能力や陣営の狙いも読み取れるようになります。

ここからは代表的な調教コースの特徴と、鍛えられる能力の違いを解説していきます。

芝コース

芝コースでの調教は、レース本番に最も近い走りを再現できることが特徴です。

スピードの乗り方や脚さばき、加速の感覚をつかませやすく、芝レースに出走予定の馬の適性チェックにも役立ちます。

特に新馬や芝替わりを予定している馬では、芝での動きや反応を見る目的で使われることが多く、仕上げ段階で採用されるケースもあります。

一方で脚への負荷が大きくなりやすいため、使用するタイミングは慎重に判断されます。

ダートコース

ダートコースでの調教は、深い砂により脚への負荷が大きく、パワーと粘り強さを鍛えるのに適しています。

スピードよりも持久力や踏ん張りを求められるため、ダート戦を予定している馬の仕上げに使われることが多いコースです。

軽快に走るよりも、最後までスピードを維持できているかが重要な評価ポイントとなり、苦しい場面での粘りを養える点が特徴です。

負荷が高い一方で疲労が溜まりやすいため、調教全体のバランスを見ながら使い分けられます。

坂路

坂路調教は、傾斜のある坂道を一気に駆け上がることで心肺機能と脚力を強化するコースです。

平坦よりも負荷が大きく、加速力・持続力・パワーを引き出すのに非常に効果的とされています。

スタートからスピードに乗れる馬ほど好タイムを出しやすく、ラストまで失速しないかどうかが仕上がりを見る重要なポイントになります。

一方で脚部への負担も大きいため、使いすぎると故障リスクが高まる点には注意が必要です。

坂路の動きが良い馬はレースでもスッと加速できる傾向があり、勝ち負けに直結しやすい調教として注目されています。

ウッドチップ

ウッドチップコースは、地面が柔らかく衝撃吸収性が高いため、脚部への負担を軽減しながら強い負荷をかけられる調教コースです。

スピードと持久力の両方を鍛えられるため、基礎づくりから仕上げ段階まで幅広く活用されます。

ラップの刻み方で状態がはっきり出やすく、徐々に加速して走れていれば調子が上向いているサインとなります。

時計が極端に遅くても内容が良ければ評価されることがあり、動きの質が重視されるコースです。

ポリトラック

ポリトラックはクッション性とグリップ力が高く、脚部への負担を抑えながらスピードを出しやすい人工コースです。

天候の影響を受けず安定したコンディションで調教できるため、ミスステップによるケガを防ぎやすい点も大きなメリットです。

一方でグリップ力が強いため、骨折した際のダメージが大きくなる可能性があり、蹄が柔らかくなりやすいなど注意点もあります。

そのため現場では、ポリトラックに偏らずダートなどの刺激の強いコースと併用しながら使い分けることが理想とされています。

プール調教

プール調教は水の浮力を利用して体重を支えるため、脚部への衝撃を大幅に軽減しながら全身運動ができる調教方法です。

ケガ明けや脚元に不安のある馬でも安全に負荷をかけられるため、リハビリや調整メニューとして特に重宝されています。

水の抵抗により運動量が自然と増えるので、心肺機能とスタミナ強化にも効果があり、本数を重ねることで持久力の向上が期待できます。

一方でスピード感覚や走行フォームの確認には向かないため、他のコースと併用して使い分けられることが多い調教です。

トレセンとは?

調教は厩舎単位で行われますが、競走馬が普段生活し調教を積む拠点は「トレーニングセンター(トレセン)」と呼ばれる施設に集約されています。

日本には美浦(関東)と栗東(関西)の2つがあり、コースの種類や地形、坂路の特徴などが異なるため、同じ調教でも時計や動きの傾向が変わることがあります。

ここからは、美浦と栗東それぞれの特徴や調教傾向について解説していきます。

美浦トレーニングセンター

美浦トレーニングセンターは茨城県に位置し、関東所属の競走馬の拠点となっています。

広大な敷地にウッドチップコースや芝、ダート、坂路など多彩な調教施設が揃っていますが、特にウッドコース中心の調教が多いのが特徴です。

美浦の坂路は助走距離が短めで登りの角度が緩いため、栗東と比べると時計は出にくい傾向があります。

そのため、馬の持久力・粘り・ラップの刻み方を重視した調教が組まれることが多く、仕上がりは動きの質で判断されやすいと言われます。

一方で、輸送が長距離になりやすいという地理的な課題もあり、遠征前後の調整が特に重要になります。

全体的にタフさとスタミナを養う色合いが強いトレセンです。

栗東トレーニングセンター

栗東トレーニングセンターは滋賀県に位置し、関西所属の競走馬の拠点となっています。

ウッド・芝・ダートなど豊富なコースが揃いますが、特に強みとされているのが高低差の大きい坂路です。

栗東の坂路は助走が長く勾配も厳しいため、スピードを上げやすい一方で負荷も大きく、反応・加速・持続力を引き出しやすいのが特徴です。

そのため調教タイムが良く出やすく、仕上がりを時計で判断しやすい傾向があります。

スピード能力を高める調整が得意で、仕上がりのピークをレースに合わせやすい利点があります。

ただし負荷が大きいことから、使い過ぎによるテンションの上昇や疲労の蓄積には注意が必要です。

栗東は総じて「スピードと瞬発力を磨く調教色の強いトレセン」と言えます。

調教タイムの見方

調教を深く理解するうえで、タイムの読み解きは欠かせないポイントです。

同じ時計でも評価が高い場合と低い場合があり、単純に速い=良いとは限りません。

ラップの刻み方、ラストの伸び、併せ馬での手応えなどを総合的に判断することで、馬の仕上がりや勝負気配がより正確に見えるようになります。

ここからは、調教タイムを馬券予想に活かすための注目ポイントを分かりやすく解説していきます。

1F・3F・ラスト1Fのタイムを見る理由

調教では全体時計だけでなく、1F・3F・ラスト1Fの区間タイムを確認することが非常に重要です。

1Fは加速の初動を、3Fはスピードの持続力を、ラスト1Fは終いの伸びと余力を判断する材料になります。

特に評価の軸となるのがラスト1Fで、ここで失速せず伸びていればフォームが崩れておらず、スタミナ面・集中力ともに良好と考えられます。

逆に全体時計が速くてもラストで大きく失速していれば、気負いや疲労、仕上がりの甘さが疑われます。

また、3F→ラスト1Fで加速しているかどうかも重要で、減速せず伸びている馬は調子が上向きの傾向です。

区間タイムを見ることで、数字の裏にある状態をより立体的に把握できます。

併せ馬で遅れた場合の評価

調教の併せ馬では、前に出たか遅れたかがまず目に入りますが、遅れ=悪いとは一概に言えません。

負荷の強い馬を相手にした場合や、あえて後追いで反応を確かめるメニューだった場合など、意図的に遅れるケースもあります。

重要なのは、遅れた“理由”と“手応え”です。

追っても反応せず差を広げられたなら状態に不安が残りますが、軽く流しながら相手に付き合っての遅れなら問題はありません。

特に休み明けや成長途上の馬は、併せ馬で遅れても内容が前向きなら評価できる場合があります。

逆に、併せ馬で先着しても、強く追い通しでやっと抜いたような内容であれば過度な高評価は禁物です。

併せ馬は着順よりも「余力・反応・調整意図」を読み取ることがポイントになります。

坂路・CWそれぞれの基準時計とラップ傾向

調教タイムを評価するうえで、コースごとに時計の出やすさが違う点を理解しておくことは重要です。

坂路は登り勾配で負荷が強いものの助走が短いため、序盤は時計が出にくく、ラストに向けてどれだけ失速せずに押し上げられるかが評価ポイントとなります。

一方、CW(ウッドチップ)は脚への負担を抑えながらスピードを出せることから時計が出やすく、全体時計よりもラップの刻み方やラストの伸びが重視されます。

序盤から飛ばしすぎても意味がなく、終いにしっかり加速できているかが判断材料となります。

どちらのコースでも「ラストで失速していないか」「反応の良さが見られるか」を軸に評価することで、より正確に状態を見極められます。

ラップの加速・減速から分かる仕上がりの良し悪し

調教では、区間ラップの変化を見ることで仕上がりの方向性を判断できます。

序盤から飛ばして最後に大きく減速している場合は、体力不足や気負い、調整過程の甘さが疑われます。

一方で、ラスト3F→ラスト1Fにかけて加速していれば、フォームの安定・集中力・余力が揃っているサインです。

また、終い重点の調教でしっかり反応できている馬は、レースでの伸びにも直結しやすく評価は高くなります

逆に、ラストがなかなか伸びない場合は、疲労・テンションの乱れ・距離適性など複数の可能性を考える必要があります。

最も理想的なのは、序盤は折り合いよく進み、後半に向けて自然とギアが上がっていく流れです。

ラップの加速・減速を読み解くことで、数字以上に「走れる状態かどうか」を見抜くことができます。

実践的な調教の読み解き方

調教内容を深く理解できるようになると、単なるタイムや評価欄を見るだけでは分からない“勝負気配”が見えてきます。

強さ・負荷・コース・ラップ・併せ馬の手応えなど、複数の情報を組み合わせることで仕上がりの精度が一気に高まります。

ここからは、予想に直結する「調教の実践的な読み解き方」をチェックポイント形式で整理していきます。

最終追い切りの負荷は適正か

最終追い切りはレースに向けた最終仕上げであり、ここでの負荷設定は勝負気配を読み解く最重要ポイントです。

強すぎる調教は一見迫力があるように見えますが、仕上げがピークを越えてしまったり、テンションの上がり過ぎや疲労の蓄積につながる可能性があります。

逆に軽すぎる調教では、状態が整っていなかったり、勝負度合いが低い可能性も考慮すべきです。

理想的なのは、その馬の性格や特徴に合った「適度な負荷」でまとめられていることです。

強めや一杯でも余力十分なら本気仕上げ、馬なりでも伸びと手応えが抜群なら合格と判断できます。

最終追い切りは強さそのものではなく「負荷と動きのバランス」を見ることが大切です。

調教過程に一貫性があるか

調教を読むうえで重要なのは、最終追い切りだけで判断せず「デビューから本番までの調教過程に一貫性があるか」を確認することです。

強い負荷の調教と軽い調教のリズムが整っている馬は、狙ったタイミングでピークに持っていけている可能性が高く、仕上がりの良さにも直結します。

例えば、1週前に強めで負荷をかけ、最終追い切りで余力残しに仕上げる「強→軽」の仕上げは理想形のひとつです。

逆に毎週の調教内容がバラついていたり、急激に負荷を上げた馬はピークの見極めが難しく、リスクも伴います。

馬の状態を段階的に引き上げてきたか、負荷の強弱が計画的か、仕上がりのピークをどこに設定しているか。

この“過程の一貫性”を読むことで、馬の能力だけでなく仕上げの完成度まで把握でき、予想の精度が大きく向上します。

過去の好走時と似た調教パターンか

調教を見る際は今回のタイムや内容だけでなく「過去のレース時と比べてどう変化しているか」を確認することが重要です。

好走時と同じ調整パターンなら再現性が期待でき、逆に凡走時とは違う仕上げなら巻き返しのサインになることもあります。

例えば、これまで坂路中心だった馬が急にウッド中心へ切り替えた場合は、スタミナ強化やフォーム改善など陣営の狙いが読み取れます。

一方、前走の疲労を懸念して負荷を落としているケースもあり、変化が必ずしもプラスとは限りません。

調教内容、負荷、コース選択、併せ馬の有無などの変化には必ず理由が存在します。

それを読み解くことで「今回どこに力点を置いて仕上げてきたのか」「本気度はどれほどか」という視点が予想に活きてきます。

厩舎ごとの調教傾向を参考にするメリット

調教を評価する際は、動きの良さだけでなく「レース条件に合った仕上げができているか」を確認することが重要です。

長距離戦ならウッドでじっくり脚を溜めながら後半伸ばす内容、スプリントなら坂路でスピード強化を狙う内容など、距離によって理想の調教は異なります。

馬場や舞台との関係も見逃せません。

東京や京都のように直線が長いコースではラスト1Fの加速が重要となり、札幌や小倉のように小回りコースならコーナーの機動力を養う内容が好走につながりやすくなります。

つまり調教内容がその馬のレース適性を伸ばす方向にフィットしているかが勝負への鍵です。

「走りの良さ」ではなく「その良さが今回の条件に向いているか」を基準に判断することが、調教評価の精度を大きく高めてくれます。

まとめ|調教を見ると勝ち馬が見えてくる

調教はレースの着順を左右するほど重要な要素であり、馬券検討に取り入れることで予想精度を大きく高められます。

ただし、速い時計=仕上がりが良いと単純に判断するのではなく、調教内容を複合的に読み解くことが大切です。

特に、負荷の強さと動きのバランス、過去との比較、併せ馬での手応え、コース選択の意図、そしてレース条件へのフィットなどを見ることで馬の現在地が立体的に把握できます。

調教は「結果ではなく意図を見る」意識が重要です。

陣営がどこを強化したいのか、どこに本気度を置いているのかを理解できるようになると、新聞の調教欄が情報の宝庫に変わります。

人気薄の激走パターンも読み取りやすくなるため、回収率アップにも直結しやすい分野です。

レース前に調教をチェックする習慣を付けるだけで、競馬はさらに面白く、そして勝ちに近づきます。

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