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競馬ファン必見!「連対率」とは?馬・騎手・調教師の見方や計算方法を徹底解説

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競馬ファンなら一度は耳にしたことがある「連対率」という言葉。

レース解説や新聞の成績欄で見かけるものの、正確な意味や活用方法を把握していない方も多いかもしれません。

連対率とは、1着または2着に入った割合のことで、馬や騎手、調教師の「安定感」や「信頼度」を測るうえで非常に有効な指標です。

この記事では、連対率の基本的な定義から、計算方法、他の指標との違い、有名馬の事例や活用術まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます。

目次

連対率とは?基本の定義を初心者向けに解説

競馬における「連対率(れんたいりつ)」とは、出走した回数のうち、1着または2着に入った割合を示す数字です。

レースで上位に安定して入っているかどうかを把握するための指標として、競走馬はもちろん、騎手や調教師の評価にも使われます。

たとえば、ある馬が過去10回レースに出走し、そのうち3回1着、2回2着だった場合、連対率は以下のように計算されます。

連対率=(1着+2着)÷出走数×100

つまり、

(3+2)÷10×100 = 50%

です。

成績表では「(3,2,1,4)」のように、左から順に1着、2着、3着、着外の回数が記載されていることが多く、そこから連対率を割り出すことができます。

また、騎手や調教師についても、同様の考え方で連対率を算出できます。

たとえば、騎手が20回レースに騎乗して1着3回、2着2回なら、連対率は5÷20で25%になります。

このように、連対率は「どれだけ安定して上位に来ているか」を見るうえで、とても重要なデータです。

複勝率・勝率との違いは?

連対率は「1着または2着に入った割合」ですが、競馬にはこれ以外にも似た指標があります。

中でもよく使われるのが勝率複勝率です。

勝率は「1着になった割合」で、計算式は1着回数 ÷ 出走回数 × 100

一方の複勝率は「1着・2着・3着すべてに入った割合」で、(1着+2着+3着)÷ 出走回数 × 100で求められます。

例として、成績が(3,2,1,4)の馬を見てみましょう。

出走回数は10回なので、

  • 勝率=3÷10=30%
  • 連対率=(3+2)÷10=50%
  • 複勝率=(3+2+1)÷10=60%

このように、どの着順までを重視するかによって、使うべき指標は変わります

堅実性を見るなら連対率や複勝率、勝ち切る力を重視するなら勝率に注目しましょう。

連対率の計算方法と見方

連対率は、成績表の基本を理解すれば誰でも簡単に計算できます

予想に役立つだけでなく、人気とのギャップを見抜く材料にもなるため、ぜひ身につけておきたい考え方です。

たとえば、成績が(3,2,1,4)と表記されている馬がいた場合、これは「1着3回、2着2回、3着1回、着外4回」という意味です。

この馬の連対率は、(1着+2着)÷全出走数×100 で求められるため、(3+2) ÷ 10 × 100 = 50% となります。

このように、連対率は1着・2着にどれだけ入ったかの「安定性」を示す指標です。

勝率よりも幅広く馬の能力や堅実さを評価できる点が魅力です。

また、騎手や調教師の連対率も同じように求められます。

たとえば、ある騎手が中山競馬場で30回騎乗し、1着5回・2着3回なら、連対率=(5+3)÷30=26.7%となります。

データ分析をするときは、「全体の連対率」だけでなく、「コース別」「距離別」「クラス別」といった細かい項目ごとに見るのがポイントです。

次の項目では、連対率を予想にどう活用するのかを詳しく解説していきます。

具体例で学ぶ!連対率の計算方法

連対率は、成績の数字を読み解くだけで簡単に計算できます。

たとえば、ある競走馬の成績が(5,2,1,2)だった場合、これは10戦して1着5回、2着2回、3着1回、着外2回を意味します。

この馬の連対率は、

(1着5回+2着2回)÷出走数10回×100=70%

です。

同様に、騎手の連対率も、騎乗数に対する1着+2着の割合で計算します。

たとえば、ある騎手が20戦して1着3回、2着4回なら、連対率は7÷20=35%です。

このように、連対率は数字さえ分かればすぐに求められるので、予想やデータ分析の際に非常に役立ちます。

見方と活用のポイント

連対率は、数値そのものだけでなく、どの条件での連対率かを見ることが重要です。

たとえば全体の成績ではなく、芝コースに限定したとき、または特定の競馬場における連対率が高い場合、その馬や騎手がその条件で得意としている可能性が高くなります。

また、人気に対して連対率が異様に高い馬や騎手は狙い目です。

「穴人気でも安定して馬券に絡んでいるか」「クラスが上がっても連対率が落ちていないか」など、過去の連対率からヒントを得ることができます。

過信は禁物ですが、他のデータと組み合わせることで、より精度の高い予想につながります。

馬・騎手・調教師の連対率の使い方

連対率は、競走馬だけでなく、騎手や調教師の能力や傾向を見抜く指標としても有効です。

ここでは、それぞれの立場で連対率がどのように使えるのかを具体的に紹介していきます。

まず競走馬に関しては、単に1着回数だけを見るのではなく、連対率が高い馬は「安定して上位に来る馬」として評価されます。

とくに2着の多い馬は、展開や相手関係次第で勝ち切れる可能性もあるため、過小評価されているケースもあります。

続いて騎手。騎手の連対率は「その馬に乗ったから好走できた」のか、「偶然馬の能力が高かっただけなのか」を見分けるヒントになります。

たとえば中山芝1,200mのように癖のあるコースでは、連対率の高い騎手が強い傾向にあり、コース適性と騎手技術のマッチングが予想に役立ちます。

調教師も同様で、厩舎の管理力や仕上げの上手さは連対率に表れます。

特定の条件(夏競馬、ダート、牝馬戦など)で極端に連対率が高い調教師は「狙い撃ちの仕上げ」をしてくる傾向があり、要注目です。

このように、連対率は「個々の能力」だけでなく、「適性」「得意条件」「仕上げの巧拙」などの裏付けとして、多面的に活用できる便利な指標です。

競走馬の連対率は信頼度の証

競走馬の連対率が高いということは、出走するたびに安定して上位争いをしている証拠です。

特に条件戦では、連対率50%を超える馬は実力が抜けているケースが多く、昇級後も好走が期待できます。

また、短距離やダート戦では展開に左右されにくいため、連対率の高さがそのまま実力の裏付けになります。

人気がないにもかかわらず連対率が高い馬は、「地味に強いタイプ」や「展開に強い馬」として狙う価値があります。

レースごとの成績だけでなく、コース別や馬場別の連対率も確認することで、より的確な分析が可能になります。

連対率が示す「信頼度」は、馬券購入時の大きな判断材料になるでしょう。

騎手の連対率ランキングを見る意義

騎手の連対率は、そのジョッキーがどれだけ安定して結果を残しているかを示す重要なデータです。

年間や開催ごとの連対率ランキングを見ることで、勢いのある騎手や、好調なリーディング上位者が一目でわかります。

また、競馬場ごとの成績に注目すれば、「函館は丹内騎手が強い」「新潟の千直特有の好走騎手がいる」など、コース適性との相性が浮かび上がってきます。

さらに、穴馬で高連対率を誇るジョッキーは、過小評価されがちな実力派ともいえる存在です。

人気薄をうまく運ぶ技術は、馬券妙味を高める材料になります。

騎手の連対率を味方につければ、馬券の精度がワンランク上がるはずです。

調教師の連対率が示す管理力

調教師の連対率は、厩舎としてどれだけ安定した結果を出しているかを表す指標です。

高い連対率を維持している厩舎は、馬の仕上げやレース選択が的確で、管理能力が高いと言えます。

特に注目すべきは、出走数が多いのに連対率が高い調教師です。

これは「数を使って結果を出す」だけでなく、「馬を良い状態で送り出す技術」も優れている証です。

また、特定の条件で連対率が極端に高い厩舎も要チェックしましょう。

たとえば「夏競馬に強い」「2歳戦が得意」「ダート短距離専門」など、得意分野を持つ調教師は、狙い撃ちの一頭を仕上げてくるケースが少なくありません。

こうした連対率の裏にある特徴を見抜くことが、馬券的中への近道となります。

注目データ!連対率の高い名馬たち

競走馬の中には、高いレベルで1着か2着に入り、連対率の高い成績を残した名馬も存在します。

これほどの安定感を示す馬は稀であり、その実力と気性の安定性が高く評価されています。

ここからは、現役時代に連対率が高かった名馬を何頭か紹介します。

ダイワスカーレット

ウオッカのライバルとして存在感を現したダイワスカーレットは、2006年から2008年に活躍し、生涯成績【8-4-0-0】、連対率100%の驚異的な安定感を残しました。

この中には春のクラシックだけではなく、有馬記念を逃げて勝利した牝馬としていまなお歴史に名前を刻んでいます。

また、天皇賞(秋)においてウオッカと熱演したのも記憶に新しいでしょう。

ウオッカの日本ダービー制覇もインパクトがありましたが、ライバルのダイワスカーレットは安定感を武器に日本競馬界の中心にいたのでした。

ビワハヤヒデ

ビワハヤヒデは1993年の菊花賞馬で、古馬になってからも天皇賞(春)や宝塚記念を制し、主に中~長距離で活躍した名馬です。

生涯成績は【10-5-0-1】で、引退レースとなった天皇賞(秋)ではじめて5着に敗れてしまいましたが、それ以外のレースでは常に連対し、最終的な連対率は93.75%でした。

特に古馬になってからは常に単勝オッズ1倍だに支持されて応える走りを見せ、世代最強馬としての地位を確立しています。

イクイノックス

2025年時点でキタサンブラック産駒の最高傑作であるイクイノックスは最終的にG1レースを6勝した名馬です。

これまで10戦走って8勝、2着が2回で連対率100%をキープしながら、有終の美を飾っています。

意外にもクラシックタイトルは手にしていませんが、どのような条件下でも高いパフォーマンスを残して圧倒していることから、ハイレベルな2022年クラシック世代の中でも特に抜けた存在でした。

引退後は種牡馬入りし、早ければ2027年の夏から産駒がデビューします。

連対率を使った予想のコツ5選

連対率は、競馬予想において「安定感」や「信頼性」を測るうえで非常に便利な指標です。

ただし、数字を見るだけで終わるのではなく、具体的な使い方を知っておくことが重要です。

ここでは、連対率を効果的に使うためのコツを5つ紹介します。

1. 馬柱で真っ先に連対率を見る

競馬新聞や予想サイトの馬柱では、過去の成績や人気が目立ちがちですが、連対率に注目することで馬の安定感が見えてきます

特に成績欄で(1着+2着)の割合が高い馬は、コンスタントに上位争いしていることを意味し、展開が合えば勝ち負けになる可能性も十分です。

レース経験が豊富であっても、一定以上の連対率をキープしている馬は「実力が本物」である証拠です。

まずは勝率や複勝率よりも、連対率を基準にして「信頼できる馬かどうか」を見極めていきましょう。

2. 騎手×馬の連対率をセットで確認

馬の連対率が高くても、それがすべて同じ騎手によるものとは限りません。

そこで注目したいのが騎手とのコンビ実績です。

過去にその騎手が何度乗って何着に入っているかを調べると、特定のジョッキーとの相性が見えてきます。

中には「この騎手のときだけ走る」「乗り替わったら凡走する」といった傾向もあり、これは他の指標では見抜けない情報です。

単純な騎手の連対率と馬の連対率ではなく、セットで見て傾向を読み解くことで、より信頼度の高い馬券戦略が立てられます。

3. 人気とのバランスをチェック

オッズに反映される人気と連対率のバランスを比較することで、「過大評価されている人気馬」や「見逃されがちな実力馬」を見つけられます。

たとえば、単勝2番人気なのに連対率がわずか20%の馬がいた場合、過去の安定感に疑問が残ります。

一方で、単勝8番人気でも連対率が50%を超えるような馬は、妙味ある穴馬として注目です。

競馬では人気だけで馬を評価すると痛い目を見ることがあるため、連対率という冷静な数値を照らし合わせることが、的中精度と回収率を同時に上げるカギとなります。

4. 条件戦や下級クラスで特に有効

条件戦(1勝クラス〜3勝クラス)や新馬・未勝利戦では、実力差がはっきり出やすいため、連対率がそのまま実力の指標となりやすいです。

特に若い馬は経験が少ない分、連対率が高ければ素質と安定感を兼ね備えている可能性が高く、予想の軸として狙いやすくなります。

また、同じクラスで何度も好走している馬は、「勝ち切れないが能力は上位」というタイプも多く、連対率の高さは馬券的にも魅力です。

G1やオープン特別よりも、下級条件でこそ連対率の効果が発揮されやすいことを覚えておきましょう。

5. 回収率との併用で妙味アップ

連対率が高い馬=人気になりやすく、オッズが低くなれば馬券的妙味は薄れがちです。

そこで重要になるのが、回収率とのバランスです。

回収率とは、投入した金額に対して、払い戻しがどれだけ戻ってきたかの割合を示す指標です。

連対率が高くても、極端な人気先行型の馬ばかりを買っていては回収率は上がりません。

連対率で安定性を見極めつつ、人気に左右されにくい馬や条件で妙味を探ることで、的中と収益の両立が可能になります。

連対率に関するよくある疑問Q&A

連対率は競馬予想に役立つ指標ですが、初心者にとっては「似たような言葉との違いがわからない」「どのくらいの数値が優秀なのか?」といった疑問もあるかもしれません。

ここでは、よくある2つの疑問にお答えします。

連対率100%ってどのくらい珍しいの?

連対率100%の馬はかなり珍しい存在です。
特に10戦以上走ってその成績を維持している馬はごく一部の名馬だけが達成しています。
短期間で引退した2戦2勝のような馬も含めると数は増えますが、信頼性や重みでいえば、やはりキャリアの多い馬での達成が注目に値します。

3着内率と何が違うの?

連対率は「1着または2着」、3着内率(複勝率)は「1着〜3着」が対象です。
つまり、3着を含めるか含めないかの違いです。
連対率は馬連・馬単など「2着までの馬券」において信頼性を測る材料、複勝率は「3連複や複勝馬券」で参考にするのが基本です。
目的に応じて使い分けましょう。

まとめ|連対率は「安定性」を測るカギ

競馬において「連対率」は、競走馬・騎手・調教師の安定性と信頼度を可視化する指標として非常に役立ちます。

1着や2着にどれだけ入っているかを示す連対率は、成績を一目で判断するうえでわかりやすく、馬券を組み立てる際の軸選びにも有効です。

また、単純に数値が高ければ良いというだけでなく、人気や条件とのバランスを見ることで、穴馬発見や過剰人気の見極めにも応用できます。

他のデータ(回収率、オッズ、脚質など)と組み合わせながら、連対率を予想の土台に据えることで、的中率と回収率の両立が可能になるでしょう。

今後の予想に、ぜひ「連対率」の視点を取り入れてみてください。

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