現在、世界でも唯一無二であるばんえい競馬が見られる競馬場、帯広競馬場。
単独開催になってから15年以上経ちますが、今では家族連れや若い世代、国内外からも観光客が訪れるようになりました。
その理由はレースだけでなく楽しめる施設やスポットが数多くあることだと思います。
そこで、今回は帯広競馬場の魅力的な施設やスポットを紹介します。
併せてアクセス方法もまとめているので参考にしてください。
観光にもおすすめしたい帯広競馬場の見どころ9選
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競馬場といったら馬券を通して勝つ馬を予想する施設なので、競馬に詳しくない人からしたらギャンブルの施設というイメージがあるかもしれません。
確かに、ギャンブルの側面も持ち合わせていますが、帯広競馬場は競馬に詳しくない人でも楽しめる要素がたくさんあります。
ここからは、観光目的でも楽しめる帯広競馬場の見どころを9つ紹介します。
パドック
パドックコーナーは競馬場に来たと実感できる場所です。
そもそもパドックとはレースに出走する馬の歩様や体格、毛艶を見ることで馬のコンディションを確かめることです。
サラブレッドのレースでもパドックコーナーはありますが、帯広競馬場にもパドックコーナーが設けており、レースが開催される20分くらい前になると、出走馬がパドックコーナーを周回します。
目の前に500キロ以上あるばん馬が横切る姿は迫力満点です。
しかも、帯広競馬場のばん馬は飾り付けしている馬も多いので、1頭1頭個性が出ていて見ごたえありますよ。
写真撮影もできるので、帯広競馬場に来た記念に写真を撮るのも良いでしょう。
ただし、馬が驚いてしまうので大声を出したりフラッシュを使うのは絶対にお止めくださいね。
十勝輓馬神社
帯広競馬場には、十勝輓馬神社(とかちひきうまじんじゃ)という神社があります。
この神社では、競走馬が実際に使用した冬用の滑り止め付きの蹄鉄がご神体となり、祭られています。
ばん馬の【曳く力の気】であらゆる幸運を引き寄せるパワースポットとしても人気で、昔からばん馬の蹄鉄には厄除けの力があるとされており、合格祈願に訪れる受験生もいるそうです。
境内には輓馬神社オリジナルの絵馬やお守り、馬のことわざが書かれた「うまみくじ」なども取り扱っているのでレース前にご利益を受けるためにもお参りしてみてはいかがでしょうか。
なお、少し離れますが帯広市内にある帯廣神社には、ばん馬の形をした「ばんば馬形絵馬」やばん馬のイラストが描いてある「ばんば絵馬」など帯広らしい絵馬を取り扱っていますので、こちらも機会があればぜひ立ち寄ってみてください。
食堂
競馬場内にある食堂では、昭和の香り漂う雰囲気の中でうどんやカレー、ラーメンなど種類も豊富でリーズナブルな食事がいただけます。
看板メニューは、昭和49年に登場したロングセラーの【元祖カレーラーメン】です。
それ以外にも帯広では定番の砂糖がたっぷりついたアメリカンドッグも食べることが出来ますよ。
意外とメニューが豊富で気軽に食べることができるので、小腹がすいたときにもちょうど良いので、レースの合間などにぜひお試しください。
プレミアムラウンジ
競馬場の3階にはプレミアムラウンジが併設されています。
プレミアムラウンジとは、有料の指定席のことで、広々とした空間の中、競馬を楽しむことができます。
前日までの完全予約制となっており、利用料は500円でワンドリンクがついてきます。
コースに面したカウンター席と、ゆったり座れるソファ席があり、完全室内でレースを観戦することが出来ますが、外で見たい方にはオープンテラス席もあるので、上からコースを一望しながらの観戦もできます。
冷暖房、フリーWi-Fi完備なので夏でも冬でも快適に過ごせるのが良いですね。
ビギナーコーナー
競馬場内には、競馬初心者にも優しいビギナーコーナーもあります。
馬券の買い方や注目すべき点など、丁寧にスタッフが教えてくれるのは初めての人にとってはありがたいですよね。
また、馬券の種類などは大きなパネルで展示もしてあるので、初心者にもわかりやすくなっています。
とかちむら
ばんえい十勝の賑わい創出事業の一環として、2010年8月にオープンしたとかちむらは、十勝の魅力を発信する観光交流拠点の複合施設として、様々なイベントや十勝の生産者と十勝のPRを兼ねた取り組みを行っている場所です。
産直市場やレストラン、カフェなどが並んでおり、入場券を買わなくても入れます。
ばんえい競馬のグッズも取り扱っているので帯広競馬場の土産を買うのに便利ですし、それ以外にも北海道や帯広のお土産もそろっているので土産屋さんとしても使い勝手が良いですよ。
馬の資料館
馬の資料館はばん馬の歴史について展示されている施設です。
こちらもとかちむら同様入場無料で見ることが出来ます。
北海道開拓時代に畑を耕し荷物を運び、人の役に立つため活躍してきたばん馬。
北海道開拓からモータリゼーションまでの間に活躍したばん馬と人とのかかわりについて学ぶことができます。
十勝開拓に活躍した農用馬を中心とした馬具や写真、実際に使用されていた農耕の道具など数多く展示されているので、ばん馬だけではなく北海道開拓時代の歴史に興味がある方におすすめできる施設です。
ふれあい動物園
元々パドックだった場所に作られたふれあい動物園には、ばん馬をはじめとするたくさんの動物たちに会うことが出来ます。
ばん馬の大きさに初めは驚くと思いますが、性格は穏やかなので見てるだけでも癒されます。
また、ウサギやヤギ、ポニーなども飼育されており、100円でニンジンを買ってえさやり体験もできるので大人も子供も楽しめます。
ポニーのひき馬乗馬体験もあり、誰でも予約なし1回300円で出来るのも魅力ですね。
子供連れでも楽しめる動物園ですよ。
バックヤードツアー
帯広競馬場には厩舎などを見学できるバックヤードツアーがあります。
レース開催日に実施しており、出走前の馬が集まる装鞍所を見学したり、バスで厩舎地区を巡った後本走路を見渡す旧実況室からレースを観戦できます。
普段は関係者しか立ち入れない舞台裏が見学できるため、道外からの観光客の利用も多く、今では年間七千人以上もの参加者を集めている人気ツアーなのです。
所要時間は約45分で参加料は500円とお手軽なのもうれしいですね。
また、早朝に行われる朝調教ツアーもあり、春夏秋は重賞の開催日に、冬は毎週日曜日に実施しておりこちらも人気のプログラムとなっています。
氷点下の中、馬体からは湯気が立ち上り、勢いよく吐き出される白い鼻息は厳寒期にしか見られない特別な光景です。
熱狂的なファンや写真愛好家たちから根強い人気でがあり、各地から参加者が集まります。
ただ、2025年2月の時点でどちらもコロナ禍をきっかけに開催を見合わせており、再開は未定です。
帯広競馬場でしか味わえない貴重な体験なので、ぜひ再開を期待したいです。
帯広競馬場のアクセス方法
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帯広競馬場は競馬初心者でも楽しむことができる魅力がたくさんあります。
しかしながら、帯広競馬場は札幌からはるか東にあるため、アクセスは容易ではありません。
ここからは、帯広競馬場にアクセスする方法をいくつか紹介します。
飛行機でアクセスする場合
飛行機で本州からアクセスする場合、関東圏在住の方なら羽田空港からなら帯広競馬場の最寄であるとかち帯広空港まで直行便が飛んでいます。
また、8月限定で中部国際空港からとかち帯広空港も直行便が飛んでいます。
とかち帯広空港に着いたら空港から帯広競馬場前まで発車するバスがあります。乗車時間は約15分です。
関西の空港からとかち帯広空港の直行便はないため、関西以西にお住いの方は何らかの方法で新千歳空港にアクセスし、そこからレンタカーやJR、高速バスを使って帯広市内までアクセスしなければなりません。
電車でアクセスする場合
電車は札幌駅から帯広駅まで特急を使って約2時間40分でアクセスすることができます。
また、新千歳空港駅から帯広駅に向かう特急もあり、こちらは乗車時間が2時間10分なので、札幌から乗車するよりも30分短いです。
帯広駅に着いたらタクシーで競馬場まで約7分、バスなら約11分で競馬場にアクセスできます。
車でアクセスする場合(駐車場無料)
車で直接帯広競馬場にアクセスする場合は、競馬場内に約400台止まれる駐車場があります。駐車場料金は無料です。
また、ばんえい競馬の開催日(土・日・祝日の月曜日)は帯広競馬場の無何有にある帯広厚生病院の駐車場が最大6時間まで無料で利用できます。
ただし、厚生病院は大型トラックやキャンピングトレーラーなどの牽引車は利用できないので注意してください。
帯広競馬場の見どころ:まとめ
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今回は帯広競馬場の見どころについて解説しました。
帯広競馬場はばんえい競馬以外にも様々な施設や楽しむスポットがあります。
レース以外の見どころがたくさんあるので、ファミリーやカップルでも来やすい場所ですよ。
観光地としても魅力がある帯広競馬場に、ぜひ足を運んでみてください。